血圧

疲れやすさや息切れは貧血の症状の可能性!貧血の種類や原因とは?

2018-09-03

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一般的に、貧血と聞くと鉄分が足りない鉄欠乏性貧血を思い浮かべることが多いかもしれません。
確かに、貧血の中で最も多いのは鉄欠乏性貧血ですが、それ以外にもいくつかの種類があります。また、貧血の症状をめまいや立ちくらみだと考えている方も多いですが、倦怠感や息切れなどが起きる可能性があります。

今回は、貧血の種類や原因、症状などについてわかりやすくまとめます。

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貧血とは

私たちの血液の中には、白血球や赤血球、血小板などが流れており、それぞれの役割が違います。赤血球にはヘモグロビンが含まれており、体が正常にはたらくように血管内を移動しながら各臓器へ酸素を供給しています。貧血の状態では、ヘモグロビンが減少しているので各臓器への酸素の供給も低下し、それに伴い倦怠感、息切れ、動悸などさまざまな症状が出ます。

WHO(世界保健機関)による貧血の定義は、男性の場合はヘモグロビン13g/dl未満、女性では12g/dl未満となっています。日本では、食生活の欧米化や婦人科関連の病気の増加などにより貧血の人の割合が増えているといわれています。

貧血の種類

ひとことで貧血といっても、赤血球の大きさによって医学的には3種類にわけられます。3つとは、小球性貧血、正球性貧血、大球性貧血です。

小球性貧血には、鉄分が足りない鉄欠乏性貧血や鉄をうまく利用できない二次性貧血、腎臓の機能が悪いため赤血球を産生できない腎性貧血などが含まれます。二次性貧血の原因となる病気は、膠原病やがん、肝臓疾患、感染症などさまざまです。

正球性貧血には、骨髄で赤血球がうまく作られない再生不良性貧血、赤血球が壊されてしまう溶血性貧血などが含まれます。

大球性貧血で代表的なものは、葉酸やビタミンB12が足りないことによって貧血になる巨赤芽球性貧血です。胃の切除手術の後に、ビタミンB12の吸収をうまくできずに貧血になることがあります。

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貧血の症状とは

貧血の症状は、立ちくらみやめまいと考えている人が多いです。
しかし、実際に貧血で立ちくらみやめまいがすることは少ないです。交通事故などで短い期間に大量に出血した場合などには、立ちくらみやめまいがする可能性はありますが、そのような状況になることは多くないはずです。立ちくらみやめまいがする時には、貧血よりも自律神経などの異常を考えた方がよいかもしれません。

では、貧血の症状で多いものはどのような症状なのでしょうか。それは疲れやすさと息切れです。息切れは、階段を昇ったり、いつもより多く歩いたりした時に起きることがあります。疲れやすさは、気付かれにくいことも多く、年齢のせい、寝不足のせい、などと考えてしまう人もいるので要注意です。

理由ははっきりとわかっていませんが、鉄欠乏性貧血の場合には氷をかじりたくなるという症状が出ることがあります。米や土などをかじりたくなることもあるようです。

貧血の原因とは?がんの可能性もあるので要注意

貧血の原因は大きく分けると3つあります。赤血球やヘモグロビンの産生低下、出血、赤血球の破壊です。

1.赤血球やヘモグロビンの産生低下
鉄分や葉酸、ビタミンB12が不足すると赤血球やヘモグロビンをうまく作ることができなくなり貧血になります。また、がんや膠原病、感染症などの病気を発症している場合には、体の中に十分な鉄があってもうまく利用できないので赤血球やヘモグロビンの産生がうまくできずに貧血になります。赤血球は骨髄で作られますが、なんらかの原因によって骨髄で異常が起きた時にも、赤血球が通常より産生されなくなるので貧血の症状が見られます。

2.出血
交通事故や災害などによる大けが、手術などによって大量に血液が失われると貧血になることがあります。短期間で急速に出血した場合には、輸血と応急処置などで改善する可能性もあります。一方で、がんや消化管出血(胃潰瘍や十二指潰瘍、痔など)、婦人科関連疾患(子宮筋腫、卵巣のう腫など)のように少しずつ出血している場合には貧血の症状に気付きづらいことがあります。採血をしてみたら、思った以上に貧血が進行している可能性もあります。特に高齢者の場合には、がんが隠れていることがあるので要注意です。また、女性で月経の症状が重い人、例えば月経痛がつらくて日常生活に支障をきたす、月経に伴う出血量が多い、または増えた、などの症状がある場合には婦人科関連疾患が隠れている可能性があるので産婦人科を受診してみるとよいかもしれません。

3.赤血球の破壊
赤血球の寿命は約120日で、古くなると脾臓や肝臓で壊されます。しかし、自分の免疫の異常や感染症などによって赤血球が通常より早く壊されてしまうことがあります。結果的に赤血球の量が少なくなり貧血になります。

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鉄欠乏性貧血を予防するためには

私たちの体では、毎日古くなった赤血球が壊され、新しい赤血球が作られています。そのため、1日約1mgの鉄が失われます。
また、月経のある女性の場合には月経の期間中1日あたり約0.5mgの鉄を失うといわれています。このように健康な状態でも、毎日鉄は失われるので食事から鉄分を摂取する必要がありますが、食べた物の鉄分を全て吸収できるわけではありません。肉やレバー、アサリなどの動物性食品に多く含まれるヘム鉄の吸収率は10-20%、ホウレン草や小松菜などの野菜に多く含まれる非ヘム鉄の吸収率は2-5%程度です。

これらをふまえて、日本人男性は1日に7.5mgの鉄を摂ることを推奨されています。日本人女性は月経がある場合には11mg、ない場合には6.5mgが推奨されています。

無理なダイエットやファーストフードなどのバランスの悪い食事では、1日に必要な鉄を摂ることができず貧血になる可能性があります。肉や魚、野菜などをバランスよく食べるようにして貧血を予防するようにしたいものです。

まとめ

貧血は、赤血球の大きさによって3種類にわけられ原因となる病気は多岐にわたります。
貧血の症状はめまいやふらつきよりも、疲れやすさや息切れの方が多いようです。貧血の中で最も多い鉄欠乏性貧血は日本人において増えています。過剰なダイエット、食生活の欧米化による偏った食事、婦人科関連疾患の増加などが原因と考えられています。がんのようにゆっくりと出血している場合にも貧血になるので、疲れやすさや息切れなどの症状がある時には注意が必要です。

監修:大塚真紀(医師・医学博士)
学歴:東京大学大学院医学系研究科卒。
専門:内科、腎臓、透析の専門医。

自己紹介
現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。

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