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岡山県にある 「湯原温泉」「湯の郷温泉」「奥津温泉」 歴史がつむぐ温泉地を紹介!

2019-05-24

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岡山県と言えば、桃太郎の昔話発祥の地として有名な場所です。
昔話には、基本となる歴史上の人物が存在している場合があります。
桃太郎の場合、吉備津彦命という人物が温羅という鬼を撃った伝承が元になっています。
昔話の桃太郎だけではなく、岡山県には歴史ある温泉地がいくつかあります。
これから岡山県の歴史ある温泉地の中でも、美作三湯と呼ばれている「湯原温泉」「湯の郷温泉」「奥津温泉」について、温泉の泉質なども絡めながらご紹介させていただきます。

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性空上人の夢が暗示した歴史ある露天風呂番付西の横砂「湯原温泉」

岡山県の県北にある有名温泉地と聞かれ、「湯原温泉」と答える人は多いのではないでしょうか。
「湯原温泉」は、露天風呂番付で西の横綱と呼ばれています。
特に川底から温泉が湧いている「砂湯」は、大きなダムを眺めながら無料で入浴できることや、女性に嬉しい湯あみ着の販売などにより、誰でも天然の温泉を楽しむことができます。

湯原温泉郷の歴史
開湯伝説としては、平安時代の僧侶性空上人が病に倒れた際、夢枕に天童が現れこの地に温泉があると知らせたとされています。
しかし、平安時代より前の古墳時代には、たたら場と呼ばれる製鉄所があり、そこで働く人が利用していたという説もあります。
豊臣秀吉に仕えた五大老の一人が、母親の病を治すための湯治に使用し、そのお礼に浴室を改修したという話も残っています。

湯原温泉郷の泉質
温泉には大きく分けて火山を起源としたものとそうでないものがあります。
湯原温泉郷の泉質は、周辺に蒜山などの火山があることもあり、そのマグマが天水を温めて温泉として湧出しています。
源泉は全部で15個あり、すべてが自噴戦であるというのが一番の特徴です。
泉質はアルカリ性の単純温泉です。
軽さがあるもののトロッとした感触が特徴で、万人向けの泉質ですが、42℃以上の温泉に分類されるため、自噴をしている場所付近での入浴の際には温度確認をするなどの注意が必要です。

白鷺が知らせた言い伝えがある開湯伝説「湯の郷温泉」

岡山県の美作三湯の1つとして数えられているのが「湯の郷温泉」です。
足の裏をモチーフにしたユニークな足湯や旅館・ホテルなどの宿泊施設だけではなく、気軽に日帰り温泉が楽しめる公衆浴場もあります。
また、鷺湯橋や湯神社と言った観光スポットや、ガラス工房や陶芸などの体験施設もありますので観光地としても楽しむことができます。

「湯の郷温泉」の歴史
「湯の郷温泉」は、白鷺が足の傷を癒しているのを見つけた円仁法師が発見されたとされています。
円仁は平安時代の人物ですので、「湯の郷温泉」はそれだけ古い歴史を持っている温泉地という事になります。
平成になってからは女子サッカークラブの設立や、市町村合併により家族で楽しめる温泉街やおもちゃを通した街づくりを推進しています。

「湯の郷温泉」の泉質
火山を起源とした温泉の中には塩化物泉があります。
この塩化物泉は、海沿いの地域にも多く見られますが、火山を起源とする場合には、その源であるとされています。
この源の塩化物泉から、いろいろな状況により多種多様の泉質が誕生していきます。
「湯の郷温泉」の泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉です。
弱アルカリ性で源泉温度が40℃とやや低めですので、源の塩化物泉にアルカリ性の地下水が混ざっているのではないかと考えられます。
火山を起源とした塩化物泉が中性だからです。
このように、温泉の源泉温度と泉質から、温泉そのものの起源を考察することもできます。
ちなみに弱アルカリ性のナトリウム・カルシウムー塩化物泉の入浴感は、スベスベする感触とともに塩パックを終えた時のようなポカポカした肌触りが残ることがあります。
また、カルシウム独特のまとわりつくような感触が残る人もいます。

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足ふみ洗濯で有名な江戸時代津山藩の湯治場「奥津温泉」

岡山県の吉井川にかかっている奥津橋の周辺に広がっている温泉街が「奥津温泉」です。
露天風呂が河原にある事でも有名で、洗濯場と呼ばれる場所では、観光客のために足踏み洗濯の実演が行われています。

「奥津温泉」の歴史
「奥津温泉」の起源は古く、神話の時代まで遡ります。
少彦名命が大国主命の命を受けて地方を巡視していた際に発見されたとされています。
その後、江戸時代には津山藩の湯治場となりました。
現在も観光客向けに行われている足踏み洗濯は、熊や狼に襲われないよう警戒しながら洗濯をしたのが由来とされています。
足踏み洗濯は奥津温泉小唄に合わせて、かすりの着物を着た女性が洗濯物を足で踏みながら汚れを落とします。

「奥津温泉」の泉質
美人の湯や美肌の湯と呼ばれる温泉には、アルカリ性のものが多いです。
アルカリ性の成分がお肌の角質をゆっくりと溶かし、石鹸に似た成分にするからです。
そのため、アルカリ性の温泉に入浴した際には、トロッとした感触がある場合があります。
「奥津温泉」の泉質はアルカリ性の単純温泉です。
実は単純温泉は、万人向けと言われている泉質ですが、種類の多い泉質でもあります。
「奥津温泉」は、単純温泉ですが重曹成分やラドン成分なども含まれています。
トロッとした感触だけではなく、サッパリした湯上り感や体が元気になったような気分を感じる人もいます。

まとめ

いかがでしたか。
岡山県にある歴史ある温泉の中でも、美作三湯についてご紹介させていただきました。
温泉は温泉地によってそれぞれ個性がありますし、湧き方や泉質だけではなく歴史も違います。
同じ県内であっても温泉の泉質が違う事は多々ありますし、温泉の泉質名が同じでも入浴してみると全く違うということもあります。
また、実際に入浴することで、温泉の泉質を深く知るということもあります。
今回ご紹介したのは3ヶ所だけでしたが、岡山県には桃太郎の名前にちなんだ温泉や、瀬戸大橋に近い場所にある温泉などもあります。
すべての温泉に入浴するのは大変ですが、岡山県に旅行の際や近くに気になる温泉がある場合には、ぶらりと訪問してみるのも良いのではないでしょうか。

プロフィール
小井 明日香(こい あすか)

福岡県生まれの福岡県育ち
温泉が好きすぎて、温泉地である大分県別府市に移住
ほぼ毎日どこかの温泉に入浴
温泉資格である「温泉マイスター」と「温泉シニアマイスター」を持っており、趣味は温泉巡り

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