ガーデニング

はじめてでもできる多肉植物の育て方

2018-08-13

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多肉植物は、ぷくっと膨らんだ葉っぱや茎、「何これ?」と思わせるユニークな姿が魅力で、小さな体いっぱいに驚くほどきれいな花を咲かせることもあります。
人気の高まりとともに、園芸店の店頭にも様々な品種が並べられ、あれもこれも育ててみたくなります。

魅力的な多肉植物を手に入れたものの、どうやって育てていいのか、水やりはどうしたらいいのか、よくわからないまま、ミイラにしてしまったり、きゅっと可愛らしい姿だったのに、びろろんと伸び切ったりすることもあります。
また、上手に育てられるようになったら、今度は育ちすぎて小さな鉢にパンパンになってしまうことも。

多肉植物を上手に育てるにはどうしたらいいのか、育ちすぎたり形が崩れた多肉植物はどうしたらいいのか、ご紹介していきましょう。

多肉植物には夏型・冬型・春秋型がある

多肉植物は、その生育期で大まかに、夏型・冬型・春秋型に分類されます。
夏型種は夏に、冬型種は冬に、春秋型種は春と秋が生育期なので、それぞれの季節が一番元気だと思いがちですが、実際はどれも春と秋が最も元気です。
春と秋の生育期に、なるべく明るい屋外で管理して、しっかり日に当てると元気な株に育ちますが、このとき雨に当てると蒸れて腐りやすいので、雨には注意しましょう。

夏型種は冬が最も元気がなく、冬型種は夏が最も元気がなく、春秋型種は夏も冬も元気がない種類だと考えるのが妥当です。
冬型種は寒さに強いと思いがちですが、大抵の多肉植物は5℃を下回ると枯れてしまいます。
センペルビウムのように、雪が上に乗ってもへっちゃらな種類も稀にありますが、そうでないものがほとんどなので、冬型種も含めて、冬は室内の明るい窓辺で管理して、とても暖かい時間帯だけ外に出して、しっかり日に当てて育てる必要があります。

多肉植物は夏、休眠しているか休眠気味

多肉植物は、砂漠などの過酷な環境でも生きていけるように、体に水分を貯め込むようになっているので、暑い夏はとても元気なものと思いがちですが、砂漠の夏・乾季を乗り切るために、夏型種であっても、半ば休眠したようになります。
夏は直射日光を避けて、明るめの涼しい風通しの良いところで、水を控えめにして管理します。
休眠しているものは水を吸わないし、夏型種であっても休眠気味なので、水をあまり欲しがりません。
そもそも、暑い乾季はカラカラなので、蒸れたりするとダメージになってしまいます。

暑い夏に水やりしないと、干からびたようになってくるものもありますが、秋になって水やりを再開すると、あっという間に元通りに戻るので、夏場の水やりは極力控えましょう。

冬は禁水と暖かいときの日光浴を

大抵の多肉植物は、寒さに耐えるために冬は休眠して、水を吸わなくなってしまいます。
冬型種は冬、休眠しませんが、厳冬期は休眠気味になり、生育も夏ほどではないにしても鈍くなるので、水は控えめに与えるようにします。

多肉植物は、夏同様に、冬は禁水気味に管理することで、寒さにも耐えられるようになり、春になって暖かくなってきた頃水やりを再開すると、見違えるように元気になるので、多少元気がなくても干からびたようでもあまり気にしないようにします。

夏と違って、冬は日差しがとても弱いので、ずっと室内で管理していると多肉植物は日照不足になり、葉っぱと葉っぱの間がびろろんと伸びた「徒長」状態になってしまいます。
そうならないために、日中の気温が高くて暖かなときに、多肉植物を外に出して日光浴をさせましょう。
たとえ数時間だけであったとしても、キュッとしまった可愛らしい姿が維持できるようになるので、冬場の日光浴は大切です。

多肉植物は土にたっぷり水やりする

多肉植物は、土が常時湿っているのを嫌うので、土がしっかり乾いてきたら、鉢底から流れ出るまで水やりし、しっかり水切りするようにします。
葉と葉の間に水が貯まると、腐ってしまうことがあるので、なるべく地上部には水をかけないようにします。

多肉植物の水のやり方には、鉢の縁からじょうろで水を与える方法と、鉢だけが水に浸かるように水を入れたバケツなどに鉢を入れて、底から上まで水を行き渡らせたら水から出して、しっかり水切りする方法があります。
鉢穴がない容器に多肉植物が植えられている場合、鉢のふちまでしっかり水を与えたら、上から土や多肉植物が流れてしまわないように気をつけながら、できる限り水を切るようにしますが、できれば鉢穴のある容器に植え替えるようにしましょう。

夏や冬に水やりを控える場合は、与える水の量を減らすのではなく、水やりの頻度を減らすようにします。

多肉植物の植え替え・株分け・挿し木

多肉植物を育てていて、鉢がパンパンになるまで育ってしまい、水やりしたくても土が見えていない状態になってしまうことがあります。
そんなときは、植替えの適期がきています。

できれば毎年植え替えたほうがいいと言いますが、2〜3年に一度は植え替えてあげるようにしましょう。
多肉植物の植え替えは、休眠していない、生育期の春か秋に行いましょう。
鉢を外したら、手で取れる程度土を落とし、伸びすぎたり傷んだりした根は切り落としますが、そのままにしていても構いません。

株が大きくなりすぎたものは、手で2つに分けることができます。
分けにくいときは、カッターナイフで軽く切れ目を入れてから手で2つに分けましょう。
伸びすぎた株も、好きなところでカットして、挿し穂にすることができます。

付け根の方の葉っぱを取り除いて挿し穂にしますが、取り除いた葉っぱも葉挿しに使えます。
品種によっては葉挿しや挿し木がうまくいきにくい品種もありますが、うまく付くと根や芽が伸びて新しい株が作れます。

切り口が乾くまで1週間程度そのままにして乾かしてから、乾いた土に植え付けます。
水は、植え付けてから1週間以上してから与えるようにします。

多肉植物の土と肥料

多肉植物は砂漠などの過酷な環境が原生地のことが多いので、生育に肥料をあまり必要としません。
サボテン・多肉植物用の培養土を使う場合、肥料分がすでに含まれているので、特に追肥する必要はありません。

追肥したい場合は、緩効性化成肥料をひとつまみ、株元に置くようにします。
水やり頻度が少ないので、肥料分がすべて水に溶けてしまうまでかなりの歳月が必要になりますが、それで十分です。

サボテン・多肉植物用の培養土の他には、赤玉土の超小粒、川砂などもよく用いられており、赤玉土と川砂、籾殻くん炭などをブレンドした土もおすすめです。
水はけの良い土であればなんでも良いので、いろいろ試して自分に合ったブレンドを見つけましょう。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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