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独特の香り成分にも注目!セロリの栄養と効果

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香りの強い野菜としてよく知られているセロリ。サラダ、炒め物、煮込み料理、漬物など幅広い料理に使われます。
食べるほかに、西洋料理では肉や魚の臭味消しとして使われます。独特の香りは好き嫌いが分かれるセロリですが、香りの成分には心に働き掛ける効果があるといわれています。
今回は、セロリの基本情報と効果についてご紹介しましょう。

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セロリの基本情報

セリ科オランダミツバ属で、ヨーロッパや中近東の高冷地が原産だといわれています。原産地近郊では古くから使用されていましたが、現在のように食用としてではありません。古代エジプトでは葬礼に使われ、ヨーロッパでは薬や香辛料として使われていました。17世紀ごろからヨーロッパ南部で栽培が始まります。

■日本での歴史
日本に伝わったのは16世紀末。加藤清正が朝鮮出兵のときに中国種を持ち帰り、「清正人参」と名付けられました。西洋種が日本に伝わるのは江戸時代です。オランダから伝わったため「オランダ三つ葉」と呼ばれます。江戸時代に伝わりましたが、広く普及するのは第二次世界大戦後です。

■種類と旬
セロリは、茎葉の色の違いで黄色種、緑色種、中間種、赤色種、白色種に分けられます。日本では、香りのほどよい中間種や、香りの強い緑色種に人気があります。日本での旬は初夏から秋。夏から秋までは長野などの高冷地で、冬から春は静岡などでハウス栽培されています。

選び方と保存方法

セロリは茎が複数伸び、上に向かって育ちます。畑では株で育ち、その姿はチンゲン菜やホウレン草に似ていますよ。一方でスーパーでは、1本ずつ売られていることが多いです。これは、株で育つセロリを分けて販売されています。

■選び方
茎や葉に張りがあり、みずみずしいものが新鮮です。茎に厚みがあり、縦に入っている溝がはっきりとしているものが良品。葉が黄色になっているものは、時間が経っているので避けましょう。1本ずつに分けられたものよりも、株で売られているものの方が長持ちします。

■保存方法
購入後は早めに葉と茎の間にある節で切り離します。葉が茎の養分を吸い取ってしまうからです。茎と葉を分けたら、ビニール袋へ入れて冷蔵庫で保存します。茎は立てて保存しましょう。鮮度が落ちる前に食べ切るのがおすすめです。

■下処理方法
筋があるセロリの茎は、そのまま食べると固いため下処理をします。筋の先端を包丁でそぐように取り出し、包丁と親指で押さえながら引っ張りましょう。茎の表面近くに筋は通っているため、茎の断面を見ると筋を見つけやすいです。筋を取った茎は、生で食べても歯ざわりよく食べられます。生食するときには、歯ざわりを良くするために冷水へ約10分浸けると、シャキシャキとした食感を楽しめるのでおすすめです。長時間水に浸けると、風味が損なわれるため避けましょう。葉の付いていた細い茎は、繊維が多くて筋っぽいため、生食よりも煮込み料理に適しています。筋を断ち切るように切って、スープなどにするのがおすすめです。

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セロリに含まれている栄養

サラダや煮込み料理など、さまざまな料理に使われるセロリ。セロリにはミネラルやビタミンが幅広く含まれています。主な栄養成分は、ビタミンK、ビタミンC、ビタミンB6などです。また、香りの成分が体に効果があるといわれています。

■主な栄養成分
ビタミンKは、出血したときに血液を固める働きに関わり、骨の形成もうながします。ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康を保つほか、抗酸化作用や鉄の吸収を促進する働きがあります。ビタミンB6は、皮膚や粘膜の健康を保ために働いています。水に溶けやすい水溶性ビタミン、油に溶けやすい脂溶性ビタミンの両方が含まれています。水にさらす時間を短時間にして油と組み合わせた調理法にすると、効率良く栄養を摂ることができるでしょう。

■セロリの香り成分
セロリの独特な香りは、約40種類の成分から成り立っています。セロリの香り成分の1つアピインは、精神を安定させるといわれています。イライラや不眠の軽減効果が期待されています。

肉や魚の臭味消しに欠かせないセロリ

西洋料理で肉や魚の臭味消しとして使われるブーケガルニにセロリは使われます。ブーケガルニとは、ヨーロッパで煮込み料理に使われる香味野菜やハーブの束のことです。肉料理の臭味消しや風味をプラスする用途で使われてきました。ブーケガルニに使われる材料には決まりはありません。定番の材料は、セロリ、ショウガ、パセリ、ローリエ、タイムなどです。

■ブーケガルニの作り方
ブーケガルニは、香味野菜やハーブが鍋の中でバラバラにならないようにタコ糸で結んで作ります。セロリの茎を使う場合は、茎のカーブしている部分に葉物のハーブを入れ、ローリエでサンドするようにすると留めやすくなります。煮込む過程で糸から材料が抜けてしまうことがあるため、しっかりと留めるのがポイントです。小さな材料を使う場合は、糸で留めてからお茶パックやガーゼなどに入れるとバラバラになりません。

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まとめ

セロリはミネラルやビタミンを幅広く含んでいます。肉や魚の臭味消しにもなるほか、食材に風味をプラスする野菜です。生で食べたり、加熱したり、さまざまな調理法で利用してみましょう。

監修:はせがわじゅん
子どものころから食への探求心が強く、管理栄養士の道へ。食にまつわる歴史や、豆知識を調べることが趣味です。素材の味を活かした料理や、簡単で手軽にできるレシピが得意。

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