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生理前には便秘になりやすい?女性の生理的特徴と便秘について

2018-10-20

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女性は「便秘」を抱えている人が多いように感じるという方は多いのではないでしょうか?そう感じるのはごく当たり前のことと感じます。事実、市販の便秘薬はパッケージがピンク色であったり、女性らしきシルエットのイラストが描かれている商品が多かったり、それらをコマーシャルでも目にする機会が多いため、市販便秘薬の購入ターゲットは女性であると捉えることができます。

事実、解剖生理学的な根拠からも便秘には性別差があり、女性が多いと言えます。解剖生理学な特徴を簡単に説明すると、女性の場合、排便に必要な括約筋や腹筋が男性に比べて弱いこと、骨盤の骨格が男性より広く、腸が下垂し、動きが弱くなりやすいことが挙げられます。その他にも、特に生理前は便秘になりやすい傾向があると考えられています。

今回は女性の生理的特徴と便秘の関係についてお話していきたいと思います。

生理と便秘の関係

普段の生活ではお通じが良くても、生理前になると便秘になることがあります。
なぜ生理前は便秘になるのかというと、これには女性ホルモンの分泌が関係してきます。生理に関わる女性ホルモンには卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあり、黄体ホルモンは妊娠に備えた状態にする作用があると考えられています。黄体ホルモンが多く分泌される期間は、排卵後から生理までの期間であり、月経前症候群が起こりやすい期間でもあります。黄体ホルモンの作用には、受精卵が安定するまで流産しないよう、子宮収縮を押さえる働きがあり、この作用が大腸にも影響し、大腸の動きを押さえてしまうため、便秘になってしまいます。

妊娠した場合は、子宮により大腸が圧迫され動きが抑えられるのと、水分を貯め込もうと腸が活動するため、さらに便秘しやすくなります。これは女性の生理的特徴であり、異常なことではありません。しかし、便秘が続くと吐き気、腹痛、息苦しさ、食欲不振などの症状が出てくることがあり、とても苦しい思いをすることになります。腸へ悪影響を与える可能性もあり、放置しないで便秘の対処をする必要があります。

生理前でも便秘を予防する方法

日常生活を送る上で、便秘対策を取り入れていけば、生理前でもある程度、便秘を予防することができます。
行いたいこととして、起床時の排便習慣をつけること、適度な運動をすること、水分を多めに摂取すること、食物繊維を多く含む野菜を食べることが挙げられます。また現在では、整腸作用のある食品が多数販売されているため、そういった食品を試してみるのもいいのではないでしょうか。

この中で、特に行ってほしいことは、適度な運動をすることです。女性の場合、筋力が弱い人ほど便秘する傾向にあります。そのため、適度な筋力をつけることで便秘が改善されるという期待ができます。また、適度に運動することで、筋肉が刺激され、腸の動きが促進されるため、便の流れがよくなります。激しい運動をする必要はありません。普段の生活を少し工夫してプラスしていくとよいでしょう。
例えば、近所のスーパーへ買い物に出かける際は歩くようにする、通勤時にエスカレーターやエレベーターを使わずに歩くなど、いつもより少し時間を割くことになるかもしれませんが、まとまった運動時間を確保するより容易ではないでしょうか。少しの外出でもウォーキングを取り入れやすいように、歩きやすい靴を用意するとよいでしょう。合わせて運動気分も味わうことができるかもしれません。

また、運動したときは、より多くの水分が消費されます。そのため、いつもより多めに水分を補給するようにしましょう。水分摂取は意識して行わないと忘れやすいです。暑い日は特に意識して水分補給することで、脱水症の予防にもなります。便秘対策として、適度な運動と水分補給を合わせて行うと効果的と考えられます。

まとめ

女性の生理的特徴と便秘の関係についてお話ししてきました。
女性ホルモンの働きや筋力により、女性はどうしても便秘傾向になりがちです。排便習慣をつけることや、適度な運動と水分補給を意識して行うことで、便秘予防が期待できます。日常生活に少しプラスして行っていくことで、便秘予防が習慣化してくると、生理前でも便秘の予防につながってきます。

監修:mikkumikupapa
ライセンス:看護師免許(正看護師)
勤務:行政看護師(乳幼児施設)
専門及び経験分野:
小児
脳外科、循環器内科外科、呼吸器内科、てんかん、先天性疾患、指定難病、小児がん、児童精神疾患及び発達障害、強度行動障害など。
成人
呼吸器内科、耳鼻科、消化器内科、婦人科、整形外科、救急搬送傷病者の救命治療処置など。

自己紹介:男性看護師として、病棟勤務の経験は15年。専門は小児科領域。特に発達障害を抱える子供が二次的障害を引き起こし、入院治療が必要となってしまったケースへの治療と看護について経験と学びを深めてきました。現在はその経験を活かし、乳幼児に関わる行政看護師として勤務しています。保育園を兼ねた職場であり、日々元気な乳幼児と関わりながら、保護者へ流行りの感染症や予防方法、成長発達に関わることなど多岐に渡る相談を受けています。自身も3姉妹の父であり、1日中元気な子供に囲まれた生活を送っています。

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