ガーデニング

鉢植えでも庭植えでも!「難を転じる」南天を育てよう

2019-04-20

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南天は、日本・中国・東南アジアの温かい山林を原産地とする常緑の低木です。
南天は大きくなりすぎないために扱いやすいだけでなく、「難を転じる」ことから縁起のいい木として、厄除け・魔除けにもなる木として、古くから庭植えにもされて親しまれてきました。

南天は寒さに強いため、本州以南であれば冬に防寒処理も必要ありません。
庭植えだけでなく鉢植えでも育てやすく、初心者でも管理がしやすい植物なので、古くから親しまれてきた南天の良さを再確認してみましょう。

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南天は花も実もなり紅葉も冬の緑も楽しめる

南天は、江戸~明治時代にかけて園芸品種が100種以上作られ、現在でも40種類以上が栽培されています。
葉が細く糸状になる「錦糸南天」、クリーム色の実をつける「白南天」、南天の矮小種「お多福南天」が現在でもよく栽培されています。

南天の実を煎じたり、砂糖漬けなどにしたものを飲むと、咳やのどの痛みに効くといわれ、南天のど飴が今なお市販されています。

南天は秋になると葉が見事に真っ赤に染まり、落葉しますが、緑の葉が残り、白い雪の中で緑の葉と赤い実の美しいコントラストが楽しめます。
葉には防腐作用があるため、古くから料理に添えられていました。

南天は実がたくさんなり、実の数以上の花数があるのですが、実際の南天の花は小さく色も目立たないため、花が咲いていても気づかれることがあまりありません。

南天は日当たりで育てるけれど西日は避けて

南天は、日当たりで育てたほうが花付きもよくなるため、実もよくなるので、日当たりで育てるのがおすすめですが、日陰でも生育は悪くないために半日陰に植えられていることがよくあります。

あまり日照条件がよくない場合は、実の数も少なくなってしまうので、できるだけ日当たりのよい場所で育てるようにしましょう。
西日がよくあたる場所は乾燥しやすいので、極端に乾燥すると弱ってしまう南天には向かないので、避けるようにしましょう。

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南天にはメリハリのある水やりで肥料は控えめに

南天を庭植えにした場合、根付いた後の水やりは、真夏の乾燥気味な時以外は自然の恵みだけで充分ですが、鉢植えの場合は表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりしましょう。

南天は地表に近い浅いところに根を張るので、乾きすぎないように注意が必要ですが、土が常時湿っていると根腐れしてしまうので、メリハリのある水管理が必要です。

南天は肥料が控えめな状態を好み、特に窒素過多になると実付きが悪くなるので、窒素分の少ない肥料を選んだ上で、控えめに施肥します。
施肥する時期は2月と9月で、通常は株元に緩効性化成肥料をまきますが、庭植の2月の施肥のみ、有機堆肥を株元から少し離れたところに穴をほって埋め込んでおくようにします。

実をつけるために梅雨に南天の花を濡らさない

南天は梅雨のころに小さな花をたくさん咲かせて、秋以降に実になっていきます。
花が雨に当たると受粉できなくなり、雨がよくあたると実がほとんどつかなくなってしまいます。

南天の実付きをよくするために、花が咲いた時だけ雨除けのビニールをかぶせておくとよいのですが、南天は花が咲いているのに気付きにくいので、とりあえず梅雨時は雨除けのビニールをかぶせておくか、雨の当たりにくいところに置き場所を変えておきましょう。

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南天は新枝が横から出て株立ちになる

南天はとても繁殖力が強い植物なので、根が横へ横へと広がっていき、地上に幹を次々と出していきます。
植えつけた南天が1本でも、そのまま育てていると2本3本と幹の数が増えていきます。
年数がたっても1本の南天の幹はそれほど太くなっていきませんが、本数がどんどん増えていき、株立ちになっていきます。

幹の数が増えすぎると、風通しが悪くなって病害虫が出やすくなってしまうので、株間がある程度広くなるように幹の数を定期的に減らしていきましょう。

南天は一度実をつけた幹には3年くらいは花芽をつけないので、どちらを間引くか悩むときは、実をつけた後の幹を選ぶようにしましょう。

南天の剪定の適期は2~3月

南天の剪定の適期は2~3月です。
混みすぎた幹の数を減らすのも、この時期に行うのがおすすめです。

南天が育ちすぎて樹高が高くなりすぎたときは、比較的樹高の低い幹をそのまま残して、背の高くなった幹を短くします。
背の低い幹の枝葉の付け根あたりの位置に合わせて切り落としておくと、そこからまた枝葉が茂っていくので、ちょうどいい具合に生えそろいます。

枝全体が込み合っている場合は、背の高くなりすぎた幹を地際で切り落としてすっきりさせることもできます。

南天の植え付けと植え替えは春か秋に

南天は北海道より南であれば日本中どこでも育てることができますが、もともとは暖かい地方の植物なので、春か秋に植えつけたり植え替えたりするのがおすすめです。

南天は丈夫でよく育つ植物なので、土質をあまり選ばないので、鉢植えなら普通の培養土か、赤玉土に腐葉土を半量ほどブレンドした土に植えましょう。
庭植えの場合は、植え穴を掘ったところに腐葉土と堆肥を混ぜ込み、庭土を少し埋め戻して植えつけますが、庭土には腐葉土を半量ほどブレンドしておくのがおすすめです。
庭の水はけがとても悪い場合は、川砂やバーミキュライト・パーライトなどを庭土にブレンドして水はけを改良しておきましょう。

南天は根をよく伸ばすので、鉢植えの場合は2~3年おきに植え替えるようにします。
地表に根がびっしり生えてきたら植え替えの時期が来ています。
一回り大きな鉢に植え替えるのが一般的ですが、同じ鉢に植え替える場合は、株分けして余裕のあるサイズにサイズダウンさせて植えるようにします。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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