ガーデニング

人気のつるバラアンジェラの魅力と秋まできれいに咲かせるコツ

2019-04-17

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初心者におすすめのつるバラとして、ピエール・ドゥ・ロンサールとともに圧倒的人気を誇るバラが「アンジェラ」です。
春にバラ園で株を覆うようにたくさんの花をつけている姿を見て、「うちの庭でも育ててみたい!」と思う方は多いようです。

実際に、アンジェラは初心者におすすめできるバラかというと、アンジェラは非常に生育が旺盛で丈夫なので、手入れの仕方が少々悪かろうと、病害虫対策ができていなかろうと、すぐに枯れる心配が全くない点で、初めてのバラとしておすすめです。

しかし、春以降、ほとんど花が咲かなかったり、恐ろしい勢いで育つので持て余したりすることも多く、思うようにちょうどいい具合に育てて、四季咲き性を十二分に発揮させるにはそれなりにテクニックが必要になってきます。

アンジェラの性質と管理方法と、春以降も花を咲かせていくコツをご紹介していきましょう。

アンジェラはつるバラとして育てやすいフロリバンダローズ

アンジェラは、1984年ドイツのコルデス社作出の、枝先が枝分かれして、花が房咲きになる「フロリバンダローズ(F)」で、正確にはつるバラ:クライミングローズ(CL)ではなく、つるバラとしても育てられる、大型化しやすいバラです。

アンジェラをつるバラとして大きく育てると、春以降はほとんど花を咲かせなくなり、あまりつるをのばさないようにコンパクトに育てると春以降も花を咲かせるようになる「四季咲き性」が強くなります。

アンジェラを鉢植えで育てるには思い切った剪定が必要

アンジェラは生育が旺盛なために、しっかりと剪定を繰り返していかないとあっという間に3mを超える大型な樹形に育ってしまいます。
通常は庭植えで育てるのをおすすめします。

アンジェラを鉢植えで育てる場合、地上部があまり大きくならないように剪定を繰り返し、10号以上の大きめの鉢で栽培しても、2〜3年おきには鉢を外して根も切り詰めてコンパクトに生育を抑える必要があります。
地上部と地下部の剪定が甘いままでは、すぐに鉢の中が根でいっぱいになって木が弱ってきます。

年末に枝を1/3程度まで切り詰める強剪定をして、葉っぱを全部取り除いてしっかり休眠させた上で、大寒のころに鉢を外して土を落とし、根も1/2くらいまで切り詰め、新しい土に植え替える作業を行います。

バラは病害虫が付きやすいので殺虫剤を適宜用いて

アンジェラに限らず、バラは病害虫が付きやすい植物です。
アブラムシなどは、あまり強くない殺虫剤で容易に防ぐことができる害虫なので、あらかじめオルトランなどを散布しておくと、アブラムシを取り除く作業に手をかける必要がなくなります。

バラによくつく虫のチュウレンジハバチ、ホソオビアシブトクチバは、あっという間にバラを丸裸にしてしまいます。
カミキリムシの幼虫テッポウムシは茎の中に巣くって壊滅的にバラにダメージを与え、カナブンの幼虫などは、庭植えではあまり問題になりませんが、鉢植えでは根を食害して枯らしてしまいます。
これらの虫には弱い殺虫剤は効きにくく、これらの虫に効く強い殺虫剤はバラに壊滅的なダメージを与え、場合によっては、バラは枯れても虫には効かない場合もあります。

殺虫剤の効かない虫はテデトールしかないのに、よく巣くうので、弱い殺虫剤で簡単に追い払える虫は追い払っておいて、そんなものでは駆除できない虫を徹底的に注意して駆除していくようにして、バラの栽培にかける手間を減らすようにしましょう。

花数が少なくなったら追肥しても夏休止して

アンジェラを四季咲き性が強く出るようコンパクトに剪定して、春以降も花をしっかり咲かせて育てる場合、花数が少なくなってきたと思ったら適宜追肥をするようにしましょう。
追肥に用いる肥料は、バラ用の肥料であればなんでもかまいません。
株元に一つかみまいておきましょう。

春以降、毎月一つかみ追肥しておくと、花が途切れず咲き続けますが、夏の間はバラも夏バテします。
夏に花を咲かせ続けると株が消耗するので、7〜8月いっぱいは追肥を休止して花が咲くのを休ませるようにしましょう。
ついてしまった蕾をとりのぞいておくと、さらに株が休まりますが、付いてしまった蕾を咲かせたからと言って、バラが枯れるほど弱ることはありません。

アンジェラは生育が旺盛なので、夏の間、伸びすぎた枝は短く切り、絡み合った混み枝は切り落として風通しを良くしておくと、秋以降の花付きがよくなります。

9月になって追肥を再開すると、再び花が上がってきます。
秋に咲くバラは、春に咲くバラよりも気持ち小さめですが、花色が濃くなり、開花が進むスピードがゆっくりのため、長く楽しむことができます。

冬の強剪定と寒肥は来春のために

年末になると、暖地であっても、一般的に樹高の1/2〜1/3まで切り詰める強剪定を行い、来年に病害虫を持ち越さないために葉っぱをすべて取り除きます。
来春のために、ゆっくり分解されて効いてくるような有機質の肥料を施肥する「寒肥」を行い、バラを休眠させます。

花が咲いていることもありますが、思い切った剪定が必要です。
この花は切り花で楽しみましょう。

大きく育てたい場合や、植えたばかりの小さな株の場合、甘めの剪定でもかまいませんが、アンジェラは巨大化しやすいので、鉢植えで育てる場合は強めに剪定を行っておきましょう。

鉢をはずして根を切り詰める作業は、しっかりバラが休眠している大寒のころに行います。

つるバラの誘引の基本は横へ横へ

たとえ四季咲き性が今一つになったとしても、春にはしっかりと花を咲かせてくれるから、アンジェラを大きくつるバラとして育てたいこともあります。
アンジェラをつるばらとして育てる場合、四季咲き性がなくなり、追肥しても花は咲かないので、春以降の追肥はほどほどでかまいません。

つるバラは、春以外はほとんど花を咲かせませんが、しっかり春の花数を多くするためには、つるの誘引はできるだけ寝かせて横へ横へと誘引します。
端っこまで到達してしまった場合は、まげて折り返してまた横へ横へと誘引します。

バラは、横になっているつるから枝をまっすぐ上へ伸ばして、その先端に花を咲かせます。
縦方向につるを誘引すると、つるの先端にしか花が咲かなくなってしまいます。
なるべく寝かせて誘引しましょう。

つるが太くなって寝かせにくいときは、できる範囲で横方向にしておき、大寒のころに柔らかくなって曲げやすくなるので、このころ修正します。

フェンスなどに誘引するとき、柵に互い違いにつるを通して固定していくと、翌年外せなくなって誘引しなおせなくなってしまうので、表側だけに誘引して、ひもなどで固定するようにします。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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