ガーデニング

さわやかな香りを楽しむユーカリ。育てて楽しむユーカリ

2018-11-09

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かわいらしい丸みのある葉っぱと、さわやかな香りで、ハーブとしても、アロマでも人気のあるユーカリは、ベランダに似合うコンパクトなイメージが強い植物です。
しかし、実際のユーカリは、丸くない葉っぱのものも多く、環境が合えば25〜100mの巨木に育ってしまう大型の樹木です。

地植えにした方が管理しやすいのですが、日当たりがよいところに植えるとあっという間に2階に届いてしまったということが珍しくない、よく育つ木です。
巨大化させてしまうと持て余してしまい、切り倒す以外に対処できなくなってしまいます。

鉢植えにして、てっぺんの枝をこまめに切り落とす「摘芯」を繰り返すことで、巨大化するのを抑えて、こんもりとした枝ぶりに育てていけます。

ユーカリを育てていくうえでの注意点や、巨大化させないための工夫をご紹介していきましょう。

ユーカリ約600種類のうちコアラが食べるのは40種ほど

ユーカリは約600種類あり、コアラが主に食べるのは「プンクタータ」など40種類ほどのものに限られています。

ユーカリの耐寒性は品種によって異なり、日本の冬は苦手ですが、耐寒性が高いものは長野市街地程度の寒冷地であれば特に防寒処理をしなくても育てることができます。
雪がかなり積もる豪雪地帯では、屋外での越冬は難しいので、鉢植えで育てて、寒さが厳しい時期だけ室内栽培するのがおすすめです。

耐寒性が乏しい品種を寒冷地で育てる場合も、同じように鉢植えで育て、冬期のみ室内栽培するようにしましょう。

香りを楽しむユーカリとビジュアルを楽しむユーカリ

ユーカリは、香りを楽しむ品種とビジュアルを楽しむ品種に分けられます。
レモンのフレッシュな香りがする「レモンユーカリ」、ユーカリらしい清涼感のある香りがする「グロブルス」など、香りを楽しむユーカリは香りが強いので、アロマオイルの原料やサシュやポプリとして利用され、香りが存分に楽しめます。

葉の中央から茎が出ている「ツキヌキユーカリ」、かわいらしい丸い葉っぱの「ポポラス(丸葉ユーカリ)」「グニー(小丸葉ユーカリ)」「銀丸葉ユーカリ」、丸みがあってかわいいハート形の葉の「ハートリーフユーカリ」など、葉っぱの形が様々で、見ているだけで楽しくなるのがビジュアルを楽しむユーカリです。
これらのユーカリは、香りを楽しむユーカリと比べるとかなり香りが弱くなりますが、無香性ではなく、さわやかな香りも楽しめます。

ユーカリは巨木になっても地下部は小さめ

ユーカリは、地上部の生育スピードに対して、地下部(根)の深く広く育っていくスピードは貧弱です。
根が広く張っていないまま大きくなるので、強風で倒れてしまうこともあります。
地植えにする場合は、建物の横など、風よけのある場所に育てるようにしましょう。
そうはいってもユーカリは大きく育つので、電線や街灯、屋根など、巨木になったときに邪魔になるものがない場所を選ぶ必要もあります。

ユーカリは植え替えを嫌うので、地植えにした時は植え替えないようにします。
ユーカリは日当たりのよい場所が好きですが、日当たりがよいと生育スピードが速くなってしまいます。
明るい日陰でも育つので、巨木にしたくない場合は、明るい日陰に植えるようにしましょう。

ユーカリの鉢は少しずつ大きくして

ユーカリを鉢植えで育てる場合、生育がゆっくりになるように、一度に大型の鉢に植え付けてしまわず、小さめの鉢から少しずつ大きめの鉢へと鉢増しをしていきます。

2〜3年ごとに植え替えるようにしますが、鉢底から根が出ている時や、地上部が弱り気味で土に水がしみこみにくくなってきたときにも、植え替えのサインが出ています。
4〜8月が生育期なので、なるべく生育期に植え替えますが、急激に弱ってきた時は、生育期でなくても鉢を外して土の中を確認するのがおすすめです。

鉢を外したら、なるべく根をいじらないように、傷んだ根や伸びすぎて邪魔になる根だけを切り詰め、一回りか二回り大きな鉢に植え付けるようにします。
ユーカリは根をいじられるのが嫌いなので、余裕を持って入るくらいの大きさの鉢に植え替えるようにしてください。

ユーカリの土と水管理

ユーカリは土をあまり選びませんが、乾燥地帯にも生息しているため、乾きやすい土を好みます。
ユーカリは土が常時湿っている状態なのを好まないため、乾燥を好む植物だとよく言われますが、夏場などは水切れさせると枯れてしまいます。
地植えの場合は、植え付け時の水やりだけで後は自然任せでも構いませんが、鉢植えの場合は、水やりはこまめに行う必要があります。

表面の土が乾いたら、底から流れ出るまでたっぷりと水やりするのが原則ですが、ユーカリは冬、生育が緩やかなので、夏よりも乾き気味に管理します。
ずっと水につかった状態や土が常時湿っているような状態は、根腐れの元になります。
夏場の長期不在の時など、鉢を水につけて水切れが起こりにくいようにし、帰宅次第水から出して、表面の土が乾くまで水やりを控えます。

肥料分が多いと、それだけ生育が旺盛になってしまうので、肥料は春と秋に緩効性化成肥料をひとつかみあげる程度にして、赤玉土単独で育てるのがおすすめです。

生育を抑えるために摘芯を繰り返して

ユーカリは、背が高くなりやすいので、てっぺんの枝を切る「摘芯」をこまめにくりかえし、必要以上に上に伸びずに、横にこんもりと広がった樹形になるようにします。

摘芯することで、切り口のすぐ下の葉っぱの両側から新しい枝である脇芽が出てくるので、横に広がり、株全体のボリュームがアップします。

いつの季節がいいというより、大きくなりすぎないように、こまめにたびたび摘芯するようにしてください。

切り取ったユーカリの枝は、品種によって香りの強さが違いますが、フレッシュもドライもさわやかな香りがあるので、インテリアやバスハーブポプリなどにも使えます。
ユーカリには毒性もあるので、むやみに飲用しないよう注意してください。

切り取った枝を水に一晩挿してから、挿し穂にして苗床に挿して挿し木し、ユーカリを増やすこともできます。
ユーカリの着根率は高くないので、挿し木する場合は多めに挿しておきましょう。

ユーカリは花も咲くので、種を取ることもできますが、発芽適温が20℃と高めです。
幼苗は寒いと枯れやすく、夏場水切れすると枯れやすいので、種から育てる場合はある程度の大きさに育つまでは注意深い管理が必要です。

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