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幻想的な色やイメージとは裏腹な可愛い花を咲かせる食虫植物!種類や生態をご紹介!

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虫を食うとは不気味イメージですが、種類や生態を知ると愛着がわいてくる食虫植物!近年食虫植物を育てる方が増え、秘かにブームを呼んでいます。
食虫なのでもちろん虫から養分を摂りますが、虫を与えて育てるわけではありません。
種類や育て方を知るとその魅力にとっぷりはまる食虫植物をご紹介します。

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その魅力の虜になる食虫植物の生態とは

食虫植物とはその名の通り虫を捕えて生育の養分にしている植物です。
虫を捕まえる特殊な器官を持ち合わせており、捕らえた虫を栄養に分解し吸収する器官をもっている植物です。ハエや蜂、蝶々、トンボ、そしてあのゴキブリも食べてしまうほかに、カエルやネズミなど大きな生き物さえも捕らえる種類もあります。そのため肉食植物とか食肉植物などと呼ばれることもあるとは、不気味に感じる点です。
しかしこんな呼ばれ方をする食虫植物ですが、虫だけを養分にして生育しているわけではありません。普通の植物と同様に基本的には光合成を行い、根から栄養分を吸収し育成する能力も持ち合わせており、花を咲かせ、種だってできるのです。

普通の植物と違い、想像できないような驚異的な動きをする葉や、特殊な見た目、そしてあでやかで幻想的な色であることから、秘境のジャングルに生育し、森林帯を探検するドキュメント番組の中でしか観賞できない植物に思われがちですが、実際は沼地や高山帯などに生息している種類が多く、オーストラリアや東南アジア、南米コロンビア、アフリカなどにはたくさん自生もしています。日本でも関東、兵庫、四国、九州、沖縄などの温暖な地方の湿原や田んぼ付近に自生の食虫植物がいるとは驚く方もいるかもしれません。

植物が虫を捕まえるとは驚異的なことですが、植物学者の間では、食虫植物は環境の悪い乏しい土地で自らが生き抜くために、不足する栄養となる虫を捕まえて養分に変え、乏しい環境下でも生育していく姿に自らを発展させていったたくましい植物だと言われている植物です。

食虫植物は世界中に600種類以上もある!

近年は食虫植物の魅力にハマる人が増え、園芸店やホームセンターなどでも販売されています。
そんな食虫植物の種類を大きく分けると5種類。ハエトリソウ属、ネペンテス属、サラセニア属、モウセンゴケ属、ムシトリスミレ属の5種類です。この5種類のそれぞれにまた種類があり、世界中にはなんと600種類以上もの食虫植物の種類が存在します。

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2枚貝のような葉が特徴のハエトリソウ属は春から夏の季節に花を咲かす

食虫植物といえばハエトリソウ属を思い浮かべる方も少なくありません。食虫植物の中でもポピュラーな種類です。
2枚貝のような葉を広げ、葉の縁がまるで魚の歯になっているのが特徴です。ハエトリソウ属は5~7月に白い花を咲かせます。増やし方は12~2月に株分けもしくは種を撒いて増やします。

花の咲かないネペンテス属

ネペンテス属は、花は咲きません。6~8月の季節に植え替えをしてやり、葉挿しで増やします。ツルが伸びるので長くなったら適度にカットして形を整えます。

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春の季節に花を咲かせるサラセニア属

サラセニア属は3~5月の春に赤、ピンク、黄色などの花を咲かせます。増やし方は12~2月に株分けもしくは種を撒き増やします。

生態も種類も多様なモウセンゴケ属

種類がたくさんあるモウセンゴケ属は生態も様々ですが、3~5月に白やピンク、赤、オレンジなどの花を咲かせます。
増やし方も種類のよって異なり、株分けで増やすものは3~5月の季節、葉挿しで増やすものは4~6月、種を撒いて増やす種類は12~4月に種まきして増やしていきます。
咲き終わった花茎は切り取ってしまいます。たくさん花を咲かすと、株が弱ってしまうので2/3くらい花を咲かせたら花を咲かせないようにするのがおすすめです。

可憐な花を咲かせるムシトリスミレ属

食虫植物の中でも可憐な花を咲かせるムシトリスミレ属は2~6月に白、赤、ピンク、黄色、オレンジなどの花を咲かせます。増やし方は2~5月に株分けするか、12~3月に葉挿しして増やしていきます。

食虫植物の虫の捕らえ方は3種類

食虫植物の虫の捕らえ方は3種類。ハエトリソウ属は2枚の葉で虫を挟み、ネペンテス属とサラセニア属は袋の中に虫を誘いこむ。そしてモウセンゴケ属とムシトリスミレ属は粘液で罠を仕掛け虫を捕えて消化吸収します。

葉で虫を挟み込むハエトリソウ属

ハエトリソウ属は葉で虫を挟んで虫を捕らえます。2枚貝のような葉の縁には感覚毛と呼ばれる、虫が来たことを察知する器官があり、これに虫が2回触れると即座に2枚の葉が閉じて虫を挟み込んでしまうのです。葉の中に閉じ込められた虫は、1週間ほどかけて栄養を吸われていきます。
虫から栄養を吸い取ると葉が開き、又次の虫がかかるのを待つ方法です。この感覚毛はたとえば爪楊枝でつついて触れてみても閉じますが、葉の中の消化液はタンパク質に反応して出るのでタンパク質以外のものを挟むと、葉を開き排出してしまいます。またいたずらに指で触って葉を閉じたり開かせたりすると、エネルギーを消耗し枯れてしまうので、家庭で育てるときはいたずらに感覚毛には触れないようにしましょう。

落とし穴方式で袋の中に誘い込み虫を獲るネペンテス属とサラセニア属

ネペンテス属とサラセニア属は筒状に変化した葉の袋の中に虫を誘い込んで捕まえます。
袋の内部の蜜腺で虫を誘い込み、袋の中に貯まっている消化液の中に虫を落として消化吸収します。袋の内壁はロウを塗ったようにツルツルしているため、一度ふくろの中に落ちてしまうと抜けだすことができず、疲れ果てた虫はそのまま消化液の中に落ちて溶けてしまうのです。
袋の上部に付いている蓋のような部分も出口を迷わすような模様になっているため、袋に落ちた虫はもがけばそれだけ疲れ、消化液の中でバクテリアに分解されてしまうのです。この袋の中にはハエをはじめ、ゴキブリさえも落ちると這いあげることができません。
種類によってはカエルやネズミなど捕らえることから別名、肉食植物などと呼ばれているのです。

虫を粘着して捕らえるモウセンゴケ属やムシトリスミレ属

モウセンゴケ属やムシトリスミレ属は葉の表面の腺毛からキラキラ輝く粘液を出し、キラキラした液体に惑わされて飛んできたハエや蝶、トンボなどを寄せ付けて、それらの虫を粘着して捕えます。捕まった虫はそのあと消化液で消化吸収して養分にされます。

自宅で楽しむ食虫植物の育て方

食虫植物の虫の捕らえ方を知るとグロテスクな植物に感じてしまいますが、食虫植物の特殊な姿や幻想的な色合いは、観賞していても飽きない面白さもあり、その魅力にひかれ自宅で食虫植物を育てるブームが増えつつある近年。種類が多いのでその特性も様々な上、食虫植物自体、虫を食べるのに、ほかの植物同様に害虫被害や病気の心配もあり、食虫植物の育て方は簡単ではありません。

そのため食虫植物を生育して観賞する手始めにおすすめの育て方は、ガラスなどの容器で作った寄せ植えのアレンジメントから始めてみると、温度管理や水やり、そして日当たりの管理がしやすく、食虫植物初心者にも育てられる育て方としておすすめします。種類にもよりますが、ほとんどの食虫植物は寒さに弱いので、ガラスの容器に寄せ植えすることで必要な温度を保つことができます。

ガラス容器に寄せ植えするほか、ツル性で袋が魅力のネペンテス属やサラセニア属などはハンキングにして葉を垂らして楽しむのもおすすめです。ただし、ガラス容器にアレンジメントにするにしてもハンキングにするにしても、室内の窓際などの日当たりの良い場所に置くようにしましょう。

そもそも食虫植物は湿地帯で自生している植物なので水をよく施し、常に水を切らさないようにしなければなりません。用土は水ゴケを単用するか、もしくは腐植質で水はけのよい土を使用します。また「虫を食べる植物だから虫を与えなければいけない」わけではなく虫を与えなくとも、湿度、温度、日当たりに注意していれば普通の植物同様に育てることができます。

鉢植えで育てる場合は、水やりは鉢の下に水を入れた皿をひき、底から水を吸わせる腰水で管理するようにしてください。先に説明したように食虫植物はほとんどが湿地帯に自生している植物なので、用土が常に湿っていることが好ましからです。皿の中の水の温度が上がったら、水を取り換えるようにしましょう。また日当たりの良い場所に置くことが好ましいですが、直射日光に当たると蒸れや根が傷みやすいので、室内であるならレースのカーテンを引いたくらいの日当たりの良い窓辺に置いておくのが最適です。

食虫植物の育て方ではこんな点に注意が必要!

ハエトリソウ属は葉に触ると葉を閉じるのが面白く何度も触れたくなりますが、栄養にもならないことで何度も葉を閉じることは、ハエトリソウ属にとっては大きなエネルギーの消失となり、衰弱してしまう原因になります。食虫植物だからといってあえて虫を与えなくともよいのですが、ハエトリソウ属に関してはチーズや肉の欠片を与えても問題はないので閉じる姿を見たいときはそんなものを与えて観賞してください。ただし特別人間の手でたんぱく源を与えなくてもいいので、やりすぎには十分注意してください。

袋に虫を落として捕らえるネペンテス属やサラセニア属は、袋の中の液体に塩分や油が入ると衰弱してしまうので、ハエトリソウ属のように人工的なたんぱく源は与えないようにしましょう。

直射日光の好きな食虫植物もある

直射日光は苦手な種類が多い食虫植物ですが、ハエトリソウ属とサラセニア属は直射日光に当たることを好む種類です。ハエトリソウ属の葉が黒くなってしまうのは日光不足が原因と考えられるので、直射日光によく当てるようにしましょう。

ネペンテス属の袋が枯れてしまう原因は湿度や温度管理を見直す

ネペンテス属の特徴である袋が枯れてしまう原因は、温度や湿度が最適でないことが考えられます。寒さに弱いので温度は15℃くらいの室内で、霧吹きなどで湿度を与えてみてください。

用土が乾いたら水を施せばよい種類もある

食虫植物のほとんどは湿った環境が好きなので水やりは鉢植えの場合、腰水で水を施しますが、ムシトリスミレ属は土が乾いてから水を施します。腰水の場合も皿の水が乾いたらさらに水をくわえるので十分です。同じ食虫植物でも水施し方が違いますので注意しましょう。

虫を食べる食虫植物も害虫には注意せよ!

虫を食べる食虫植物も、普通の植物同様に害虫による被害の心配があります。カイガラムシやアブラムシのほか、ナメクジやカタツムリによって葉を食べられてしまったり、病気の原因になる心配があります。虫による被害を防ぐには害虫駆除剤や農薬などを利用したり、ナメクジやカタツムリには塩や熱湯をかけたりして駆除しましょう。

食虫植物にもなるほど!と思う花言葉がある

花言葉はギリシャ神話など伝説の話にまつわる内容がその花の花言葉の由来になっていることが多いので、こんなにグロテスクな食虫植物は花言葉なんてないとおもいきや、食虫植物もなるほど!と納得いく花言葉を持ち合わせていました。たとえばハエトリソウの花言葉は「魔性の愛」。
二枚貝のような葉っぱに縁にある蜜腺から甘い蜜をだして、虫をおびき寄せるその姿がまるで虫を誘惑しているかのようだということでこのような言葉が付けられているそうです。
ちなみに袋に落とし入れて虫を獲るネペンテスの花言葉は「甘い罠」です。これも納得いく花言葉です。

魅力が満載の食虫植物を育ててみよう

食虫植物の虫の捕らえ方を知ると、なんともグロテスクで驚異的な植物に感じてしまいますが、独特の姿や幻想的な色は、部屋に飾って育ててみたくなる食虫植物の魅力的な点です。虫を食べるからといって、虫を与えなければ生育しないわけではありません。
光合成を行い根から養分を吸収する普通の植物と同じように生育します。
ただ、種類が豊富でそれぞれ特性がある点においては水の施し方や、日当たりを注意しなければならないことなど、その種類の特性を知っておかなければならないのは、食虫植物の育て方の難しい所でもあります。しかし植物好きの方ならぜひ育てたくなる魅力満載の食虫植物!ぜひあなたも育ててみませんか。

ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。

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