家庭菜園

栄養豊富なブラックベリーを育てて収穫を楽しむ

2019-03-28

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ブラックベリーは、ラズベリーの赤い甘酸っぱい実を、真っ黒に染めたような木の実です。
色の黒さからもわかるように、ブラックベリーはアントシアニンなどのポリフェノールを多く含んでいるため、疲れ目の解消に効果的な木の実として、注目が集まっています。

ブラックベリーの市場に出回っている果実は、大部分が輸入品です。
しかし、ブラックベリーは無農薬でも育てやすく、1本だけでもすぐに収穫が見込めるので、ぜひ育てて、自家栽培のフレッシュな実をふんだんに楽しみたいものです。

ブラックベリーがどんな木の実なのか、実の特徴などとともに、ブラックベリーの育て方をご紹介していきましょう。

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ベリー類のほとんどがブラックベリーの仲間ではない

ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、ジューンベリーなど、世の中に「ベリー」と名のつくフルーツはたくさんあります。
「ベリー類」とまとめて呼ばれることが多いのですが、ストロベリー(苺)はバラ科オランダイチゴ属で、フルーツではなく野菜の仲間です。
ジューンベリーはバラ科ザイフリボク属、ブルーベリーやクランベリーはツツジ科スノキ属というように、ベリー類とまとめられていても、分類はバラバラなので、育て方や性質もまちまちです。

ブラックベリーとラズベリーは、バラ科キイチゴ属に分類されます。
ブラックベリーは、ラズベリーと見かけも名前も似ているように、仲間の植物なので、性質に違いがないわけではありませんが、同じように管理して育てることができます。

ブラックベリーは桑の実マルベリーともよく間違われる

ブラックベリーは中部アメリカが原産の木苺の仲間なので、ラズベリーと同じく、寄り集まった小さな粒の中に、小さな種がひとつずつ入って実ができています。
ブラックベリーは黒々としているので、同じように黒々としたちいさな粒が集まって実になっている桑の実「マルベリー」と混同されることがよくあります。
フランスではマルベリーのことをミュールと呼びますが、ブラックベリーがミュールとし売られていることもあります。

桑の木はいわゆる高木になる樹木ですが、ブラックベリーは地際から何本も細枝が伸びてくる、低木で、蔓性のものと木立性のものがあります。
ツル性のものは長いツルが3mくらいまで伸びることもありますが、横へ誘引していくので、結果的に1.5m程度の樹高に抑えて栽培できます。
木立性のものは1.5mくらいまでしか伸びません。

枝にトゲのない品種のブラックベリーもありますが、トゲが全くできないわけではなく、わずかにトゲができていることもあります。

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ブラックベリーは実の芯が渋く苦い

熟したラズベリーの実を枝からやさしく引っ張ると、中心の芯の部分を枝に残して、その周りの実だけがポロンと採れますが、ブラックベリーは中心の芯の部分がついたままポロンと採れます。

ブラックベリーの芯の部分は、苦味や渋みがあります。
甘く美味しくブラックベリーを味わいたいときは、芯の部分を取り除いて食べるようにしましょう。

ブラックベリーの実は傷みやすいので、収穫後すぐに食べない分は、洗ってジッパー付き袋に入れて冷凍しておきます。
ある程度の量になってから、ジャムにするのが一般的ですが、冷凍した実を凍ったまま適量ミキサーに入れ、リンゴやバナナなどのお好みのフルーツと一緒にスムージーの材料にするのもおすすめです。

ブラックベリーは5月中旬に花が咲き7~8月に収穫する

ブラックベリーは実の収穫後に出てきた新枝シュートが、春に新しく伸びてきた枝に花芽を付けます。
1株植えてあるだけで、ブラックベリーはどんどん実を付けてくれます。

5月中旬頃に、ピンク色の一重の5枚の花びらからなる、苺の花によく似た花を咲かせます。
花後、実がどんどん大きくなってきて、やがて赤くなり、真っ黒になったら食べごろになります。
ブラックベリーの品種によって、実が真っ黒にならずに赤いままのものもあります。

実を付けた後の枝は、この後は実を付けることなくどんどん枯れ込んでいくだけなので、実の収穫が終わった枝は、早めに地際から切り取って株をリフレッシュさせます。

12~2月の落葉期に、バラと同じように、残っている枝の1/2~1/3まで切り詰めておきましょう。
切り取る位置の下に、新芽が膨らんでいるのを確認して、新芽を残して剪定すると、切りすぎて春になっても芽が出てこないのを防ぐことができます。

ブラックベリーはラズベリーより寒さに弱い

ブラックベリーは、ラズベリーより寒さに弱いので、寒冷地でブラックベリーを栽培する場合、敷き藁をするなどの冬の防寒処置は欠かせません。
北海道などの寒さの厳しいところでは、ブラックベリーをあきらめて、ラズベリーを栽培しましょう。

それでもあきらめきれない場合は、厳冬期に鉢を室内に移して越冬させ、春にまた屋外に出して栽培するようにしましょう。

ブラックベリーは庭植えでも鉢植えでも栽培が可能ですが、庭植えにすると驚くほど繁殖力が強いため、どんどん広がって他の植物を駆逐してしまいます。

出来れば大きな鉢かプランターで栽培して、他のところにどんどん伸びていかないようにするのがおすすめです。

ブラックベリーは日当たりと水はけの良い場所で

ブラックベリーは、多少日当たりが悪くても、痩せた土地でも育てることができますが、実をしっかり収穫するには、できるだけ日当たりの良い場所で、水はけが良く、肥料分が十分にある土で栽培するようにしましょう。

表面の土が乾いていたら、たっぷりと水やりしましょう。
土が乾きすぎていると、葉っぱがチリチリになってしまいます。
チリチリになってしまった葉っぱは元に戻らないので、そうなる前にしっかりと水やりをします。
肥料は、2月、6月、9月に緩効性化成肥料か有機肥料を株元にまくようにします。

ブラックベリーの植え付けと植え替えは落葉期に

ブラックベリーはやや酸性よりの土を好むので、栽培前に土に苦土石灰をまいておく必要はありません。
市販の培養土や、小粒の赤玉土や鹿沼土に半量ほどの腐葉土をブレンドした土を使うのがおすすめです。
水はけを良くするために、鉢底には鉢底石を入れておきましょう。

ブラックベリーの植え付け・植え替えの適期は落葉期の12~2月です。
ブラックベリーは生育が旺盛なために、根詰まりしやすいので、2~3年ごとに鉢を外して古い土を1/3くらいまで落とし、伸びすぎた根を整理して、新しい土で植え替えるようにしましょう。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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