四字熟語

青色吐息の意味・使い方

2018-06-07

関連キーワード

まずはじめに

「青色吐息」という四字熟語はありません。正しくは「青息吐息」です。ただし日本人には「青色吐息」と間違えて覚えている人が多いために注意が必要です。

意味

困難な状況にあったときにつく弱々しいため息のこと。
ため息が出るくらい苦しい窮地であること。

由来

江戸時代中期ごろに並木宗輔たちが合作した浄瑠璃の時代物である「菅原伝授手習鑑」の一説に記載されています。
ここでは、「物をもえ言はず青息吐息、五色の息を一時に」と表現されています。つまり登場した時から「青息吐息」であったと考えられているのです。これは菅原道真が九州へ左遷された際の心情からきた表現だと考えられています。菅原道真は後に学問の神様として祀られるほど優秀な政治家でしたが、藤原氏との権力闘争に敗れて中央から九州へと左遷されたのです。常に京都に帰りたいという思いを述べていましたが、結局それがかなうことはなく、そのまま九州で亡くなりました。

言葉を分けて考えると「青息」は苦痛に耐えられないときにでる声で、「吐息」はため息のことです。これは肉体的に疲れている、苦痛であるという状態ではなく、精神的に苦境に立たされている、困難に当たっている状態であることを忘れてはいけません。「青息」も「吐息」も似た意味ですので、これを重ねて使用することで言葉の意味を強調しているものと考えられます。

「青色吐息」との勘違い

現在この四字熟語を使おうとしている人の多くは「青色吐息」だと思っています。
これは昭和の時代に大ヒットした「桃色吐息」という曲が関係していると考えられています。もちろんこれは四字熟語ではなくて曲名です。しかし「○色吐息」という印象が強く残ると桃色もあるのだから青色もあるだろうと発想してしまったものだと考えられます。ちなみに「青」や「桃」があるからと言って「赤」「黒」「黄」などそれぞれの漢字を使っての四字熟語というものは存在しません。

似た意味の言葉

「意気消沈」・・・やる気がなくなって落ち込んでしまうこと。
「四苦八苦」・・・どうしようもなくなって困っている状態。
これらのように「困難にあたっている」「精神的に疲れている」というものが近い言葉だと言えます。

使用法、使用例

「はあ、期待していた親からの仕送りも結局もらえなかった。来月の給料日までどうやって過ごしていけばいいんだ。まさに青息吐息だ」
「何言ってるんだ。ぜいたくしなけりゃ余裕だろう。わがままを言うな」

    ▲ページトップ