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大胸筋下部を鍛えて男らしさの象徴を手に入れる! 効果的なトレーニング方法とは

2018-07-06

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「大胸筋」は男性にとって男らしさの象徴であるような筋肉です。
その中でも大胸筋の下部がしっかりと膨隆していると、腹筋との境目がはっきりすることでより見た目のよい大胸筋を手に入れることができるため、多くの男性は大胸筋の下部が発達することを望んでいます。

そこで今回は、大胸筋の下部に特化したトレーニングの方法とそのポイントをご紹介します。

大胸筋とは?

「大胸筋」は左右の胸の前で大きく膨隆している筋肉で、その走行から鎖骨部、胸肋部、腹部の三つに分かれています。

鎖骨部(上部)は鎖骨の内側半分から、胸肋部(中部)は胸骨及び胸骨と肋骨の境にある肋軟骨(第1~6肋骨の)から、腹部(下部)は腹直筋を包んでいる腹直筋鞘から始まり、全ての筋線維が集まって上腕骨の大結節稜(上腕骨の上部前面にある部位)に付いています。

鎖骨部、胸肋部、腹部の筋線維の方向によって少しずつ作用は異なりますが、大胸筋全体としては肩関節の内転(脇をしめる動き)、内旋(上腕骨を内側に捻る動き)、屈曲(バンザイの動き)に働いています。

その中でも腹部(下部)は、筋線維が身体の中心から外側斜め上の方向に走行しているため、最も大胸筋下部線維が働くのは斜め45度くらいにバンザイした状態から身体の中心に向かって腕を下ろすような動きになります。
よって大胸筋下部線維を特に鍛えたい場合には、このことを意識してトレーニングを行う必要があります。

大胸筋下部のおすすめの鍛え方

筋線維の走行を考慮した上で大胸筋下部線維を鍛えるおすすめの方法をご紹介します。

・デクラインベンチプレス
ベンチに仰向けになった状態で棒の両側に錘のついたバーベルを持ち上げるトレーニングをベンチプレスと言いますが、その中でもベンチに傾斜があり、頭側が少し下がった形になった状態で行うものを「デクラインベンチプレス」と言います。
通常のベンチプレスでは身体に対して直角にバーベルを持ち上げますが、デクラインベンチプレスでは床に垂直に持ち上げても身体と腕で作られる角度が90度以下になるため、大胸筋の中でも下部線維に効果があります。

1. デクラインベンチの上で仰向けになり、足をかけるバーにしっかりと足をかけます。
2. 肩甲骨を軽く内側に寄せたら両手を肩幅の1.5倍程度に広げてバーベルを持ちます。手は鉄棒の順手と同じ持ち方をするのが一般的です。
3. バーベルをラックから外し、ゆっくりと胸の前にセットしたら肘を伸ばしながらバーベルを床に対して垂直に持ち上げます。
4. 完全に肘が伸び切った状態で止まったら、ゆっくりと下ろして胸の前に戻していきます。

・ディップス
平行棒など安定した2本の棒を使って上肢の力で自分の体重を支えるトレーニングです。
トレーニングジムなどにはディップス専用の器具もありますが、代わりになるような安定した椅子や台が2つあれば自宅でも行うことができます。

1. 肘を伸ばした状態で平行棒を片手に1本ずつ持ち、太ももが前に出ないように膝を曲げて身体を浮かします。
2. ゆっくりと肘を曲げて大胸筋にストレッチを感じる程度か肘が90度程度になるまで身体を落としたら、息を吐きながらゆっくりと肘を伸ばして元の状態に戻るという動きを繰り返します。

この際、平行棒の幅は肩幅よりも少し広めにして脇がやや開くようにし、上半身は終始前のめりになった状態にします。
脇が締まるような幅で、上半身を床に垂直にして行うと大胸筋下部よりも上腕三頭筋に対する負荷が大きくなりますので、この2点に注意して行うようにしてください。

・インクラインプッシュアップ
インクラインプッシュアップは、床ではなくベンチなどやや高さのあるところに手をついて身体に傾斜をつけて行う腕立て伏せのことです。
このトレーニングにおいても、傾斜をつけることで腕と体幹の角度が通常の腕立て伏せよりも小さくなり、大胸筋下部に対する効果が高まります。
特別な道具も必要なく、大胸筋下部を鍛えるものの中でも最も手軽に行うことのできるトレーニングです。
1. 両手の幅を肩幅よりもやや広めにし、肘を完全に伸ばしてベンチなどやや高さのある台の上に手をつきます。
2. 床につま先だけをついて身体を浮かし、お尻が上がったり腰が反ったりすることなく肩から足首までが一直線になるようにします。
3. ゆっくりと肘を曲げて、身体を下ろしていきます。
4. 胸がベンチにつくぎりぎりまで身体を下ろしたら、息を吐きながらゆっくりと肘を伸ばして元の位置に戻ります。この動作を繰り返し行います。

大胸筋下部を鍛える際のポイント

・呼吸を止めない
呼吸は常に止めないようにし、特に力の必要な動作で息を吐くようにしましょう。
呼吸を止めてしまうと全身に余分な力が入って本来鍛えたい筋肉に思うように力が入らなかったり、血圧が一気に上がるなどのデメリットがあるので気をつけましょう。

・収縮している部位を意識する
今回ご紹介したトレーニングは全て大胸筋の下部線維に効果的なトレーニングです。
同じトレーニングでもフォームを少し変えるだけで作用する筋肉が変わってきますので、目的としている大胸筋の下部がしっかり収縮しているかを意識しながら、ときには自分自身で筋肉を触って位置を確認しながらトレーニングを行うようにしてください。

・徐々に負荷を上げていく
筋肉を鍛えて、筋出力を上げたり筋肉の形状を大きくしたりするためには、徐々に負荷を上げていく必要があります。
そのときに行っているトレーニングの負荷が楽に感じるようになり、10回しかできなかったものが20~30回とできるようになった場合は、錘を背中に背負って行うなど少しずつ自重以外の負荷も加えるようにしてください。

おわりに

今回は、大胸筋の下部を鍛えるための方法とそのポイントをご紹介しました。

自分の目的に対してより効果的なトレーニングを行うためには、鍛えたい筋肉の形状や作用をある程度知った上で正しいフォームと負荷で行うことが重要です。

目指しているボディにより近づけるように、今回の内容を参考にして効率よくトレーニングを行っていただければと思います。

著者:いきいき100歳応援中(理学療法士)
専門:整形外科疾患、介護予防分野

自己紹介
二児の母でもある理学療法士。整形外科疾患、介護予防分野を専門とし、病院勤務の傍ら健康や医療に関する記事を執筆している。

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