ご当地グルメ

鳥取の“ババア”こと、タナカゲンゲとは?

2018-07-14

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鳥取県で「ババア」と呼ばれている魚があることをご存知でしょうか? 鳥取県ではこの「ババア」と呼ばれている魚を鍋物や唐揚げ・煮つけとして食べる習慣があるのだとか……。今回は鳥取県の「ババア」とは一体どんな魚なのか、その真相に迫っていきたいと思います。

「ババア」=タナカゲンゲ! 日本海沿岸の町ではおなじみの魚

鳥取県で「ババア」の愛称で親しまれている魚の正体は、「タナカゲンゲ(田中玄華)」というスズキ系の魚です。タナカゲンゲは北海道のオホーツク海や北海道から山口県までの日本海沿岸の水深300m付近に生息している底生魚で、実際に日本海沿岸の町では水揚げされることが多いそうです。

身体は長く大きめで、大きいものだと1メートルを超える個体もあると言われています。また、タナカゲンゲは雑食性が強く食欲が旺盛だという性質があることから、「深海のナマズ」と呼ばれることもあり、実際に大きな体のお腹からはイカやタコ・カニ・エビなどさまざまな生き物が出てくることがあるそうです。

「タナカゲンゲ」という名称は、魚類学者の田中茂穂に由来すると考えられています。このタナカゲンゲが「ババア」と呼ばれるようになった由来は詳しくはわかっていませんが、一説では、正面から見たタナカゲンゲの顔が皺くちゃで、どことなくおばあさんの顔によく似ていたからそう呼ばれるようになったとされています。現在は、「ババア」という呼び名ではイメージが悪いということで、「ばばちゃん」の呼び名で親しまれているということです。

ちなみにタナカゲンゲは鳥取県以外の地域でもさまざまな呼び名で親しまれています。例えば北海道では「ナンダ」、山形県鶴岡市の由良漁港では「ナンダラ」や「ババノロ」、そして同じ鳥取県でも、岩美町では「ナマズ」「チョウセンナマズ」と呼ぶこともあるそうです。

見た目は少々グロテスク。しかし味は……?

一度見ればお分かりかと思いますが、タナカゲンゲは見た目が少々グロテスクな魚です。しかし味は見た目とは裏腹にとても淡泊で、タラに似た風味が楽しめます。

タナカゲンゲはもともと練り物に加工されてから食されていたそうですが、最近では鍋物や唐揚げ・フライ・みそ汁などに調理されて食されています。実際に鳥取県岩美町ではタナカゲンゲを鍋物の具にした「ばばちゃん鍋」という名物料理があり、お店によってそれぞれ違う味付けが楽しめるそうです。

鳥取県で絶品「ババア」料理をぜひ!

いかがでしたか? タナカゲンゲは新鮮なものであれば、お刺身としていただくこともできるそうです。最近は関東でもお目見えする機会が増えてきているようですが、タナカゲンゲを思いっきり堪能したいなら鳥取県へ足を運んだ方が早いでしょう。ぜひ、鳥取県で絶品「ババア料理」を堪能してみてください。

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