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ネバネバのめかぶに含まれている栄養と効果

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春になると生のめかぶがスーパーの店頭に並びます。1年中食べられるパック詰めになった刻みめかぶを見慣れていると、生のめかぶをみても同じものだと実感できないかもしれません。
そこで今回は、めかぶの基本情報と栄養についてご紹介します。

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めかぶの基本情報

めかぶとは、わかめの根元部分にあるヒダ状になった部分です。肉厚で歯ごたえがあり、刻むとネバネバする特徴を持っています。わかめの一部ではありますが、名前が異なるので別の種類の海藻だと思われていることも少なくありません。歯ごたえや風味も独特で、湯通しして醤油に付けて食べたり、または細かく刻んで甘酢と合わせたりして食べられています。

■わかめの一生
めかぶについて詳しく知るには、わかめの生態をチェックしておきましょう。わかめは胞子で増える1年草の海藻です。ヒダの部分であるめかぶから胞子を放出します。胞子が海中に放出される時期は6月ごろです。胞子が放出されると、わかめは枯れていきます。暑い時期は岩場に胞子が付着した状態で過ごし、海水温が下がる秋に胞子が雄と雌の配偶体となり受精します。受精した配偶体からわかめが発芽し、大きくなります。わかめが成熟すると、根元部分にめかぶが作られ胞子を放出し、一生を終えるのです。

■めかぶが流通する時期
わかめが成熟するころにめかぶが作られます。そのため、めかぶを収穫できるのはわかめが成長したころになります。生のめかぶは1月ごろから流通しますが、美味しい時期は3~4月です。パック詰めにされて、スーパーなどの店頭に並びます。めかぶを生で楽しみたいなら旬の時期にしか食べられませんが、乾物は1年中流通しています。

めかぶの選び方と保存方法

生のめかぶは、1年のうち限られた時期にしか食べられません。生のめかぶの選び方と保存方法を詳しくみていきましょう。

■選び方
収穫されためかぶは濃い茶色をしており、湯通しすると鮮やかな緑色になります。食感を存分に楽しむなら、ヒダが大きなものを選びましょう。ヒダが大きいと肉厚で歯ごたえがあります。鮮度は色で見分けましょう。色がくすんでいて緑色っぽいものは鮮度が落ちています。光沢があり、濃い茶色のめかぶが良品です。

■保存方法
生のめかぶは冷蔵保存する場合、2~3日で食べ切ります。それまでに食べ切れない場合は、冷凍保存がおすすめです。冷凍の方法は、めかぶを水で洗ったあと、チャック付きポリ袋に入れて冷凍庫で保存するだけです。または、湯通ししてから粗熱を取り、チャック付き保存袋へ入れて冷凍します。切り分けずにそのまま冷凍するほか、切り分けたり、刻んだりして冷凍すると良いでしょう。冷凍保存する場合は、1~2カ月を目安に食べ切ります。

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めかぶに含まれている栄養と効果

めかぶは低カロリーで、食物繊維とミネラルを含んでいます。特徴的なのは食物繊維です。めかぶは水に触れると独特のヌメリがでてきます。細かく刻むとネバネバして、山芋のような食感となります。めかぶのヌメリ成分は、アルギン酸やフコダインと呼ばれる食物繊維です。

■食物繊維
食物繊維は、ヒトの身体で吸収されない成分です。めかぶに含まれるアルギン酸やフコダインは、水に触れるとゼリーのような状態になります。腸内をゆっくりと移動するため、糖質の吸収が緩やかになることが知られています。また、ナトリウムやコレステロールを吸着して移動するため、排出を促す効果も期待されています。

■カルシウム
海藻類や乳製品に多く含まれている栄養成分です。ヒトの身体のなかでは骨・歯・血液・体液・筋肉に存在しています。食事から摂取したカルシウムは血液中に入り、すぐに使われない分は骨に蓄えられます。血液中のカルシウム濃度は一定に保たれているので、血液中のカルシウム濃度が低くなった場合は、骨を溶かしてカルシウム濃度を一定にするのです。カルシウムを吸収できる量は限られているため、毎日カルシウムを含む食品を摂る必要があります。

■ヨウ素
昆布・わかめ・のり・ヒジキなど、海藻類に多く含まれ、甲状腺ホルモンの材料となります。甲状腺は喉ぼとけの下にある蝶のような形をした器官です。甲状腺ホルモンは、代謝や子どもの成長に関わります。

めかぶのネバネバを堪能できる食べ方

めかぶを収穫できる東北地方では、さっと湯がいた「めかぶの刺身」や細かく刻んで「とろろめかぶ」として食べられています。めかぶのネバネバを堪能するなら、湯がくときにポイントがあります。めかぶの下処理の方法から詳しく見ていきましょう。

■めかぶの下処理方法
ヒダ状になっためかぶは、葉と葉の間に汚れがたまりやすくなっています。流水で流しながらよく洗いましょう。葉と茎は包丁で切り分けます。水に触れためかぶはヌメリがでて滑りやすいため、キッチンペーパーで水分を拭き取ってから注意して切り分けます。

■めかぶの茹で方
葉を刺身で食べる場合は、食べやすい大きさに切って熱湯で茹でます。色が濃い茶色から鮮やかな緑色に変わったら、取り出してザルに上げ冷水に浸けましょう。とろろめかぶを作る場合には、先に刻んでから熱湯で茹でます。刻んだめかぶをザルに入れ、熱湯にくぐらせて色が変わったら、冷水に浸して粗熱を取り、水をよく切ったら完成です。包丁で刻むほかに、フードプロセッサーで細かくする方法もあります。醤油などで味付けしていただきましょう。

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まとめ

春に旬を迎えるめかぶは、わかめの根元にあるヒダ状の部分です。低カロリーで食物繊維とミネラルを多く含んでいます。水に触れるとネバリがでる特徴を活かして、とろろめかぶとしても食べられています。

監修:はせがわじゅん
子どものころから食への探求心が強く、管理栄養士の道へ。食にまつわる歴史や、豆知識を調べることが趣味です。素材の味を活かした料理や、簡単で手軽にできるレシピが得意。

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