家庭菜園

「ハーブの女王」ホーリーバジルの魅力と育て方

2018-08-10

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ホーリーバジル(holy basil)は、サンスクリット語で「比類なきもの」を意味する「トゥルシー(tulsi)」とも呼ばれていて、癒やしの効果があるとされています。
ホーリーバジルは、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」で「不老不死の霊薬」として5000年にわたって用いられているハーブです。

古くから、ホーリーバジルのドライハーブは虫よけとして、貯蔵穀物に混ぜて用いられていました。

インドでは、ホーリーバジルは「死神を寄せ付けない」として、現在も、家の周りや中庭に植えられています。
ホーリーバジルは、ドライのものもフレッシュなものも、粉末にしたものも、ハーブティーにしたり、料理に使ったり、ギーに混ぜるなどして用いられるほか、虫刺されにつけたり、入浴剤に使うなど、日常的に多用されています。

ホーリーバジルはどんなバジル?普通のバジルと違うの?

ホーリーバジルは、イタリアンで用いられるスイートバジル同様、バジルの一種ですが、茎に短い毛がたくさん生えていて、スイートバジルとはまた違った、スッキリとした強い香りが特徴です。
大きくなると60cmくらいまで育ち、茎の先端から伸びた花茎に薄い紫色の小さな花をたくさん咲かせます。

ホーリーバジルは、タイ語で「ガパオ」と呼ばれ、「ガパオライス」にはスイートバジルではなく、ホーリーバジルを使うのが本式です。

バジルは古代ギリシアで貴人の香水や薬に使われたことから「王様のハーブ」と呼ばれ、日本でも古くから「メボウキ」としてバジルが育てられており、水に浸した種で目に入ったゴミを取り除くのに用いられていました。

「ホーリーバジル」は、ヒンドゥー教で女神ラクシュミーの化身として、「ハーブの女王」と呼ばれて聖なる植物とされています。
別名「神メボウキ」として、メボウキと分けて扱われています。

近年、日本では、スイートバジルが主に栽培されていて、ジェノベーゼソースに使うバジルは本来ジェノベーゼバジルということで、ジェノベーゼバジルも育てられるようになりましたが、まだまだホーリーバジルは栽培されている量が少ないのが現状です。

ホーリーバジルの育て方

ホーリーバジルの種は流通していますが、苗はあまり流通していないので、ホーリーバジルを育てるには、種から育てるのが一般的です。
ホーリーバジルの育て方自体は、通常のバジル「スイートバジル」と同じです。
スイートバジルは、葉っぱが固くなるので、花茎が伸びる前になるべく摘み取って花を咲かせないようにしますが、ホーリーバジルは花も茎も葉っぱもハーブとして利用されるので、種をつけるまで育てるのは秋の終わりにしますが、花も咲かせて利用します。

バジルの発芽温度は、20℃なので、気温が20℃を超えるようになったら種まきをして育てましょう。
八重桜が咲く頃が種まきのシーズンの目安です。

ホーリーバジルを種まきするとき、種を種苗ポットにまいて、ある程度育ててから移植する方法と、育てたいところにそのまま種まきする方法がありますが、バジルはいずれも発芽率が高いので、どちらの方法でも元気にすくすく育ちます。

植え付ける前に1時間以上、水に漬けておいた種を、予め湿らせておいた土に水ごとばらまいて植え付けます。
発芽に光を必要とする種なので、上に土はかぶせません。
種を水につけていると、周りをゼリー状のものが包んでしまいますが、そのまま植え付けます。

バジルは、日当たりの良い場所を好むので、日当たりの良い場所で育てましょう。
バジルは、ハーブにしては、湿り気のある有機質に飛んだ土を好むので、庭植えするときは植え付け前に庭土に腐葉土と有機堆肥をたっぷり混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えにする場合は、普通の培養土に、腐葉土やバーミキュライトやパーライトをブレンドしておきましょう。
バジルは乾燥に弱いので、土が乾いてきたらたっぷりと水やりし、夏場は土の周りにマルチングして乾燥を防ぐようにしましょう。

ホーリーバジルがある程度育ってきたら

ホーリーバジルがある程度育ってきたら、茎の先端を摘み取る「摘芯」を行い、脇芽がどんどんでてくるようにします。
摘芯しないと、まっすぐ1本に育ってしまいますが、摘芯を繰り返すことで、こんもりとした茂みに育ちます。
下の方の葉っぱも適宜摘み取って、ハーブとして利用します。

バジルは生育が旺盛なので、どんどん育つ半面、葉色が悪くなって下のほうの葉が落ちてくることがあります。
これは肥料切れのサインなので、緩効性化成肥料をひとつかみ株元にまいて追肥します。
追肥の目安としては、毎月株元に緩効性化成肥料をひとつかみまいておくのがおすすめです。

花は、咲き切る前のほうが、より香りが強くなるので、咲き切ってしまう前に摘み取るようにしますが、気温が下がってくる9月を過ぎた頃、最後にしたい花は残して、摘むのは葉だけに切り替えます。

秋も深まってくると、ホーリーバジルの花が咲き終わったものが、枯れたようになって種をつけてくれるので、1週間ほど軒下に吊り下げて干してから、ザルの上に種を殻ごと落とし、ザルで濾して種を取り出します。
取り出した種は、ジッパー付き袋に入れて冷蔵庫で保存しておきます。

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