日本史

悲劇の英雄、源義経の足跡を辿る岩手、秋の旅 ~紅葉に導かれ、旬の牡蠣や美味しいグルメで名産巡り~

2018-10-01

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2011年に世界遺産に登録された平泉やわんこそば、じゃじゃ麺など、岩手県には見どころや名物グルメがたくさんあります。2011年に東北地方を襲った東日本大震災の復興も進んでおり、岩手県の最南に位置する広田湾では震災以前より盛んにおこなわれていた牡蠣の養殖も再開されました。
そして岩手県は、あの源義経と弁慶が最期を遂げた場所でもあります。そこで今回は、義経のゆかりの地や文化財を紅葉とともに楽しみつつ、旬の牡蠣をはじめとする岩手県の名物グルメも見ていきたいと思います。

悲劇の英雄・源義経 その足跡を岩手で辿る

源義経と聞くとどのようなエピソードが印象に残っているでしょうか? 大河ドラマなどでの、武蔵坊弁慶との初対面となる五条大橋でのシーンや、多々有名なエピソードのある源義経ですが、その生涯は決して華々しいものではなかったようです。

源義経は、源氏と平氏の戦いで有名な「平治の乱」で敗北した源義朝の息子です。伊豆への流罪となった兄の源頼朝とは違い、当時幼かった義経(幼名は牛若丸)は将来出家することを条件に死罪を免れ、京都の鞍馬寺で修業の身となります。その後自らの手で元服し、平泉へ渡り奥州藤原氏の当主であった藤原秀衡の元へ身を寄せました。
それからしばらく経って兄の頼朝が挙兵したことを耳にした義経は、父の仇を討つために頼朝ともう一人の兄、源範頼と合流し平氏を都落ちにしたのち入京したものの、狼藉を働いてしまった従兄弟の源義仲を討伐。これにより後白河法皇の信頼を得た義経でしたが、それが頼朝の反感を買い、確執も重なって、頼朝は義経討伐を決意します。頼朝の追手から逃げるため都落ちを決意した義経でしたが、船が嵐で難破してしまい、わずかな味方もバラバラに。最終的に追手をかいくぐり義経がたどり着いたのが奥州平泉でした。

平泉には義経ゆかりの文化財が残されています。
義経の終焉の地とされる高館は、頼朝の圧迫に耐えかねた奥州藤原氏秀衡の息子・泰衡の急襲にあい、弁慶が無数の矢を受けて立ちながら絶命、義経も妻子とともに自害したと伝えられている持仏堂があった場所です。現在そこには義経を偲んで建てられた高館義経堂があり、お堂の中には義経の像が安置されています。

金色堂で有名な中尊寺前には義経と行動を共にした武蔵坊弁慶のお墓が立てられてあるほか、中尊寺参道にある弁慶堂には、弁慶の立像とその後ろに鎮座する義経の木像が安置されているそうです。この時期の中尊寺は紅葉も素晴らしいのでぜひ訪れてみましょう。
また、毎年5月に行われる「春の藤原まつり」では、義経が平泉にたどり着いた様を再現した「源義経公東下り行列」が、毛越寺から中尊寺金色堂までを練り歩くので、そちらも要チェックです。

悲劇の英雄 源義経が最期を迎えた地、平泉は、現在世界遺産に登録されている人気の観光地でもあります。ぜひ義経の最期に思いを馳せながら、平泉を探訪してみてください。

高館義経堂
住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉字柳御所14
電話:0191-46-3300
拝観時間:8:30~16:30
休館日:年中無休
拝観料:大人200円、小中学生50円(団体割引あり)
公式HP:http://www.motsuji.or.jp/gikeido/index.html


中尊寺
住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
電話:0191-46-2211
拝観時間:3/1~11/3まで8:30~17:00、11/4~2月末まで8:30~16:30
休館日:年中無休
拝観料:大人800円、高校生500円、中学生300円、小学生200円(団体割引あり)
弁慶堂は拝観料無料
公式HP:http://www.chusonji.or.jp/

また、義経が身を寄せた奥州藤原氏の偉業を顕彰しつつ、東北の古代から中世にかけての歴史を実際に体感できるテーマパーク「えさし藤原の郷」も要チェックです。
約20ヘクタールもの広大な園内には時代考証に基づいて再現された120棟余りの歴史的建造物が設置されていて、大河ドラマや映画のロケ地としても引っ張りだこの歴史公園です。義経と弁慶の終焉の地を再現した「義経持仏堂」のほか、さまざまな資料が展示されている「義経館」「弁慶館」など見どころが満載ですので、ぜひこちらもお立ち寄りください。


えさし藤原の郷
住所:岩手県奥州市江刺岩谷堂字小名丸86-1
電話:0197-35-7791
拝観時間:9:00~17:00(入園は閉園の1時間前まで。冬期間11月1日~2月末日までは16:00閉園)
休館日:年中無休
入場料:大人800円、高校生 500円、 小中学生300円、団体(15名以上)・学校行事・障がい者料金あり(共通券での障がい者割引はありません)
公式HP:https://www.fujiwaranosato.com/

広田湾の牡蠣の養殖が再開! 旬の味をぜひ

岩手県の最南に位置する広田湾では、牡蠣やワカメ、ホタテの養殖が盛んに行われていました。牡蠣の養殖に関しては、広田湾を臨む陸前高田地区では岩手県全体の約20%もの牡蠣が生産されていましたが、2011年に東北を襲った東日本大震災の影響で、町全体、広田湾全体が大きな被害を受けてしまいます。その後復興の兆しは見えてきたものの、牡蠣の生産者数が落ち込むなか、2014年から広田湾での牡蠣の養殖が再開し、また美味しい牡蠣が食べられるようになったのです。

三陸リアスの真ん中に位置する広田湾は水質が良く、えさになるプランクトンも豊富なことから味も風味も濃厚な牡蠣が育つと言われています。実際にお隣の宮城県と共に三陸は日本有数の牡蠣養殖エリアとなっており、築地などの市場では大変高値で取引されているそうです。

そんな三陸で主に養殖されているのが、11~2月の旬を迎える真牡蠣です。お鍋やカキフライなど、加熱調理していただいてももちろん美味しいですが、おすすめは生食! ほかにはない、濃厚でクリーミーな風味と味をお楽しみいただけます。

海の幸だけじゃない! お肉メインのジンギスカンも絶品の岩手県

岩手県には牡蠣やホタテといった海の幸だけでなく、お肉をメインにした名物グルメも多々あります。そのひとつが「遠野ジンギスカン」です。

「ジンギスカン=北海道名物」というイメージもありますが、実は岩手県遠野市にも、独自のスタイルで楽しむジンギスカン文化が存在しています。「遠野ジンギスカン」と称されるそれは、七輪ではなくブリキのバケツでお肉を焼くという、北海道とは違った焼きスタイルが特徴の名物グルメです。
遠野市にあるジンギスカンの老舗「あんべ」では、今も良質な羊肉をバケツジンギスカンスタイルで楽しめます。また、「あんべ」ではラムやマトン肉それぞれに、カタ・カタロース・モモなどの部位でいただくことができるので、部位別の食べ比べも楽しめます。ぜひ遠野市へお越しの際は、遠野ジンギスカンも召し上がってみてください。


ファミリーショップ あんべ
住所:岩手県遠野市早瀬町2丁目4-12
電話:0198-62-4077
営業時間:9:00~19:00
定休日:木曜
公式HP:http://www.anbe.jp/

見て食べて体験して岩手県を満喫しよう!

いかがでしたか? 岩手県には、世界遺産に登録された源義経ゆかりの文化財が残る平泉のほかにも、見どころがたくさんあります。また、これから旬の時期を迎える岩手県三陸の真牡蠣や絶品ジンギスカンなど、名物グルメも多々あります。ぜひ岩手県を旅行する際にはいろいろな地域を探訪してみてください。

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