血圧

怠さやめまいは低血圧のせい!?低血圧の3つの種類と対処法

2018-06-11

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高血圧を放置していると血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳卒中の原因になることを知っている人も多いのではないでしょうか。
日本人の3人に1人は高血圧といわれており、健康診断でも重要なチェックポイントです。一方で、低血圧も怠さやめまい、頭痛など体にさまざまな影響を及ぼします。

今回は低血圧の3つの種類と対処法についてわかりやすくまとめます。

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低血圧の基準とは

高血圧は、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上と定義されています。では低血圧の基準はどのようになっているのでしょうか。

低血圧は、WHO(世界保健機構)の基準によると収縮期血圧が100mHg以下または拡張期血圧が60mmHg以下となっています。低血圧には後に述べるように3種類ありますが、理解するためには血圧がどのように維持されているか知るとよいです。

血圧の数値を主に決めているのは、心拍出量と末梢血管抵抗(まっしょうけっかんていこう)と考えられています。心拍出量は心臓が全身に送り出す血液量のことで、多ければ血圧が高くなり、少なければ血圧は低くなります。例えば、過度の脱水や出血などでは体をめぐる血液量が減るので、心拍出量も低下し血圧が低くなります。

末梢血管抵抗とは、あまり聞きなれないかもしれませんが血管のやわらかさと考えるとわかりやすいかもしれません。血管がやわらかく、広がりやすければ末梢血管抵抗は低いので血圧は低くなります。反対に、血管が硬く、広がりにくい場合には末梢血管抵抗が高いことになり、血圧も上がります。

低血圧の3つの種類

低血圧とひとことでいっても、大きく分けて本態性低血圧、二次性低血圧、起立性低血圧3種類があります。種類はあるものの、症状は似ています。血圧が低いと脳だけでなく全身に十分な血液が回りません。血液中には酸素が含まれています。血圧を正常に保つことで、血液中の酸素が各臓器に無事に届けられるので、もし十分な血液量が保たれないと全身に悪影響が出ます。

具体的な低血圧の症状は、怠さ、頭痛、めまい、失神、立ちくらみなどです。
起立性低血圧の場合には、寝ている状態から起き上がったり、座っている状態から立ち上がったりした時にふらつきや、立ちくらみを自覚するという特徴があります。症状が重い場合には、そのまま意識を失って倒れてしまうこともありますし、その場合には転倒による骨折や頭部外傷などの重い合併症を起こす可能性があるので注意が必要です。

では、3種類の低血圧について説明します。

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1 本態性低血圧

本態性低血圧は、原因がはっきりとわからないものが分類されます。低血圧の80%以上を占めるといわれており、遺伝による影響も大きいと考えられています。
筋肉量が少ない、冷え症、やせ気味などの体格の特徴が見られることもあります。
また、女性ホルモンの影響で血圧が低くなることがあるため、男性よりも女性に本態性低血圧が多いといわれています。

2 二次性低血圧

低血圧を起こす病気や薬が明らかなものが分類されます。原因となる病気としては、心筋梗塞や不整脈、心筋症などの心臓病、ホルモンやミネラルバランスが崩れる甲状腺機能低下症、低ナトリウム血症、そして血液量が低下する出血や脱水などが挙げられます。
血圧が下がる副作用のある薬には、降圧薬、抗うつ薬、利尿薬などがあります。高血圧に対して血圧を下げる目的で出された降圧薬の効果が大きく出てしまい、怠さやめまいを自覚する人もいます。
外来で担当医と相談し、内服量を調整することが大切です。

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3 起立性低血圧

起立性低血圧には、低血圧の定義以外に診断基準があります。座っている、または寝ている状態から立った時に収縮期血圧が20mmHg以上または拡張期血圧が10mmHg以上低下した場合に起立性低血圧と診断します。
自律神経の乱れが原因で起立性低血圧になることがあります。

低血圧の改善方法

低血圧には3種類あるので、改善方法もそれぞれです。まず二次性低血圧の場合には、原因となる病気や薬があるので、治療や内服量の調整を行えば改善することが多いです。

一方で、本態性低血圧や起立性低血圧の場合には原因を特定できないこともあります。
つらい自覚症状があり、血圧の低い状態が続いている場合には治療の対象となり、生活習慣の改善が勧められます。具体的には、バランスの良い食事を3回規則正しく摂る、適度な運動をする、十分な睡眠をとる、ストレスをためすぎない、などが挙げられます。
生活習慣の改善を行っても症状が続く場合には、血圧を上げる作用のある内服薬や体質改善のための漢方を試すこともあります。血圧が変動しやすいので、急に姿勢を変えることを防ぐのも大切です。

まとめ

低血圧には本態性低血圧、二次性低血圧、起立性低血圧の3種類があり、それぞれに対する対処法が違うことがわかりました。
原因となる病気がある場合には治療を優先し、明らかな原因が特定できない場合には食事や運動などの生活習慣を改善すると低血圧の症状がよくなる可能性があります。
めまいや怠さが続いている時には、定期的に血圧を測定してみるとよいかもしれません。血圧を正常範囲に保ち、健康を維持したいものです。

監修:大塚真紀(医師・医学博士)
学歴:東京大学大学院医学系研究科卒。
専門:内科、腎臓、透析の専門医。

自己紹介

現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。

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