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被写界深度とは?ピントを合わせたい時に重要!

2019-02-14

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カメラには自動でピントを合わせてくれるオートフォーカス(AF)という機能があります。
精度の高いAFのカメラであれば、ピントの合ったシャープな写真になるでしょう。
しかし、被写体によっては意図した部分にピントが合わないことがあります。
そんなピントを合わせたい時に重要なのが、被写界深度です。
今回は被写界深度について説明していくため、撮影時の参考にしてみて下さい。

被写界深度って何?f値によって大きく変わる!

被写界深度とは?ピントが合っている範囲のことです。
ピントが合っている範囲が狭い場合を被写界深度が浅い、広い場合を被写界深度が深いといった表現を使います。

被写界深度の浅さ、深さに大きく関係しているのがf値です。
f値を小さくするほど被写界深度が浅くなり、f値を大きくするほど被写界深度が深くなります。
背景ボケや前ボケの写真を撮りたい時は、f値を小さくするのが一般的です。
逆に風景などでパンフォーカスで撮りたい時は、f値を大きくしていきます。
意図したい部分にピントを合わせたい時は、f値で被写界深度を上手に調整したいところです。
自由に被写界深度の調整ができるようになると、写真の表現パターンが増えることでしょう。

レンズによっても被写界深度が変わる!

被写界深度は、レンズの焦点距離によっても変わります。
焦点距離の短い広角レンズは、被写界深度が深くなるため、パンフォーカスで撮影したい時に便利です。
逆に焦点距離の長い中望遠レンズは、被写界深度が浅くなるため、ボケを活かした撮影時によく用いられています。
レンズの種類の中にマクロレンズというものがありますが、焦点距離100mmほどの中望遠マクロレンズは特にきれいなボケが出やすいです。
昆虫や花などをアップで撮影したい時には、被写界深度の浅いマクロレンズでボケを楽しむと良いでしょう。

被写体までの距離によっても被写界深度が変わる!

被写界深度には、前方被写界深度と後方被写界深度があります。
前者はカメラでピントを合わせた部分より、前でピントが合って見える範囲のことです。
後者は後ろでピントが合って見える範囲のことを言います。
前方被写界深度より前の部分は前ボケに、後方被写界深度より後ろの部分は背景ボケになる訳です。

被写界深度は被写体までの距離によっても変わります。
距離が近いほど被写界深度が浅くなり、距離が遠いほど被写界深度が深くなりやすいです。
つまり被写界深度はf値、レンズの焦点距離、被写体までの距離と3つの要素によって決定されることになります。

ボケを出したい時は、次の条件を揃えましょう。
・f値をなるべく開放に近づける
・焦点距離の長いレンズを使用する
・カメラを被写体に近づける
・背景ボケをきれいにしたい時は、なるべく遠くに背景を置く

パンフォーカスにしたい時は、次の条件です。
・f値を大きくする
・焦点距離の短いレンズを使用する
・前ボケと背景ボケが生じないようにピントを合わせる

細かいピント合わせに便利なピーキング機能

マニュアルフォーカス(MF)だと、中々思った部分にピントが合わないことはありませんか?
特にマクロレンズで花の弁をアップで撮影する時は、細かい部分へのピント調整が必要になります。
目で見るだけでは、どこにピントが合っているのか分かりにくいですが、そんな時に便利なのがカメラに付いているピーキング機能です。
ピーキング機能を使用すると、ピントが合っている被写体の輪郭部分に色が付くために分かりやすくなります。
f値で被写界深度を調整しながら、フォーカスリングで微調整しながら撮影すると意図した部分にピントが合いやすいです。

パンフォーカスにする時は、過焦点距離にピントを合わせよう

パンフォーカスにしたい時、前の被写体にピントを合わせると、後ろの背景がボケてしまいます。
そこで∞の設定を行うと、今度は前の被写体がボケることが多いです。
しかしf値を大きくし、被写界深度を深くしすぎると、今度は回折現象による画質低下が気になってきます。
そんな時は、過焦点距離にピントを合わせてみましょう。
この方法では過焦点距離の1/2の距離から∞まで、ピントを合わせることが可能です。
回折現象を抑えながら、パンフォーカスにしたい時に便利な方法となっています。
しかし、過焦点距離がどこなのか、初心者の方だと分かりにくいですよね?
いちおう被写界深度や過焦点距離には、求められる計算式があるものの、撮影現場で計算していては、シャッターチャンスを逃しかねません。

△過焦点距離のアプリ
そんな時は過焦点距離のアプリをスマホにインストールしておくと便利です。
予め手元にあるレンズで調べておけば、過焦点距離を意識した撮影がすぐに行えます。
ただし、レンズによっては過焦点距離ギリギリだとパンフォーカスにならないことがあるために注意が必要です。
マニュアルフォーカスで微調整しながら、撮影すると良いでしょう。
その他にも、構図の一番前から3分の1にピントを合わせてパンフォーカスにするといった単純な方法もあります。

まとめ

ここまでピントを合わせたい時に重要な被写界深度について、説明してきました。
帰宅してから画像をアップで見たら、ピントが合っていない…ということにならないよう、被写界深度や過焦点距離についてよく理解しておくと良いでしょう。
ピント合わせについては、撮影現場でなくても練習することが可能です。
自宅で練習し、すぐにパソコンで確認しておくと良いですね。

ペンネーム:はしくん
北海道在住、カメラ歴10年のアマチュアです。
旭川や美瑛、富良野、大雪山系などを主に撮影しています。
北海道らしい風景の他、キタキツネや蝦夷リスなど、動物も撮影するのが好きです。
現在使っているカメラは風景用に「SONY a7R」、動物用に「CANON EOS 7D Mark II」の2台体制。
富士フィルムの中判フィルムカメラ「GF670W Professional」もたまに使用しています。

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