ことわざ

掃き溜めに鶴の意味・使い方

2018-06-08

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意味

つまらないものの中に優れたもの、美しいもの、素晴らしいものが混じっていること。
男性集団の中に美しい女性が混じっていること。

由来

「掃き溜め」というのはゴミを掃き集めて捨てておくような場所をいいます。基本的には汚い場所を指し示します。ここから意味が転じて「雑多な集団」「つまらないものの集まり」「むさくるしい男性集団」などを意味するようになりました。

「鶴」は鳥の中でも特に美しいとされている鳥で、美しいもの、素晴らしいものの象徴として使用されています。

ここから「つまらないものの中に素晴らしいものが混じっている」という意味になったと考えられています。物に関して使う場合もありますが、多くは人に対して使用されており、「凡人たちの中に一人だけ優秀な人がいる」「凡庸な容姿の集団の中に一人だけ特に美しい人がいる」という時に使用されています。

英語表現では、
A jewel in a dunghill.
(糞の山の中に宝石)
というものがあり、同じ意味で使用されています。

似た意味の言葉

「万緑叢中紅一点」」は多くの中に一つだけ優れたものがある、という意味です。最近では単純に「紅一点」ということがありますが、これだけだと多くの男性の中に一人だけ女性が混じっているという意味になります。この場合は特に優れているという意味はありません。

「鶏群の一鶴」は、たくさんの鶏の集団の中に一羽だけ鶴が混じっている状態を指します。これも多くの凡庸な集団の中に一人だけ優れた人が混じっているという意味になります。

反対の意味の言葉

「鳳は藪の中にはいない」は、優れた者はそれにふさわしい場所にいるはずなので、つまらない集団にはいないということ。ここでいう鳳とは鳳凰のことで、神格化されている鳥を示しています。

「千石見晴らしの田でないと鶴は下りぬ」とは、とにかく見通しが良くて整然としている広大な田んぼのことを指します。鶴のように美しくて立派な鳥はごちゃごちゃと汚い場所には下りてこないということを示しています。これも掃き溜めに鶴とは逆の意味合いになります。

意味の変遷

現在では、「つまらないものの中に素晴らしいものが混じっている」という意味よりも「男性集団の中に女性が混じっている」というどちらかといえば「紅一点」に似た意味で使われていることが多くなっています。

使用法、使用例

「なあ、あいつあんなに上手いのになんでこんな下手くそばっかりのチームにいるんだろうな。もったいないじゃないか」
「本当だな。まさに掃き溜めに鶴の状態だ。まあ本人が良いならいいじゃないか」

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