血圧

動悸とストレスの関係とは

2018-07-11

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動悸には様々な原因があります。必ずしも病気が原因で、心拍が苦しく、とても不快だという症状が現れる訳ではありません。
「病は気から」ということわざがあるように、気持ちの持ちようによっても動悸は起こりえる可能性があります。例えば、恋をして、大好きは人が近くにいると、緊張し、心臓がドキドキして、少し胸が苦しくなって、汗をかいてしまうといったような経験はありませんか?
「お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ」なんてことわざもあるくらいです。
このように、動悸とストレスには関係がある場合もあります。

今回は動悸とストレスの関係について、お話していきたいと思います。

動悸の感じ方は気持ちで変わる?

動悸は、心臓の拍動を不快として感じてしまう症状のことを言います。病気じゃなくても、なんでも敏感に感じてしまう緊張状態では、心臓の拍動を感じると「ドキドキして苦しい」と感じてしまう場合があります。その逆ももちろんあり、例えば大切な仕事でのプレゼンテーション中や、スポーツの試合など、その緊張感から心臓の拍動を感じつつも、緊張状態をコントロールし、最高のパフォーマンスを引き出すための目安にすることもできます。

病気以外が原因の動悸は、交感神経の働きが活発になっていることから起こり、その時の気分がイライラしていたり、些細なことに対しても敏感になっていたりした場合に感じることが多いと言えます。

動悸の原因となる、心当たりの病気がない場合は、深呼吸をして、気持ちを落ち着かせて冷静に自分の状態を把握することで解決できることがほとんどです。パニックを起こしてしまうような状況に自分が置かれている場合は難しいものがありますが、パニックを起こしてしまっては、ただの悪循環に陥ってしまうため、焦らず冷静に対処していくことが大切です。

ストレスによって動悸は起こる?

心臓の拍動は自律神経によりコントロールされています。交感神経の働きが活発になると、心拍数は上昇し、血圧も上がります。逆に副交感神経の働きが活発になると、心拍数は平常通りとなり、血圧も平常の状態となります。ストレスには快ストレスと不快ストレスがありますが、どちらのストレスを感じた場合でも自律神経は働きます。ストレスによって自律神経の働きが異なってくるため、過度のストレス状態に置かれている場合は、動悸が起こる原因になると考えられます。

例えば、とても苦手で嫌いな人が隣にいる場合、不快ストレスを強く感じてしまいますね。気にしないように無視するような気持ちでいれば強い緊張状態になることを避けることができます。しかし、しつこく話しかけられるなどの行動を起こされると、どんどん緊張状態が高まり、次第に気分が悪くなってしまうというようなことが考えられます。こういった状況では、動悸はもちろん、嘔気や頭痛などの症状が現れる場合があります。

逆に恋をしていて、「仲良くなりたい」というような感情を持っている相手が隣にいるとします。この場合、快ストレスとなりますが、あまりに想いが強すぎ、過度に緊張してしまうと、動悸や息苦しさを感じてしまう場合もあります。現代では「プチパニック」という造語がありますが、このような状態を言い表すのに、分かりやすく相応しい言葉と感じてしまいます。

上記のように、不快ストレス、快ストレス問わず、ストレスは動悸の原因となりえます。そのストレスを感じた時、ストレスコーピングを適切に行うことができれば、心拍を動悸として捉えず、自分の感情の目安として捉え、問題解決に向けて、いい方向に進めるよう利用することも可能になってきます。

ストレス性疾患による動悸

ストレスは万病の元となりえます。病気という言葉は、「病」と「気」という漢字で言い表されています。「病は気から」ということわざがあるように、気持ちが沈むと様々な身体症状が現れてきます。通常はストレスコーピングにより、適切に対処できるのですが、このストレスコーピングは個人差が非常に大きいと言えます。例として、完璧主義で細かいことにも常に気を回し、小さな失敗や些細な他者の行動でも、敏感に反応してしまうといったような人は、ストレスコーピングの閾値が狭い可能性があると考えられます。

ストレスコーピングの閾値が狭いと、些細なことでもイライラしたり、気持ちが沈んでしまったりなど、感情の起伏が大きくなる場合があります。この起伏が悪循環を招くと、不定愁訴やストレス障害、ひどくなると強迫性障害・うつ病・パニック障害などを引き起こす可能性が考えられます。もし、日常生活でも些細なことに過敏であり、感情の起伏が大きく、常に動悸を感じることが多い場合は、ストレス性疾患の前兆、もしくはすでに患ってしまっている可能性も考えられます。

まとめ

ストレスと動悸の関係についてお話してきました。動悸は心臓疾患や肺疾患のみならず、ストレスが原因によるストレス性疾患から起こる場合もあります。「疾患(病気)」に至っていなくても、日々のストレスが、ストレスコーピングの閾値を超えそうになってしまった場合、心臓の拍動を「不快」と捉えてしまえば、それは動悸になってしまいます。

「病は気から」のことわざ通り、動悸を「病気」と捉えてしまえば、その人にとって「病」となりえますし、逆に心臓の拍動を感じ「今は胸が高鳴るほど緊張しているから少し気分を落ち着かせよう」と捉え、感情をコントロールしようと考える人にとっては、ストレスコーピングを最大限有効利用するための目安となります。

以上のように動悸とストレスには関係があります。日常のストレスからくる動悸であれば、まずリラックスするところから始めてみるといいでしょう。もし常に動悸を感じているならば、心か体、もしくはその両方に、何かしらの病気が隠れている場合もあるため、病院受診も視野に入れ、冷静に判断していくことが求められます。

もし一度も健康診断を受けたことがなかったり、病院受診をした経験がなかったりという場合は、体調不良を感じたら病院に受診し、かかりつけ医を持つとよいでしょう。かかりつけ医がいれば、体調不良の際、受診すれば色々なアドバイスをしてくれますので、心強い味方となってくれます。

監修:mikkumikupapa
勤務:行政看護師
専門:小児身体疾患及び発達障害

自己紹介

男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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