血圧

動悸の原因にはどのようなものがあるか

2018-07-10

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「動悸」とは、心臓の拍動を自分で感じられ、それを不快であり、苦しいと感じた場合に使われます。
その動悸にはどのような原因があると思いますか?
心臓の拍動が苦しいと感じると聞くと、「何か心臓病なのではないだろうか?」と思ってしまいますね。
しかし、必ずしも心臓疾患や循環器疾患が原因という訳ではありません。他にも動悸を起こす疾患はたくさんありますし、必ずしも異常な症状ではない場合もあります。

今回は、動悸の原因として考えられる事柄をお話していきたいと思います。

不快な心臓の拍動とは?

心臓は胎児の時から拍動しており、人生の始まりから終わりまで、一時も休むことなく拍動を続けます。そんな心臓の拍動をなぜ不快と感じてしまうのか。日常生活を行っている上で、特に意識をしなくても呼吸と心臓の拍動は自然と続いています。呼吸は意識的に息を止めるなどのことができますが、心臓は意識的に拍動を止めることはできません。

なぜ意識的に拍動を止めることができないのかというと、心筋は不随意筋と呼ばれる自己意識で自由に動かすことのできない筋肉に当たります。他にも不随意筋には、胃腸など内臓に存在している平滑筋があります。

この不随意筋は自律神経によってコントロールされているため、ホルモンバランスによって、その働きが変化していきます。つまり、心臓の拍動は自己意識で抑えることはできないのです。

心臓の拍動は自律神経によってコントロールされているため、自律神経である交感神経と副交感神経の働きにより拍動数や血液拍出量は左右されます。交感神経と副交感神経のバランスが何らかの原因で崩れてしまうことにより、心臓の拍動を敏感に感じ取ってしまい、それを「不快」と思ってしまう場合があります。

自律神経の乱れは、内臓全般の働きも乱し、感情面でも怒りっぽくなったり、沈み込みやすくなったりというメンタルの乱れをも引き起こします。そのため、体調不良を引き起こしやすい状態になると言えます。自律神経が乱れるほど、心臓の拍動もそうですが、体調全般を不快(なんとなく体調が悪いなど)と感じ取ってしまうと言っても過言ではないでしょう。

動悸の原因とは?

心臓の拍動は自律神経によってコントロールされています。そのため、緊張した時などに「胸がドキドキして苦しい」などと感じてしまいます。緊張した時は交感神経が優位に働くため、血圧を上げて、心拍数を上げます。そのため、より心臓の拍動を感じやすい状態となり、それを「不快」と捉えてしまえば動悸となります。

逆に就寝前などリラックスしているときは、副交感神経が優位に働いています。目をつぶってシーンとした静かな環境で、ゆっくりとした心臓の拍動を感じることがあります。副交感神経が優位であれば心地よいと感じる心臓の拍動でも、例えば恋の悩みごとなどを抱えており「胸が苦しい」と捉えてしまえば、それも動悸となってしまいます。

上記までは、健康な状態で考えられる動悸の原因をお話してきました。しかし、自律神経の影響ではない動悸の原因として考えられるものも存在します。その原因として考えられるものは、不整脈を含めた心臓病、感染症、生活習慣病があります。内分泌を司る内臓疾患全般も動悸の原因になりえますし、動悸を主症状とした疾患は多数存在します。

不整脈が起こると、「ドキン」「ドドドド」など、心拍の刺激を感じたり、締め付けられるような胸痛を感じたりすることがあります。不整脈を起こす典型的な心臓疾患は心筋梗塞、狭心症、心不全などが挙げられます。それ以外にも生まれつき持っている房室ブロックなどのペースメーカーを必要とする不整脈もあります。不整脈があると、自覚症状が出現しやすく、動悸として捉えることができます。

 感染症や生活習慣病、その他内臓疾患でも不整脈が誘発される場合もあり、また、不整脈が原因ではない動悸もあります。低血糖を起こした時や、ショック、貧血、低酸素、血圧以上、急激な発熱などでも動悸が発生することがあります。

まとめ

動悸の原因についてお話してきました。健康な状態でも、何らかの疾患の場合でも動悸は起こりえる自覚症状です。自己診断が危険な場合はもちろんありますが、自律神経の乱れや、メンタル面からの動悸である場合もあり、動悸を感じたからといって過剰に反応する必要は必ずしもありません。まずは焦らず冷静に、気持ちを落ち着かせてみましょう。その上で病院受診が必要か考え、対処していきましょう。

監修:mikkumikupapa
勤務:行政看護師
専門:小児身体疾患及び発達障害

自己紹介

男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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