カメラ

f値って何?ボケ味を活かした撮影から、パンフォーカスまで!

2019-02-20

関連キーワード

初めてデジタル一眼レフカメラを手に入れた時に、知っておきたいのがf値です。
レンズによって異なりますが、1.2~22までf値の範囲は広いです。
今回はf値について、説明していきますので、撮影する際の参考にしてみて下さい。

スポンサー

f値って何?

レンズには絞り羽根と呼ばれる部品が付いています。
複数枚の絞り羽根が折り重なるように付いており、この絞り羽根の開け閉めでカメラに入る光量を調節する仕組みです。
f値が小さいほど光量が多くなり、f値が大きいほど光量が少なくなります。
絞り羽根が最も開いた状態が開放、最も閉めた状態が小絞りです。

f値を小さくしてボケ味を活かす

f値を小さくするほど、ピントがあう範囲が狭くなるのが一般的です。
背景を大きくボカして、被写体を浮き上がらせるような写真表現をしたい時は、f値を小さくしていきます。
ボケ味を活かした写真を撮影したい時に便利なのが、f値の小さい明るいレンズです。
単焦点レンズの場合はf値2.0以下、望遠レンズの場合はf値2.8で明るいレンズと言えるでしょう。
この明るいレンズには、ボケがきれいになるというメリットがあります。
その他にも、カメラに入る光量が多くなるため、シャッター速度を稼げる点も大きいです。
手ブレや被写体ブレを抑えたい時にも、明るいレンズは役立つことでしょう。
レンズ口径が小さいより大きいほうが、光量が多くなるため、明るいレンズにしやすいです。
ただし、大口径の明るいレンズにはサイズが大きくなる、重たくなる、価格が高いというデメリットがあります。

△小三元レンズと大三元レンズ
「16mm-35mm」「24mm-70mm」「70mm-200mm」と3本のレンズでシステムを組む場合、小三元レンズ、または大三元レンズで揃えるという考え方があります。
小三元はf4.0通し、大三元はf2.8通しのレンズで揃えるのが基本です。
明るい大三元レンズのほうが、システム全体の価格が高くなります。
「70mm-200mm/f2.8」の望遠レンズだと1本だけでも、25万円から30万円ほどと非常に高価です。
大三元ではなかなか手が出ない…という時は、f4.0通しの小三元レンズでシステムを組むと良いでしょう。
デジタル一眼レフカメラと違い、レンズは年数が経過しても、あまり価格が下がりません。
そのため、レンズは資産であるという人も見られるくらいです。
後で大三元レンズを購入できる余裕ができた時は、古いレンズを売却しても良いでしょう。

スポンサー

f値を大きくしてパンフォーカスにする

f値を大きくするほど、ピントがあう範囲が広くなっていきます。
一番手前から∞までピントをあわせるパンフォーカスという写真表現をしたい時には、f値を大きくしていきましょう。
明るいレンズであっても、暗いレンズであっても、f値が同じであれば写真じたいの明るさも殆ど同じです。
そのため、パンフォーカスにしたい時は、F3.5-5.6といった暗いレンズでも充分です。
暗いレンズには、明るいレンズより小型軽量になる、価格が安いなどのメリットがあります。
その代わりに、暗いレンズのほうがシャッター速度が遅くなるため、手ブレが生じやすい点には注意が必要です。
ピントがあう範囲も暗いレンズのほうが狭くなるでしょう。

光芒にもf値が関係する

太陽やライトなどをカメラで撮影した際、光の筋のような光芒が写ることがありますよね?
この光芒もf値が関係しており、きれいな光芒による写真表現を行いたい時は、f値を大きくしていきます。
f値8.0~16.0ほどに絞るときれいな光芒が出やすいです。
光芒の数はレンズの絞り羽根の枚数によって異なります。
絞り羽根の枚数が偶数だと、出る光芒は同じ数です。
例えば絞り羽根6枚の場合、6つの光芒が出ることになります。
絞り羽根5枚といった奇数の場合は、倍である10の光芒が出るでしょう。

スポンサー

回折現象には注意

人がものを見る時、目を細めることはありませんか?
ボケて見える時に、目を細めるとシャープに見えることがあります。
カメラも同じで、f値を大きくするほど、シャープな写真になりやすいです。
しかし、f値を大きくしすぎると回折現象が発生しやすくなります。
回折現象は小絞りボケとも呼ばれており、写真のシャープ感が悪くなってしまうのです。
f11ほどから回折現象が発生し、f22まで絞り込むとシャープの低下が気になるレベルに達するでしょう。
パンフォーカスでシャープな写真を撮影したい時は、f8~f16ほどを目安にしたいところです。
最近のカメラメーカーでは、回折現象を抑える機能付きの画像処理エンジンをカメラに搭載するようになりました。
以前のカメラより、回折現象によるシャープの低下が起こりにくいです。
ただし、回折現象を抑える機能は完全ではありませんので、なるべく絞り込みすぎは避けたほうが良いでしょう。
スローシャッターで撮影したいため、f値を大きくしたいが、f22まで絞るとシャープ感が薄れてしまう…。
そんな時はレンズにNDフィルターを装着してみて下さい。
NDフィルターで光量を抑えられるため、あまり絞り込まずにスローシャッターを切れるようになります。

まとめ

f値について説明してきましたが、如何でしたか?
開放にしてボケを活かしたり、絞り込んでパンフォーカスにしたり、f値によって写真表現を変えることが可能です。
ただし、絞り込む時には回折現象に注意しましょう。

ペンネーム:はしくん
北海道在住、カメラ歴10年のアマチュアです。
旭川や美瑛、富良野、大雪山系などを主に撮影しています。
北海道らしい風景の他、キタキツネや蝦夷リスなど、動物も撮影するのが好きです。
現在使っているカメラは風景用に「SONY a7R」、動物用に「CANON EOS 7D Mark II」の2台体制。
富士フィルムの中判フィルムカメラ「GF670W Professional」もたまに使用しています。

    ▲ページトップ