年金

年金手帳紛失のリスクと再交付手続きについて

2019-04-14

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将来私たちの老後の経済的核となる年金。
その手続きに重要だということで、オレンジやブルーの年金手帳を自宅で大切に保管なさっているかと思います。
ただ中には転職などの際に会社の総務部に提出を求められ、預けたままになっている方もいらっしゃいます。
また「あれ? 最近年金手帳を見てないけど無くしてないかな? 大丈夫かな?」と心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、
・年金手帳を紛失した場合のリスク
・年金手帳を紛失した場合に不便なこと
・年金手帳の再交付手続き
などについて詳しくお話ししてまいります。

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年金手帳を紛失した場合悪用される危険性は?

年金手帳とは日本年金機構が運営している国民年金・厚生年金・船員保険といった公的年金制度の被保険者であるということを証明する冊子です。
ページをめくると最初の部分に年金専用の個人識別IDである「基礎年金番号」が記載されており、年金にまつわる様々な手続きに使用されるのはもちろんのこと、公的な身分証明書としての機能も有しています。
身分証明書としては健康保険証と同等程度の効力があり、例えばサラ金などでキャッシングすることも可能なため、「なくした場合、悪用されてしまうのではないか」と心配になってしまうかもしれません。
しかしこの点に関しては、運転免許証やパスポート、個人番号カード(いわゆるマイナンバーカード)などのようにそれ1点だけで本人確認書類として認められるものとは異なり、年金手帳の場合は「健康保険証などと2点同時に提出」しないと本人確認書類としての効力を発揮しません。
そのため免許証やマイナンバーカードを紛失した場合に比べ、悪用されるリスクは低くなっています。

実はマイナンバーカードがあればほとんどの年金手続きが可能

またマイナンバーカードの登場で、年金手帳の役割も変わりつつあります。
まず個人の年金記録についてですが、年金手帳に記載されているものは正規の記録として「認められていません」!
これは年金手帳では「追記」や「改ざん」が比較的容易にできてしまうため、確認に非常に手間がかかってしまうというのが理由です。
そのため各個人の年金記録は「日本年金機構に記録されているもの」が全てであり、その確認のためには「ねんきん定期便」が毎年送られてくるようになっています。
次に年金に関する相談や年金記録に関する照会などの各種年金手続きですが、これらについてはマイナンバーカードがあればほとんどの手続きが可能となっています。
依然として年金手帳が必要な手続きは国民年金保険料の口座振替申出や海外に転出する際の手続きくらいとなっており、年金手帳がなくても実用上のリスクや不便は少なくなっているのが現状です。

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年金手帳の再交付手続き

ただ上述した国民年金保険料の口座振替申出や海外に転出する際の手続きの他にも、転職などの際には基礎年金番号の確認のため会社への提出を求められることもあり、紛失してしまった場合は再交付手続きが必要となります。

【年金手帳の再発行に必要なもの】
・年金手帳再交付申請書
 (再交付申請書は日本年金機構のサイトでダウンロードすることが可能です
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/kenpo-todoke/sonota/20120314-02.html
・き損(破れてしまったり、洗濯などでボロボロになってしまった場合など)の場合は元の年金手帳

【再交付申請書の提出先】
1. 国民年金1号被保険者または任意加入被保険者の場合
自営業者や農業の方とその家族、学生、無職の方がここに含まれます。
→住んでいる場所の市区町村役場に提出する

2. 厚生年金保険または船員保険の被保険者の場合
会社員や公務員、私立学校の教員など厚生年金、共済組合加入者と船員保険加入者の方がここに含まれます。
→勤めている事業所に提出するか、直接事業所の所在地を管轄する年金事務所に提出する。※郵送の場合は事務センターに送る。

3. 国民年金第3号被保険者の場合
厚生年金や共済組合に加入している第2号被保険者に「扶養されている」主婦や主夫の方がここに含まれます。
→配偶者の勤務する事業所の所在地を管轄する年金事務所に提出する。※郵送の場合は事務センターに送る。

【年金手帳の再交付手続き】
再交付申請書を自分の該当する市区町村役場または年金事務所に提出するか、事務センターに郵送します。
市区町村役場や年金事務所に直接提出した場合はその場で再交付され、事務センターに郵送した場合は後日新しい年金手帳が郵送されてきます。

紛失のリスクを必要以上に恐れることはありませんが、大切に保管しましょう

納税状況、通院歴、その他の個人情報が一挙に分かってしまうマイナンバーカードとは異なり、年金手帳の紛失について必要以上に神経質になる必要はありません。

しかし便利な反面リスクも大きいマイナンバーを利用せずに年金手続きを行うことができる年金手帳は、まだまだ利用価値の大きなものといえます。

再交付の手続きも比較的容易ですが、まずは紛失しないよう、大切に保管されることをおすすめします。

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