四字熟語

鼓腹撃壌の意味・使い方

2018-06-08

関連キーワード

意味

世の中が平和で人々が落ち着いて生活をしている様子。
太平で平和な生活を喜び楽しむ様子。

由来の時代背景

「史記」「五帝本紀」「十八史略」などに関連する話が記載されています。古代中国の神話に登場する尭に関連しています。尭は弟の舜と共に聖天子として崇められており、尭舜の政治は君主の理想ともされました。

神話の時代のことであるので、現実的なものと伝説的なものが混合した話が伝えられています。尭は常に黄色い冠をかぶり、白馬にひかせた赤い車に乗っていたといいます。そしてその人となりは「その仁は天のごとく、その知は神のごとく」とされて聖人視されています。

尭は自分の息子ではなく弟の舜に位を譲ったことでも有名です。位を譲ることを考えた尭は臣下に誰を推薦するかを問います。臣下たちは揃って尭を挙げました。非常に孝行でもあり、義理を欠かず、礼儀を重んじた人物として推薦したのです。

尭は舜に国の政治を三年間任せます。すると治世は素晴らしいもので非の打ちどころがありませんでした。尭は正式に位を舜に譲ろうとします。舜は断りましたが、強引に政治を任せます。尭が亡くなったのち、舜が即位しました。

鼓腹撃壌

堯の治世の時に天下は平和でした。あまりにも平和なので堯は自分の治世は本当にうまくいっているのか、誰も不平を言わないだけではないのか、民衆の声は自分には届いていないのではないかという不安を持つようになりました。

堯はそれを自分で確かめるために変装して町へでます。町を歩いていると、子供たちが堯を褒めたたえる歌を唄っているのを聞きました。それは堯の治世を喜ぶもので、堯を聖人として崇める内容でした。あまりによくできた歌に堯は「これは子供が考えたものではなく、大人が考えて子供に無理やり歌わせているのではないか」と疑いを持ちます。また歩いていると、老人たちが腹をたたいて音をたて、足で地面を踏み鳴らしながら踊っており、楽しそうに歌を唄っているのに出会います。

その歌は、
日出而作 日入而息 鑿井而飲 耕田而食 帝力何有於我哉
とうもので、現代語にすると、
日が出るとともに働きにでかけて農業を行う。
日が沈むと休むために家に帰る。
水が飲みたくなったら井戸を掘って水を飲む。
食事がしたければ田畑を耕して働いて食べる。
帝の力がこんな自分に何の関係があるというのだろうか。
というもので、この歌を聞いた尭は自分の治世がうまくいっており、世の中が平和であることを理解したとされています。

▲ページトップ