睡眠

メラトニンとは?

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睡眠障害を検索すると、よく出てくるキーワードに「メラトニン」という言葉があります。
このメラトニンとはどのようなものか?睡眠に関係するものということは分かりますが、具体的にどのようなものかを調べていくと、とても難しく、複雑な説明がされています。

今回は、メラトニンについて、どのようなもので、どのような働きをするものなのか、難しい説明を分かりやすく、かみ砕いて、お話していきたいと思います。

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メラトニンってどのようなもの?

簡単に説明すると、メラトニンは「睡眠ホルモン」と呼ばれるものであり、睡眠と覚醒に関与しています。
この睡眠ホルモンは、陽の光により調整されており、日の出にリセットされ、朝、目覚められるように脳と体を整え、日の暮れにより分泌合成され、夜の寝入りを良くし、睡眠を持続させる働きをします。また、睡眠中に体の回復を促進し、記憶を整理、精神的なストレスからの回復を促進する様々なホルモンの分泌調整にも関与しています。

概日リズム(サーカディアンリズム)を整えるのにも深く関与しており、メラトニンの合成分泌に不具合が生じると、サーカディアンリズムが乱れ、寝つきが悪くなり、睡眠も持続せず、疲れも取れない、記憶力も悪くなり、精神的なストレスへの対応力が減少してしまうことになります。サーカディアンリズムが乱れてくると、食欲低下、免疫機能の低下、集中力の低下、倦怠感を常に感じるなど、日常生活を送るに当たり、支障を感じるようになる可能性があります。

メラトニンは日の出と日の暮れにより合成分泌が調整されるため、天候による日照不足や、季節の変わり目による日照時間の変化が起こると、合成分泌に乱れが生じるため、そのことが原因でサーカディアンリズムにも乱れが生じてきます。日照に合わせて脳が調整しようと働き始めますが、日照時間が安定しないと、なかなか調整がつかず、眠気が残ったり、疲れが残ったり、なんとなく体調がすぐれないという状態になることがあります。

メラトニンは太陽光以外でも調整可能なの?

上記でメラトニンの合成分泌は陽の光により調整され、日の出でリセットされ、脳と体を覚醒へ促し、日の暮れで暗くなってくると合成分泌が始まり、脳と体を就寝準備に促し、寝入りを良くし、睡眠を持続させることをお話ししました。
また、日照時間が安定しなくなると、メラトニン合成分泌の乱れが生じてくるため、眠気や疲れが残る状態になる可能性が出てくることについてもお話ししました。そこで気になるのが、「日照時間が安定しない時、人工の光で調整が可能か?」ということですね。これは、陽の光ほど効果は高くないですが、結論として「人工の光によってもメラトニンの合成分泌とリセットは可能である」と考えられています。実際に利用されている場面として、日付変更線を超える海外旅行に行く際、時差ボケを予防するため、光刺激によりサーカディアンリズム調整が図れるよう工夫された飛行機がありますね。

また、夜、眠る前にスマホなどの電子画面を見ていると、なかなか入眠できなくなるということがあります。
これは、光刺激によりメラトニンの合成分泌が阻害され、体と脳が覚醒へと促されてしまうためと考えられています。

人工の光を賢く利用することで、サーカディアンリズムをうまく調整することは可能ということが分かりましたが、使い方を間違えると狂わせてしまうことも分かりました。サーカディアンリズムが狂ってしまうと、様々な生活習慣病のリスクが高まると指摘している医療研究機関は多く、特に人工の光刺激によるサーカディアンリズムを狂わせるような事態は避けるようにするべきと言えます。

最近では、インターネットの情報でも、人工の光によるサーカディアンリズムの乱れを防ぐようにという記事を多く見かけるようになりました。また、厚生労働省からもブルーライトを発する電子画面の見過ぎには注意するようにと呼びかけが行われています。

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まとめ

メラトニンとはどのような働きをするものなのかについて、簡単にお話してきました。
概日リズム(サーカディアンリズム)を整えるためのホルモンであり、睡眠ホルモンと称されることもあります。陽の光によって調整されるものですが、人工の光によっても調整が可能であり、賢く利用すれば時差ボケの調整を図ることができますが、電子画面などからの光刺激を受け続けるとメラトニンの合成分泌量が低下し、サーカディアンリズムの狂いを生じさせてしまいます。サーカディアンリズムの乱れを防ぐためには、日の出と日の暮れに合わせた光刺激を受けて、規則正しい生活を送ることが大切です。

監修:mikkumikupapa
ライセンス:看護師免許(正看護師)
勤務:行政看護師(乳幼児施設)
専門及び経験分野:
小児
脳外科、循環器内科外科、呼吸器内科、てんかん、先天性疾患、指定難病、小児がん、児童精神疾患及び発達障害、強度行動障害など。
成人
呼吸器内科、耳鼻科、消化器内科、婦人科、整形外科、救急搬送傷病者の救命治療処置など。

自己紹介:男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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