睡眠

レム睡眠の役割とは?レム睡眠の特徴や意味について

2019-02-22

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人は人生の約3分の1の時間を睡眠に費やします。しかし、睡眠についてはまだわかってないことも多いです。
睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があり、それぞれに特徴や意味があるといわれています。質の良い睡眠をとることができれば、レム睡眠とノンレム睡眠を十分にとることにつながるので脳と体の健康維持を期待できます。

今回は、レム睡眠の特徴や意味、質の良い睡眠をとる方法についてわかりやすくまとめます。

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そもそも睡眠は何のため?

睡眠は、脳と体を休めるために必要なものです。動物実験では、睡眠をとらせないと体重減少、体温低下、皮膚潰瘍などを認め、数週間で死んでしまうことが確認されています。ただ、研究によって睡眠が体に悪影響を及ぼすことはわかったものの、どのようなメカニズムでそのような影響が出るのかは不明とのことです。

では、人に関しては睡眠時間が短いとどうなるのでしょうか。遺伝的に短い時間しか眠ることのできない病気がありますが、そのような病気の人は長く生きられないことがわかっています。

睡眠に関しては未だにわかってないことも多いですが、成長や代謝、記憶の定着、ホルモン分泌、免疫などに関わっていることは明らかになっています。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある

ひとことで睡眠といっても、睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠という2つの種類に分けられます。名前の由来ですが、レム睡眠では寝ている間に目が動くことから、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)を伴う睡眠ということで頭文字を取ってREM(レム)睡眠とよばれるようになりました。一方で、急速眼球運動を伴わない睡眠をNon-Rem(ノンレム)睡眠とよびます。 レム睡眠とノンレム睡眠を1セットと考えると、就寝から起床までに90-120分の周期で4、5回程度繰り返されるといわれています。

レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルは、年齢によって変わります。幼児では1セットが40-60分で、新生児では40-50分です。つまり、新生児や幼児の方が大人に比べると睡眠全体に対するレム睡眠の割合が多いということになります。

一般的に睡眠の最初には、ぐっすりと眠るノンレム睡眠が始まり、その後に浅い眠りであるレム睡眠が続きます。ノンレム睡眠の時には成長や代謝に関わる成長ホルモンが分泌されるといわれています。成長ホルモンは、子供の場合には成長、大人の場合には組織の修復や代謝に関わります。

レム睡眠は、浅い眠りで目が覚めやすいといわれています。レム睡眠の割合が多い子供は、目が覚めやすく、寝相が悪いということが理解できます。レム睡眠は、子供の場合には脳の発達に重要といわれています。

ちなみに、レム睡眠の時に目覚めるとすっきり起きることができるといわれています。

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レム睡眠の特徴や意味とは

睡眠の研究が始まった頃の技術では、レム睡眠はノンレム睡眠に比べて特徴的な脳波が観察できなかったので、あまり重要視されていませんでした。また、ノンレム睡眠に比べてレム睡眠は長さも短いので、その意義を見つけることも難しかったといいます。しかし、最近ではレム睡眠に関わる遺伝子も発見され、注目を集めています。

レム睡眠の時には、体の筋肉はリラックスしている状態ですが、脳は活動していて覚醒状態になっています。レム睡眠は、ノンレム睡眠が約90分続いた後に現れると考えられており、1回目は10分程度で明け方にかけて徐々に長くなるといわれています。一般的に、大人の場合は一晩の睡眠において、レム睡眠の割合は約20%程度です。

今までの研究で、レム睡眠の時に起こすと多くの人が夢を見ていたことからレム睡眠の時に主に夢を見るといわれていましたが、最近ではノンレム睡眠でも夢を見ていることが明らかにされています。レム睡眠では、自律神経やホルモンのバランスが整えられたり、記憶や感情の整理が行われると考えられています。

質の良い睡眠をとる方法とは

ただ寝ればよいというわけではなく、質の良い睡眠をとるように心がけるとレム睡眠とノンレム睡眠をバランスよくとることにつながります。質の良い睡眠をとるための方法をいくつか紹介します。

1.寝る前にスマートフォンやパソコンを見ない
スマートフォンやパソコンなどから発せられる光は、睡眠の妨げになることがあります。スマートフォンやパソコンの使用は就寝2時間前までにした方がよいです。

2.寝る前はカフェインを控える
カフェインは眠りを妨げる作用があることがわかっており、就寝前4時間は控えた方がよいといわれています。

3.規則正しい生活をする
毎日規則正しく生活すると体内時計が整います。成長ホルモン、メラトニンなどのホルモンの分泌も調整されるので、睡眠の質がよくなります。

4.朝に太陽の光を浴びる
朝に太陽の光を浴びると、約14-16時間後にメラトニンという眠りに関わるホルモンが分泌されるようになります。

5.規則正しい食事と適度な運動を心がける
規則正しい食事や適度な運動は、体内時計のリズムを整えます。朝ごはんは毎日食べるように心がけ、夜は遅くに食べ過ぎないようにしましょう。運動は1駅分歩く、階段を使う、など毎日できることから始めてみてください。

6.昼寝をする場合には15時までにとる
昼寝は適度であれば疲れや眠気をとり、集中力が増すことがわかっています。しかし15時以降までとると、かえって夜に眠れなくなってしまうので気をつけましょう。

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まとめ

睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠があり大人では90-120分のサイクルが起きるまでの間に繰り返されます。
レム睡眠、ノンレム睡眠にそれぞれの意味があり、記憶の定着や整理、成長や代謝などに関わることがわかっています。
質の良い睡眠をとることは、ノンレム睡眠とレム睡眠をバランスよくとることにつながるので、今回挙げた方法を試してみるとよいかもしれません。

監修:大塚真紀(医師・医学博士)
学歴:東京大学大学院医学系研究科卒。
専門:内科、腎臓、透析の専門医。

自己紹介
現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。

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