家庭菜園

不老長寿の実ハスカップの魅力と育て方

2019-03-28

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ハスカップは、北海道からシベリア東部にかけての、東アジアの寒冷地に自生している、スイカズラ科の落葉低木です。
アイヌ語の「枝にたくさん実がなるもの」を意味する「ハシカプ」が名前の由来になっています。

ハスカップには、細長くしたブルーベリーか、小さめのプルーンのような実がなります。
ハスカップの実は、北海道の生産の盛んな地域では、アイヌ語の「細長い実」を意味する「エノミタンネ」が由来となった「ユノミ」という愛称で呼ばれています。

ハスカップの実は、アイヌの人々に「不老長寿の秘薬」されていたことから、「不老長寿の実」として注目されていますが、フレッシュなハスカップは北海道でもほとんど流通していません。 実も含めて、ハスカップがどういう性質の植物なのか、栽培の注意点も含めてご紹介するとともに、北海道まで行かなくてもハスカップ狩り体験が長野県でもできるので、ハスカップ狩りについても併せてご紹介していきましょう。

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ハスカップはウグイスカグラの仲間「クロノミウグイスカグラ」

ハスカップは、東アジア・中国北部・朝鮮半島・カムチャッカ半島、北海道や本州中部以北の寒冷な高山地帯に自生している果樹です。

ハスカップは暖地での栽培には向きませんが、ハスカップの仲間の「ウグイスカグラ」であれば、北海道から沖縄まで、日本中で栽培が可能です。
ウグイスカグラは、北海道から沖縄まで、山野の日当たりの良い場所に自生している日本の固有種です。

ウグイスカグラには、ハスカップと異なり、赤い実がつきます。
黄色い実がなる品種もあり、どちらも実を食べることができます。

ハスカップは、「クロノミウグイスカグラ」の別名があるとおり、黒い実のなるウグイスカグラです。

赤や黄色のウグイスカグラの実には、ハスカップのようにアントシアニンが豊富に含まれていませんが、生でもジャムにしても食べて美味しい実です。

つまりハスカップは、ウグイスカグラの中で、寒冷地だけで栽培できる品種のウグイスカグラ「クロノミウグイスカグラ」のことになります。
暖地であれば、ハスカップは栽培できませんが、ハスカップの仲間のウグイスカグラを代わりに育てることができ、逆に、ハスカップ以外のウグイスカグラも北海道で栽培が可能です。
また、ハスカップは冷涼な高山地帯であれば、北海道に限らず栽培も可能です。

ハスカップの実は傷みやすいので流通しにくい

ハスカップは、寒冷な高山地帯の、火山灰地帯に多く自生している落葉低木で、ウグイスカグラの仲間のケヨノミの変種と言われています。

ハスカップは1~2mの枝を地際から何本も伸ばして、3~5cm間隔で枝の両側に葉っぱを対でつけます。
ハスカップの葉っぱは、幅広の楕円形で、両面に小さな毛が生えているため、表面が粉っぽく見えます。

ウグイスカグラは、4~5月にピンクや白い花を咲かせますが、ハスカップは、6~7月に黄色味を帯びた白い花を咲かせます。
ハスカップは、今年伸びた新しい枝の葉っぱの付け根に2つずつ、垂れ下がるようなラッパ状の花を付け、この2つの花がやがて一つの実となっていきます。

ハスカップは自家受粉しにくいので、種類の違うハスカップを複数育てるようにしましょう。
花と花をこすり合わせて、より受粉しやすいようにサポートしておきましょう。

ハスカップの実は、開花後1ヶ月程度で色づきはじめ、その後1週間程度で熟して青黒くなります。
種は非常に小さく、より分けなくても気になりません。
ハスカップの実は、皮も薄く、果汁も果肉もしっかりしていて、一粒が1gくらいしかありませんが、食べごたえのある実です。
非常にジューシーな実であるがために、デリケートで傷みやすく、すぐに加工するようにしているので、生のまま流通しにくくなっています。

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ハスカップは水はけ・水持ちの良い土で育てて

ハスカップを寒冷地で育てる場合は、日当たりの良い場所で育てますが、暖地で栽培する場合は、午前中のみ日が当たるような場所を選んで育てます。
暑さにとても弱いので、暖地で育てる場合は、夏場は寒冷紗をつけて遮光するようにしましょう。

ハスカップは酸性よりの土壌を好むので、庭土に植え付ける前も苦土石灰をまく必要はありません。
水はけ水持ちの良い土を好むので、庭土に腐葉土や酸度未調整のピートモスをブレンドしたり、鹿沼土小粒を混ぜておくのもおすすめです。

鉢植えの場合は、市販の培養土に、酸度未調整のピートモスや、赤玉土か鹿沼土の小粒や、バーミキュライト・パーライトなどをブレンドして用いるのがおすすめです。

ハスカップの植え付け適期は落葉期の11~2月

ハスカップの植え付け適期は、葉っぱがなくなっている11~2月中です。
株が混んできたら、4~5年たった古枝を優先的に株元から切り落とし、株をリフレッシュさせます。
ハスカップの鉢植えは、2年毎を目安に一回りか二回り大きな鉢に植え替えるか、株分けするようにしましょう。

混み枝を剪定するのは、葉っぱのない12~2月に行いましょう。

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ハスカップの水管理と肥料

ハスカップの水管理は、庭植えの場合、基本的には自然任せで構いませんが、乾燥が激しいときは水やりをしましょう。
鉢植えは、表面の土が乾いていたら、たっぷりと水やりします。

庭植えの場合は、葉っぱが落ちる頃の10月と、芽を出す前の2月に株の周りに穴を掘って有機堆肥を埋め込みましょう。
鉢植えの場合は、葉っぱが落ちる頃の10月と、芽を出す前の2月の他に、収穫後のお礼肥として6月に、緩効性化成肥料や有機肥料を株元にまきましょう。

北海道まで行かなくても!ハスカップ狩り体験ができる!?

ハスカップの苗木を手に入れて育ててハスカップを自分で収穫してみようとする場合、3年以上の期間を待つ必要があります。
そんなに待てないけれど、ハスカップを生で食べてみたい!というときは、ハスカップ狩りにでかけましょう。

ハスカップの本場といえば北海道ですが、北海道まで行かなくても長野県小諸市でも生のハスカップを収穫できるハスカップ狩りを楽しむことができます。

小諸ファームでのハスカップ狩りは、例年6月上旬~中旬までできます。
高速道路を使うと、東京から約3時間で行くことができます。
小諸ファームのハスカップは、有機栽培です。

浅間高原農場 小諸ファーム
〒384-0022
長野県小諸市甲4450
https://www.asamakougenfarm.com/

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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