家庭菜園

立体的な幾何学模様が美しいロマネスコの魅力と育て方

2018-11-08

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ロマネスコはブロッコリーやカリフラワーの仲間で、巻き貝のような螺旋状の蕾が集まった、トンガリ模様が集まったような幾何学模様の野菜です。
まだ認知度も低く、流通量が少ないので高価な野菜ですが、スーパーなどでも見かけられるようになりました。

ロマネスコは、ブロッコリーの緑色とカリフラワーのクリーム色を混ぜ合わせたような柔らかな色をしていて、味わいもまた、両方を足して割ったような味わいをしています。
生食もできますが、加熱料理にも使えます。
加熱するときは、さっと下茹でするか生のまま調理に用いて、あまり長く火を通して食感を失わないよう気をつけます。

ロマネスコの栽培は種や苗から

ロマネスコを栽培する場合、種も苗も流通していますが、苗から育てたほうが失敗しにくくなるのでおすすめです。

ロマネスコの発芽温度・生育温度は15〜20℃であり、種から育てる場合は生育期間が150日(約5ヶ月)と長いので、気温が下がってしまう前に収穫できるよう、逆算して栽培開始時期を考えるようにします。
中間地では種まき適期は7〜8月ですが、寒冷地・寒地では温度を十分確保した上で、前倒しにして種まきするようにしましょう。

ロマネスコの種まき

ポリポットやセルトレーに種まき用土を入れてしっかり湿らせたところに、種を3〜5粒ずつまき、上に土を5mmくらいかぶせるようにします。
発芽まで、日光と乾燥を防ぐために、新聞紙などをポットの上にかぶせておきましょう。

鉢皿に水を貯める底面給水で水切れしないようにしながら、気温が下がらないよう注意します。
芽がでてきたら、新聞紙を取り、育ちの悪い苗を間引きながら、本葉が3〜4枚になったら1本だけ残し、本葉が5〜6枚になったら植え付けるようにします。

ロマネスコの苗の植え付け

ロマネスコは、栽培そのものは難しくはないのですが、栽培期間が長い上に、育てる上で注意が必要な点がいくつかあります。

・アブラナ科の連作障害に気をつけて

ロマネスコはアブラナ科の野菜なので、同じ科の植物を植えたところに植えると育ちにくくなってしまう「連作障害」を起こしやすいので、同じアブラナ科の大根やキャベツ、ブロッコリー、小松菜、白菜などが植えられていたところには植えないようにします。

どのくらい前なら大丈夫なのかというと、品種によりますが、アブラナ科の場合は2年以上開けておく必要があります。
土地が広ければ区画を分けて、場所を替えて植え付けていけば対応は可能ですが、そうでないと、作るのが難しくなってしまいます。

・ロマネスコは酸性の土壌を嫌う

ロマネスコは酸性の土壌を嫌うので、植え付け前に苦土石灰を少量まいて酸度調整しておく必要があります。
苦土石灰をたくさんまくと土が固くなってしまうので、まく量は少なめにします。

手っ取り早く毎年作りたいのであれば、深さのある野菜用のプランターや大きな鉢に、野菜用の培養土を入れて植え付けます。
培養土は酸度調整も施肥もなされているので、改めて植え付け時に行う必要はありません。
使用後の土は再生材を使って再利用するときも、アブラナ科以外の野菜や草花に使うようにします。

・苗を植えるときは植える前と後に水やりを

ロマネスコに限らず野菜の苗を植え付けるときは、植える場所に植え穴を開けたらその中にたっぷり水をかけておいてから、ポットを外した苗を入れ、周りの土を抑えてから、もう一度たっぷり水やりしておきます。
植え付け後2〜3日は乾くと根つきにくいので、土が乾いていたら水やりするようにします。

・ロマネスコは防虫ネットで守って

ロマネスコは虫にも鳥にもとても狙われやすい野菜なので、植え付けたらすぐに防虫ネットをかけておいて、なるべく虫がつかないように対策しておきます。
それでも虫がつくことがあるので、葉や蕾に虫食いがないか、日々の確認を忘れないようにしましょう。

苗の植え付け後、収穫まで約4ヶ月かかる

ロマネスコは多肥を好むので、2週間おきに野菜用の肥料をまくようにしましょう。
有機堆肥を使いたいときは、植え付け前に土と混ぜておきますが、プランターや鉢で育てるときには匂いの少ない発酵済みの有機肥料を使うようにしましょう。

牛糞などの有機堆肥は、地中で微生物などによってゆっくりと分解されて、はじめて植物が肥料として吸収できるようになるので、施肥してから肥料としての効果が現れるまでに時間がかかります。
分解・発酵するときに熱などを発生することがあり、根に接触すると根を痛めやすいので、根から離して用いる必要があります。
スペースとして狭い鉢やプランターで使うのはおすすめではありません。

プランターで野菜を作るとき、ともすれば水をやりすぎてしまいます。
草花にあげるのと同じ調子で水を与えると、毎日のように水をもらわないと育たない野菜になってしまいます。
根付いてからは、土がしっかり乾いたときだけ水やりするようにして、水のやりすぎにならないよう注意しましょう。

ロマネスコの蕾の塊一つ一つが大きくなってきて、全体の直径が15〜20cmくらいになったから株元から切り落として収穫します。
ロマネスコは収穫まで時間がかかる上に、鳥や虫に狙われやすいので、せっかくの蕾が食害されていないか、日々の観察を怠らないように、よく注意して育てるようにしましょう。

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