血圧

動悸と息切れの関係とは

2018-07-12

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動悸とは「心臓の拍動が自分で感じられる状態」のことを表しています。
この拍動が不快であったり、苦しかったりした場合、「動悸」と表すことができます。よくコマーシャルやドラマなどで動悸を感じ、胸を押さえて息苦しそうにしているシーンを見ることができますが、動悸を感じた場合、必ず息切れや息苦しさを感じる訳ではありません。動悸と息切れの両方を感じた場合、何か疾患を患っているかもしれません。

今回は、動悸と息切れの関係と、両方の症状を合わせ持つ疾患についてお話していきたいと思います。

息切れとは?

国語辞典によると、息切れとは「1、呼吸がせわしなくなって苦しいこと。2、疲れが出たり緊張が続かなかったりして、仕事の能率が落ちること。」と解説されています。

今回は、テーマが動悸と息切れの関係についてであるため、「呼吸がせわしなくなって苦しいこと」に焦点を当てていきます。

どのような時に息切れが起きるか

健康な人でも、走るなどの運動をすることで息切れは起こります。これは、運動によって全身の酸素消費量が多くなったことから、酸素供給を増やそうとするために呼吸が早くなり、「空気をもっと欲しい」と感じることから、「息切れ」と捉えることができます。

しかし、健康な人は普通に階段や坂道を上るだけでは息切れを感じることはほとんどないと言えます。もしこの程度の運動で息切れを感じる場合、余程の運動不足なのか、なにか隠れた病気があるのかを考えたほうがいいでしょう。

もし、運動不足が原因であれば、体を動かすことによって酸素が消費されることに、呼吸器・循環器が慣れておらず、全身に酸素供給をうまく行うことができていないと推測されます。毎日適度な運動をすることで、呼吸器・循環器もそうですが、全身の筋肉も鍛えることができ、慣れてくるため、少しずつ改善することができると言えます。通勤や家事の時間をうまく利用して、運動負荷を増やしていきましょう。

息切れには、呼吸困難の重症度を評価するMRC息切れスケールというものがあります。グレードが高くなるほど、重要度が高くなるもので、よく慢性閉塞性肺疾患(COPD)の指標として使われています。このMRC息切れスケールはあくまでも慢性閉塞性肺疾患の重症度を間接的に評価するためのものであり、当てはまる症状があるからといって、慢性閉塞性肺疾患であるという訳ではありません。

息切れを起こす呼吸器疾患は多々あり、風邪をひいたときに起こしやすい気管支炎や、こじらせた肺炎でも起こすこともあるため、もし興味があり、MRC息切れスケールを検索した場合、当てはまる症状があれば、自己診断せず病院にかかり、原因をしっかりと調べてもらうといいでしょう。

動悸と息切れの関係

息切れは酸素供給不足が原因で起こる苦しさです。息切れとだけ聞くと、ただ単に激しい運動をしたか、肺疾患があるのかと考えてしまいがちです。
しかし、酸素供給不足が起こると、心臓も血液を全身に送り出そうと心拍数を上げ始めます。全速力で数百メートル走ったと想像すると、動悸と息切れが同時に起こることは容易に思いつくことができます。

なぜこのようなことが起こるのかというと、心臓と肺は隣り合わせの、共に酸素供給のための臓器だからです。
そのため、どちらか一方が悪くなると、もう一方も悪くなる傾向があります。

もちろん動悸のみ、息切れのみ感じるという場合も多いです。健康でも動悸と息切れの両方を感じる場合もあります。必ずしも病気とは言い切れない動悸と息切れの関係ですが、普段通りの生活を送っている上で、とても苦しい動悸と息切れを感じた場合は、一度病院で詳しく調べてもらうことが望ましいと言えます。心臓と肺はとても密接な関係にあるため、症状が軽いうちに治療を受けることで、重篤な疾患に陥ることを食い止めることが大切です。

動悸と息切れを起こす疾患

発作的に動悸と息苦しさが非常に強く表れる疾患の一つに狭心症、心筋梗塞があります。
しかし、症状の現れ方は個人差が大きいため、一概には言えませんが、両疾患とも胸痛が伴うことがほとんどです。この疾患は早急に治療を受ける必要があります。

他にもパニックによる過換気症候群や、腎臓疾患から起こる心不全や肺水腫などもあります。肺炎などの感染症でも動悸と息切れを起こす場合もあり、軽度の疾患から重度の疾患まで数多く見られる症状と言えます。特定するには病院での検査・診察が必須です。もし症状を感じた場合は、安静を保ち、改善されなければ速やかに病院にかかり、診察・検査を受け、原因を特定することが望ましいです。

まとめ

動悸と息切れの関係についてお話してきました。心臓と肺は直接つながっている臓器であり、心臓が悪くなると肺も悪くなり、その逆も多々あります。これは重篤な疾患の場合ですが、とても心臓と肺は密接な関係であるため、動悸を感じると同時に息切れを感じても不思議ではありません。

精神的な緊張の場合でも、両方を感じることもあり、両方を感じたからといって必ずしも病気であるという訳ではありません。ただ、動悸と息切れを感じた場合は、まずは安静にし、落ち着かせ、改善傾向がないと感じた場合はすぐに病院にかかりましょう。

監修:mikkumikupapa
勤務:行政看護師
専門:小児身体疾患及び発達障害

自己紹介

男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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