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冷え性に効果のある漢方はあるの

2018-06-08

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西洋医学において冷え性は「病気」とは見なされず、不定愁訴や自律神経失調症によるものと捉えられており、明確な病気として定義付けられていません。
しかし、東洋医学においては、冷え性を病気のサインとして捉え、大きな病気の原因になると考えられ、漢方医学による漢方薬の処方や、鍼灸医学による物理療法を合わせた治療が行われています。東洋医学では冷え性を「未病(みびょう)」と呼んでおり、様々な検査を行っても異常が見つからず、診断はつかないが健康とも言えない状態のことを示しています。
今回は、冷え性に効果のある漢方を考え、お話していきたいと思います。

処方箋の漢方薬

漢方薬には、市販薬と処方薬があります。当然、処方薬は病院に受診し、医師の診察を受ける必要があります。そして、「漢方薬での治療が必要である」という診断の元、処方箋が発行され、初めて購入することができます。

病院受診の処方薬の利点として、医師の診察を受け、隠れた病気がないか調べてもらうことができ、症状別に効果のある漢方薬を処方してもらえるところでしょう。また、効果があったか、なかったかを定期的に診察してくれるので、改善がなければ漢方薬の変更、別の薬と漢方薬の併用、漢方薬の複数併用など、様々な方法を考え、改善に向けて、医学的所見の元、安全性の高い専門的な治療を行ってもらうことができます。

欠点としては、診察料・検査料・処方箋料など、医療費の負担が大きいという部分、効果の有無について、定期的な受診が必要であり、病院受診のための時間を作らなければいけないという点が挙げられます。

診察を受けることで、医師は詳しい問診の上、隠れた病気がないか検査をするかを考えるのと、漢方薬を含めた薬を使い様子を見るか判断します。漢方薬の効能を知り尽くしている医師の処方であれば、改善効果への期待が高いと言えるでしょう。

市販の漢方薬

漢方薬は、ドラッグセンターなどで市販薬として販売されています。薬剤師が配置されていますので、症状を話すと、症状に合わせた漢方薬を紹介してくれます。

市販漢方薬の利点としては、診察を受ける必要がないため、診察までの待ち時間がなく、症状に合わせた欲しいと思った漢方薬を容易に購入できるところと言えます。様々な種類があるため、自分で一つ一つ、効果・効能を調べつつ、見比べて選ぶこともできますし、小分けの物を購入し、効果がなければ、別な漢方薬をすぐに購入することができる点と言えるでしょう。

欠点として、パッケージなどに記載されている効果・効能を確認し、副作用の有無があるのかまで確認する必要があるということです。様々な種類が販売されているため、一つ一つ確認していくのはとても大変な作業と言えます。

漢方薬に関しての知識があれば、選ぶのも容易になってきますが、それでも専門的な薬の知識を持つ薬剤師に相談の上、購入したほうが効果への期待も高くなりますし、自分の体質に合っているかのリスクも減らすことができます。

また、市販の漢方薬は処方の漢方薬と比べると、種類が少なく、添付文書に記載されている効能や用量などの情報が少ないため、添付文書通りの使い方以外は避けなくてはいけないと感じてしまうところがあります。

効能や使い方を熟知している医師であれば、どのタイミングで使用するか、飲み忘れた場合や、副作用様の症状が出た時などはどうすればいいかまで指示してくれますが、市販薬はすべて自己責任になってしまうため、使い方について、迷ってしまう部分が出てきやすいと言えます。

冷え性に対する漢方薬の効果

気になるのは「漢方薬は本当に冷え性に効果があるの?」ということだと思います。冷え性に使われる漢方薬の効能として多いのは、滋養強壮効果と、血行促進効果が共通してあるものが多いように思われます。勿論、その他の効果がある漢方薬も多数あり、冷え性改善を目的として使用する場合もあります。

漢方薬は、「臭いが強く、飲みにくい」という特徴があります。西洋医学で使われる医薬品から比べると、飲みにくさを感じる方が多いのではないでしょうか。しかし、漢方薬は副作用が他の薬と違って少なく、身体の働きを良くして病気に対抗する力をつけることを目的とされているものが多いので、冷え性改善の効果を期待できると考えられます。

しかし、冷え性改善のために、行うべき対策をしなくては、せっかくの漢方薬もその効果を十分発揮することができないため、そこは注意が必要と言えます。「漢方薬を飲んでいるから治る」と薬だけに頼れば治ると思うのではなく、「冷え性対策をしっかりして、漢方薬も使って治す」という自分の力で冷え性を治して見せるという意識を持つことが大切です。

まとめ

具体的な漢方薬名を出すのは、今回のお話では控えさせていただきます。効果効能については、個人差が大きく、必ず良い結果が出るという保証がないためです。
また、漢方薬は副作用が少ないという宣伝がされていますが、必ず副作用が起こらないという保証もありません。安易に使用することで、副作用が出現し、別な症状に苦しむ可能性も否定できません。

漢方薬を含めた市販薬を使用する場合は、薬剤師に相談の上、選んで使用するようにしましょう。できれば、最初は病院に受診し、医師より隠れた病気がないか診察してもらった上、処方してもらった薬の効果を実感できてから、市販でも手に入るか、医師、薬剤師に相談してみるとよいでしょう。

現在では、セルフメディケーション税制が導入され、処方薬成分を含んだ薬が市販薬として容易に購入できるようになりました。
薬の知識が多く、使った経験があり、医療専門の職業に従事している方にとっては、便利な制度ですが、それ以外の人が選ぶ場合は、数多くある薬の中から、選ぶのはとても迷ってしまいます。さらに、アレルギーや副作用が強く出た経験のある方にとっては、とても注意が必要であると言えます。漢方薬を安全に使えるよう、必ず使用する場合は、医師・薬剤師などに相談してからにしましょう。 

監修:mikkumikupapa
勤務:行政看護師
専門:小児身体疾患及び発達障害

自己紹介
男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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