四字熟語

大器晩成の意味・使い方

2018-06-08

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意味

偉大な人物は大成するまでに時間がかかるということ。

由来

古代中国の思想家である老子の言葉に「大方無隅、大器晩成」という言葉があります。
「大きな四角形には四つの隅が無く、大きな器は完成するまでに時間がかかる」というものです。これは「あまりに大きすぎる四角形の真ん中に居たら四隅が無いように感じるし、それが四角形であることがわからない。大きな器は完成するまでにとんでもない時間がかかるので、それがいつどんな器になるのかがわからない」ここでいうのは鐘や鼎のような大きな器は簡単に作れないことから、優れた人物は経験を積み、時間をじっくりかけて実力をつけていくために大成するのに時間がかかるということにつながるのです。

老子は実力をつけて結果を出していくことを良しとする孔子の考えとは違い、基本的には「無為自然」を根本においた思想家です。自然に身を任せて生活することを良しとしていた人なので結果を焦ることはしませんでした。結果を焦ることなく、時間をかけてじっくりと人間を作っていくことを勧めていると考えて良いでしょう。

英語表現では、
Better late ripe and bear than early blossom and blast.
(早く花が咲いて枯れるよりも、遅く熟して実を結ぶほうがよい)
Who goes slowly goes far.
(ゆっくり歩む者が遠くまで行く)
というものがあり、焦らずにじっくりと物事に取り掛かることを推奨しています。

意味の変遷

現代社会においてもある程度老齢に差し掛かったあたりで急激に頭角を現した人や、有名になった人、高い役職についた人、経済的に裕福になった人のことをさして「大器晩成」といいます。芸能人や芸術、経済界でよく見られます。

しかし近年では「すぐに結果を出すこと」が求められる風潮にあります。その仕事について最初の数カ月〜数年で結果を出すことができなければ、「無能」という扱いを受けてしまうようなこともあります。そのために「大器」が「晩成」するまで待てないということが多くなっています。

人間において、このことわざとは逆に「若いうちに頭角を現してだんだんと能力が翳っていく」ことを表す言葉として「十で神童十五で才子二十過ぎればただの人」というものがあります。これは小さい時に神童と呼ばれるほど優秀であった子が年を重ねるにつれて目立たなく平凡な人になっていくことを意味しています。大器晩成とは真逆と言ってよいでしょう。

使用法、使用例

「あの人、突然有名になってきたな。もう70歳だってよ」
「まさに大器晩成だな。今まで何していたんだろうな」

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