尾てい骨ってなに?尾てい骨と骨盤の構造と働き

2018-06-08

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「尾てい骨」というと、お尻のあたりにある骨であるということは何となく想像がつくと思いますが、実際に尾てい骨がどの部分をさし、どんな働きをしているのかということはあまり知られていないと思います。
そこで今回は、尾てい骨とはどこにあるどんな骨なのか、また骨盤全体の構造と働きについてご説明します。

尾てい骨って?

「尾てい骨」は正式には「尾骨」と言います。
積み木のようにたくさん積み重なっている背骨の下にある逆三角形の比較的大きな骨を「仙骨」と言い、その下端の部分を「尾骨」と言います。
尾骨は個人によって完全に仙骨と癒合している場合と分離している場合があります。
尾骨自体も元々3~5個の尾椎という背骨の一部であったものが退化して癒合したものとされています。
また、本来人間の進化過程でしっぽがあった時代のしっぽの部分の骨が尾椎であるため、現在では仙骨と尾骨を分けて考えることはほぼありません。
尾骨を体表から触れるにはお尻の割れ目を上部から少しずつ下がって触れていき、硬い骨の感触が触れる最後のとがったようになっている部分が尾骨の先端です。
自分にしっぽがあることを想像するとおよその位置が分かりやすいと思います。

尾てい骨を含む骨盤の構成

・仙骨(尾てい骨を含むとする)
骨盤の中心に位置しているのが、逆三角形の大きな骨である「仙骨」です。
仙骨の上には背骨が積み重なっており、最も下位にある第5腰椎と仙骨の上縁は「腰仙関節」という関節を持っています。

・寛骨
一般的に骨盤と言われて想像するのが、左右対称に広がる蝶のような大きな骨です。
仙骨を間に挟んで左右の2つの骨になっており、これを「寛骨」と言いますが、寛骨は「腸骨」、「恥骨」、「坐骨」の3つの骨が癒合してできている骨です。

「腸骨」は寛骨の上部を構成しており、体表で触りやすい場所はウエストラインから少し下がった部分を前面から触れた際にある左右の突起で、「上前腸骨棘」と言います。

「恥骨」は寛骨の前下部を構成しており、体表で触りやすい場所はおへそから下に下がっていき、股に近い部分で硬い骨の感触が触れたところが左右の恥骨が合わさっている場所であり、「恥骨結合」と言います。

「坐骨」は寛骨の後下部を構成しており、体表で触りやすい場所は椅子などに座った際に、左右のお尻の真下にそれぞれ手を入れて体重をかけると触れる突起で「坐骨結節」と言います。

坐骨は、椅子などに座った時、上半身の重さを支えながら、姿勢がずれないように先端がやや尖った形となっているため、坐骨の接着点には大きな圧力がかかります。

また、坐骨には脊柱(背骨)から下肢につながる坐骨神経という太い神経があり、坐骨が圧迫されることによって坐骨神経に痛みやしびれ、灼熱感などの症状が起こる場合があります。これが「坐骨神経痛」と呼ばれる症状です。

坐骨神経は人間の神経の中で最も長い神経の一つで、腰の辺りからつま先まで伸びています。そのため、臀部だけでなく、腰や太もも、ふくらはぎ、足の先などにも痛みやしびれの症状が起こることもあります。

坐骨神経痛を改善するには、長時間同じ姿勢をとらないことやなるべく重いものをもたないことなど坐骨に負担をかけない習慣を心掛けることが大切です。また、温浴やホットパック、医薬品の利用も効果的といえます。

坐骨に続き、ちょうど腸骨、恥骨、坐骨の3つの骨が結合しているところが股関節の骨盤側の関節面である「臼蓋」であり、カップのようなきれいなお椀型になっています。 そこに大腿骨の上端で球状になっている「大腿骨頭」がはまるような形になって股関節を形成しています。

・仙腸関節
仙骨と寛骨(正確には腸骨)も関節を持っており、これを「仙腸関節」と言います。
仙骨と寛骨が触れている左右両側にありますが、手足の関節のように曲げ伸ばしといった大きな動きはありません。
仙骨もしくは寛骨が動き始めた際に少し仙腸関節が離開するような動きをすることがありますが、靭帯でつながっているためすぐにもう一方の骨も同じ方向についていくのが一般的です。
仙腸関節の動きの大小は個人差がありますが、衝突事故などで急激に仙腸関節に負担がかかったり、元々仙腸関節周囲の靭帯が緩く、さらに骨盤周囲の筋肉が弱いなど色々な条件がそろうと、仙腸関節が痛み腰痛の原因になることもあります。

尾てい骨を含む骨盤の役割

尾てい骨を含む骨盤には大きな役割がいくつもありますのでご紹介します。

・上半身の重さを支える
人間の身体は大きく分けると、頭部、脊柱、骨盤、下肢の順に上から並んでおり、脊柱を中心に胸郭(肋骨と胸骨)が構成され、胸郭に沿って存在する肩甲骨から上肢がでています。
上半身の骨格は脊柱で胸郭や頭部を支えている形になり、頭でっかちな形になっているので脊柱の基盤としてしっかりと支える部分が必要になります。
その基盤になっているのが骨盤です。
骨盤が安定していることで、上半身の安定性が増します。

骨盤が安定しなければ、上半身がゆがみ体のバランスが崩れるため、姿勢が悪くなったり、背中や腰、臀部などの痛みが生じたり、頭痛、耳鳴り、疲れやすくなったりするなどさまざまな症状が現れます。

そこでお勧めしたいのが、カラダファクトリーの「整体・骨盤矯正」です。カラダファクトリーでは独自の整体骨盤調整理論「A.P.バランス」により体の土台となる骨盤を中心に全身の骨格バランスを整えることで、ストレスとカラダの悩みを両面からケアします。
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施術による癒やし効果で、心身共にケアしてみてはいかがでしょうか。

・動きの中心になる
骨盤は全身の中心にあり、上半身と下半身をつなぐ部位でもあります。
椅子から立ち上がるときは骨盤を前傾させてから下半身の力で立ち上がり、立っていて床にあるものを拾うときには骨盤を前傾させてから脊柱を曲げて前かがみになります。
このように全身を使って行う動作は基本的に骨盤が中心となって動きます。
骨盤をうまくコントロールすることが全身をうまくコントロールすることにつながり、腰痛の予防にもつながります。

内臓を守る
骨盤の中には、膀胱や卵巣、精巣などの生殖器、また女性は妊娠時に赤ちゃんを育てる子宮が位置しています。
これらの大切な臓器を守ることも骨盤の大きな役割です。

また、女性の場合、出産の影響などで骨盤がゆがみ、骨盤底筋という腸や下腹部(デリケートゾーン)を支える筋肉がゆがんだり、骨盤底筋の筋力が低下したりすることで、尿もれなどの症状が起こる場合も多いといえます。

骨盤や骨盤底筋のゆがみを調整するには、骨盤底筋エクササイズクッション「キュットブル」を利用してはいかがでしょう。
キュットブルは、一般的なクッションと同じようにお尻の下に敷いて使いますが、クッションの中央部に山のような特殊な形状をしており、骨盤底筋にフィットするように設計されています。
また、キュットブルは振動することによって骨盤底筋を運動させ、鍛えることができます。
骨盤底筋の運動により、加齢や出産などによる骨盤のゆがみを調整するとともに、骨盤底筋を鍛え、尿もれなどの症状を改善することができます。

おわりに

今回は、尾てい骨を含む骨盤の構造と役割についてご説明しました。
日頃は骨盤の存在を意識することはあまりないかと思いますが、ご自身の身体の構造を知り、座り方や立ち姿勢、動き方といった面で参考にしていただければと思います。

著者:いきいき100歳応援中(理学療法士)
専門:整形外科疾患、介護予防分野

自己紹介
二児の母でもある理学療法士。整形外科疾患、介護予防分野を専門とし、病院勤務の傍ら健康や医療に関する記事を執筆している。

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