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うつむき加減に咲くスミレの花言葉とスミレにまつわる神話

2018-08-10

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スミレは、あまり目立たないような場所で、うつむき加減に紫色の花を咲かせています。
花も草丈も小さいので、探さないとわかりにくいことが多いのですが、その清楚な美しさには心惹かれるものがあります。
ひっそりと咲くスミレの花は、道路脇や花壇の隅、あぜ道・公園の片隅など、いたるところで見ることができます。

「スミレ」という名前は、花の形が「墨入れ(墨壺)」に似ていることからつけられたという説もあります。

一口にスミレと言っても、微妙な花色のバリエーションがあるように感じられるものの、どれも同じスミレという品種だと思われがちです。
しかし、実際にスミレの仲間は世界中に400種類ほどあり、日本国内だけでも60種類もあります。
スミレと思っている花が、実はスミレではない、他のスミレ属の花であることもあります。
スミレの花言葉やスミレにまつわる神話などについては、スミレの仲間全般を「スミレ」としてまとめました。

スミレの花言葉「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」

スミレの花はうつむき加減にひっそりとそこここに咲いています。
誰が育てているわけでもないのに、可憐で美しい花を咲かせてくれます。
スミレの花言葉「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」は、そんなスミレの姿そのものを表しています。

スミレの花色ごとの花言葉 

スミレ色とも言われる紫色のスミレには、「貞節」「愛」の花言葉が、清純で清々しく、清楚な乙女を思わせる白いスミレには「あどけない恋」「無邪気な恋」「純潔」の花言葉がつけられています。

同じスミレでも元気がもらえるようなかわいい黄色のスミレには、「田園の幸福」「つつましい喜び」の花言葉がつけられています。

スミレの花そのものの可憐な美しい花姿から、花色ごとの花言葉も、控えめな美しさを称える花言葉になっています。

スミレが可憐で美しい訳:ギリシャ神話

太陽神アポロンの求愛に、美しい娘イアは、婚約者がいたので受け入れなかったところ、怒ったアポロンにスミレの花に変えられてしまいました。
スミレの花が可憐な美しさを持っているのは、このイアの面影を残しているからだと言われています。

また、アポロンの求愛を拒否すれば復讐されるおそれがあるため、貞操の女神アルテミスに「人間以外の姿に替えてください」と祈ったため、イアはアルテミスによってスミレの花に替えられたとも言われています。

スミレの花が紫色の訳:ギリシャ神話

全能の神ゼウスと川の神の娘イオの逢瀬の場に、ゼウスの妻ヘラが通りかかったので、とっさにゼウスがイオを雌牛に変えてその場を取り繕いました。
雌牛になってしまったイオは草を食べるしかなかったので、ゼウスはイオの周りにスミレをたくさん生やしました。
このことがヘラの怒りを買い、ヘラはイオを星に変えてしまいました。
悲しみにくれたゼウスは、イオの瞳と同じ色の紫色の花をスミレにつけて、イオを偲んだと言われています。

スミレの花言葉とローマ神話

愛と美の女神ヴィーナスが、美しい乙女たちが踊っている姿を見て、息子のキューピッドに「乙女たちと私のどちらがより美しいか」尋ねたところ、キューピッドが「乙女たち」と答えました。
怒ったヴィーナスが乙女たちを紫色になるまで殴ったので、哀れに思ったキューピッドが乙女たちを紫のスミレの花に変えたと言われています。

また、ヴィーナスが殴ったのは乙女ではなく白い花で、紫色にかわってしまい、スミレになったとも言われています。
このことから、白いスミレは「無垢」、紫のスミレは「移ろいやすい」という花言葉がつけられました。

スミレについて

科・属   スミレ科・スミレ属
和名    スミレ(菫)
英名    Violet
草丈    約10cm
花色    紫・ピンク・白
開花期間  4〜5月
原産地   スミレ属全体は全世界の温帯ですが、「スミレ」は日本列島・中国東北部〜北部・朝鮮半島など

スミレの仲間は国内だけでも60種類

「スミレ」は、ほぼ日本全土の平地や低い山など、草地や田畑の脇、道端など、どこにでも生えている紫色の小さな花で、どれも同じスミレだと思いがちですが、世界中の温帯にスミレ属は約400種類あり、日本に自生しているものだけで、60種類ほどもあります。

日本国内のスミレは、多年草ばかりですが、世界中のスミレの多くは草ではなく茎(幹)がある木であるものがほとんどです。

「スミレ」というと、「スミレ」か「タチツボスミレ」をさしていうのが一般的ですが、約60種類あるスミレ属は、キスミレ類・キバナノコマノツメ類・ニョイスミレ類・タチツボスミレ類・イブキスミレ類・ニオイスミレ類・スミレサイシン類・ウスバスミレ類・ミヤマスミレ類の9種類に分類されます。

同じスミレ属であっても、葉っぱの付け根に茎があるのかないのか、花の左右にでている花びら(実は花びらではなく萼片)「側弁」に小さな毛が生えているのかいないのか、葉っぱの形がヘラ型・ハート形・長卵型・さじ型・長三角形など、どんな形をしているのか、花びらの形や色、それぞれに相違点があります。

品種名そのものが「スミレ」である「スミレ」だけに限って言うと、花色は濃い紫色で、真ん中の下向きの花びら「唇弁」に白い筋が入り、側弁には小さな毛が生えています。
後ろに突き出した筒状の「距」は細長く、細長い楕円形の葉っぱの下には茎があり、葉っぱの付け根にちょっと反り返ったような「翼」があるのが特徴です。

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