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トケイソウのグリーンカーテンを育ててパッションフルーツも

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トケイソウは、放射状に広がる花びらの上に、細いひげのような花びらも展開していて、雄しべ雌しべが突き出たようになっている、本当に時計のような印象的の花を咲かせる植物です。

トケイソウは、熱帯アメリカを中心に、全世界に400種類以上が自生しています。
日本で古くから栽培されている品種の「パッシフローラ・カエルレア」はつるを長く伸ばしながら巻きひげで絡みついてどんどん上に伸びていくつる植物ですが、品種によってはつる性ではない低木のものもあります。

花も、花びらの内側に細いひげのような花びら「副花冠」がつくものが多いのですが、中には内側の花びらが筒状になるものもあります。
花だけでなく、実も楽しめる品種もたくさんあり、トケイソウの実「パッションフルーツ」は人気のある果物です。

トケイソウ」というと、本来はトケイソウ属の植物全般を意味しますが、日本でトケイソウというと、古くから栽培されている品種のみをさします。
日本に古くからあるトケイソウ(パッシフローラ・カエルレア)について、特徴や育て方、実の育て方など、詳しくご紹介していきましょう。

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トケイソウは享保年間に入ってきた

トケイソウという和名は、花が時計に見えることから「時計草(トケイソウ)」と名付けられました。
トケイソウの英名は、花の形がイエス・キリストが十字架にかけられた姿に似ているとして、「キリストの受難の花」を意味する「パッションフラワー」と名付けられ、属名も「パッシフローラ」と名付けられました。

トケイソウの実が「パッションフルーツ」と呼ばれるのは、「キリストの受難」からきていますが、南国原産のフルーツなので、「情熱的なフルーツ」だと勘違いされていることがよくあります。

カエルレア種は、南アメリカのブラジル・パラグアイ・アルゼンチン・チリが原産で、日本には江戸時代の享保年間に入ってきました。
カエルレア種の花径は10cmと大きく、鮮やかな花を楽しむだけでなく、実も楽しめます。
カエルレア種のつるは10m以上に伸び、園芸品種も含めて耐寒温度が-15℃と寒さにとても強いため、ほとんどの地域で庭植えでの越冬も可能です。

トケイソウは、花も咲いて実も取れて、つるがぐんぐん伸びるので、グリーンカーテンとしても人気があります。

トケイソウは日当たりの良い場所で育てて

トケイソウは日当たりがよく、強い北風が吹き付けない、水はけの良い場所に植えるとよく育ちます。
トケイソウの仲間全般では、耐寒性はまちまちなので、寒冷地では耐寒性の弱い品種を育てるときは鉢植えにして、冬は室内に移して育てるようにします。
室内に移す場合は、つるが伸びたままでは扱いにくいので、枝を1m以下に切り落とし、扱いやすい形に整えてから取り入れます。

カエルレア種は耐寒性が高いのですが、寒冷地で庭植えにするときは、冬は株に敷き藁をかぶせるなどして、防寒対策をしておきましょう。

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トケイソウの水管理と実の収穫準備

トケイソウは、春から秋にかけては、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりし、冬は立ち枯れしないように、水は控えめにします。
ツルがどんどん伸び、大きな花もたくさんつけてくれるので、肥料をとても欲しがるので、緩効性化成肥料を毎月株元にまいて置きましょう。

実が付きにくいときは、花の中央の雌しべに、その周りにある雄しべを取ってこすりつける受粉をすることで、実つきが良くなります。
トケイソウは、他の品種で受粉しないと実がならない「他家受粉」ではないので、受粉作業に使う雄しべは、同じ花の雄しべで十分です。
気温が下がってきたら、実が実るまで育ちにくいので、受粉作業は6月ぐらいまでにして、それ以降は新しい実をつけないように、終わった花はすぐに花殻摘みするようにして、株が弱らないようにしましょう。

トケイソウの植え替え・株分け

トケイソウの植え付け・植替えは、暖かくなってきた4~6月が適期です。
トケイソウを地植えにするときは、植え替えしないで植えたままで構いませんが、新芽があちこちから春に芽吹いてくることがあるので、増えすぎに気をつけましょう。
植え付け前に、庭土に腐葉土をしっかりブレンドしておきましょう。

トケイソウ鉢植えにする場合は、根もよく伸びるので、1~2年ごとに植え替えるようにします。
トケイソウは、水はけの良い土を好みますが、普通の培養土でも構いません。
水はけを向上させるために、培養土バーミキュライトやパーライトをブレンドするのもおすすめです。

トケイソウは、新しく伸びた枝に花芽をつけるので、春につるが伸び始めたら、脇芽がどんどん増えるように、先端を切り落とす「摘芯」を繰り返して、枝数を増やすようにします。
切り取った枝は、7月ごろまで、挿し穂にして挿し木することができるので、株を増やすのに使ってみましょう。

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トケイソウの病害虫

トケイソウの新芽にアブラムシが付くことがあり、枝が混んでくるとカイガラムシが付くこともあります。
夏になると、ハダニが発生して、葉色が悪くなり、全体にどんどん広がってしまうこともあります。

パッションフルーツを収穫しない場合は、予め土にオルトランなどを混ぜておくのもおすすめですが、食用の実を取る場合は、使わないのがおすすめです。

アブラムシ・カイガラムシ・ハダニとも、水に弱いので、時々葉の裏表に葉水をかけて、害虫が寄りつきにくいように予防しておきましょう。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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