栄養素

食べたものから体は作られる。栄養素の役割

2018-12-25

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人間は、毎日食事をして栄養を摂っています。食べ物は体のなかに入ると、消化酵素で分解され、栄養素を小腸から吸収します。
そして、栄養素が体の適切な場所まで運ばれていき、さまざまな働きをしているのです。筋肉、皮膚、血液など体を作るのも食べ物がなければ行なわれません。
また、体のなかで合成できない栄養素もあり、食べ物から摂取する必要があります。今回は、栄養素の役割についてご紹介しましょう。

栄養素の3つの役割とは

栄養素とは、生命を維持するために必要な物質のことです。
人間は運動したり、本を読んだりするなど以外に、寝たり食べたりしているときにもエネルギーを使っています。体を動かすには、車のガソリンと同じようにエネルギーのもととなる栄養素が必要です。毎日食事をするのは、消費する栄養素を補給するため。人間は食べ物を食べ、消化、吸収、代謝することで、栄養素を活用しているのです。

栄養素には3つの働きがあります。1つ目はエネルギー源になる、2つ目は体の構成成分を作る、3つ目は体の機能を調整する働きです。さまざまな食べ物から栄養素を摂り入れることで、体を健康に保っています。一方で、摂取する栄養素が偏ると肥満や痩せなど、体にさまざまな影響があります。
では次に、3大栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質と、ビタミン、ミネラルについて詳しく見ていきましょう。

エネルギー源となる3大栄養素

炭水化物、脂質、タンパク質は、3大栄養素と呼ばれ、エネルギー源になる栄養素です。エネルギー源だけでなく、タンパク質は筋肉や血液などを作る材料となり、脂質は細胞膜や神経などの構成成分にもなります。

■炭水化物
炭水化物を多く含む食べ物は、穀類、イモ類、果物類、砂糖類などです。炭水化物は、糖質と食物繊維の2つに分けられます。脳や体のエネルギー源となるのは糖質で、小腸で吸収され血液を通り、筋肉や肝臓に蓄えられますよ。食物繊維は人間の消化酵素で分解されない成分で、便のカサを増やしたり、腸の動きを活発にしたりしています。

■脂質
脂質は、脂の乗った肉類や魚介類、油脂などに多く含まれています。糖質やタンパク質に比べ、体のなかで大きなエネルギーになる栄養素です。また、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの吸収を促進する働きもあります。ダイエットを意識していると、脂質を多く摂ることに抵抗があるかもしれません。もちろん摂りすぎは肥満の原因にもなりますが、脂質の摂取を減らしすぎると体に影響があることが知られています。肌がカサカサになったり、ホルモンの働きが悪くなったりする可能性もあるのです。

タンパク質
タンパク質を多く含む食べ物は、肉類、魚介類、卵類、大豆および大豆製品、牛乳および乳製品です。
筋肉、内臓、皮膚、血液、免疫細胞などのもとになり、糖質が不足した場合のエネルギー源となります。そのほかに、さまざまな代謝に関わる酵素を作る成分でもあります。
食べ物のタンパク質を摂取すると、体の中でアミノ酸に分解されます。そして、食べ物のアミノ酸から体の細胞が作られているのです。体の中で作ることができない必須アミノ酸は9種類あり、食べ物から摂取する必要があります。

体の調子を整えるビタミンとミネラル

食べ物に含まれている量はわずかですが、体内で合成できないビタミンやミネラルは多く、食べ物から摂取します。3大栄養素からエネルギーを作ったり、体の機能を調整したりするなどの働きをしています。

■ビタミン
ビタミンは特徴により2つに分けられます。油に溶けやすい「脂溶性」と、水に溶けやすい「水溶性」です。
脂溶性ビタミンにはビタミンA、D、E、Kがあり、油と一緒に食べると吸収率がアップします。吸収されたあとは肝臓に蓄えられるため、摂りすぎると過剰症になる可能性があります。食べ物からの摂取では過剰症になることはほとんどないといわれていますが、サプリメントからの摂取は注意が必要です。水溶性ビタミンには、ビタミンB群、Cがあります。水溶性ビタミンは尿などから排泄され、体のなかに蓄えられません、そのため、毎日摂取したいビタミンです。体の中で代謝を助けたり、栄養素の吸収を助けたりする働きをしています。

■ミネラル
ミネラルには、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガンなどがあります。
体で合成することができないため、食べ物から摂取することが必要です。カルシウムは骨や歯の構成成分となるほか、出血を止める働きをしています。鉄は赤血球のヘモグロビンの構成成分です。酸素と結びつき全身へ酸素を運びます。このように体の調子を整える働きのほかにも、体の構成成分である栄養素です。

まとめ

人間の体は、常に食べ物から栄養素を取り入れて動いています。
吸収された栄養素は、体のなかで互いに影響しながら、さまざまな働きをしているのです。ある食べ物に特定の栄養素が多いからといって、そればかり食べていると偏りが生じます。
体を健康に保つためには、栄養素を意識して幅広い食べ物を食べたいものです。

監修:はせがわじゅん
子どものころから食への探求心が強く、管理栄養士の道へ。食にまつわる歴史や、豆知識を調べることが趣味です。素材の味を活かした料理や、簡単で手軽にできるレシピが得意。

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