ガーデニング

山野草愛好家に人気!ヤマアジサイの魅力

2019-06-12

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1.ヤマアジサイの種類

ヤマアジサイは、日本各地の山間に古くから自生していた落葉低木で、いわば野生種のアジサイです。
日本の風土にしっくりと溶け込み、耐寒性と耐暑性もあり、直射日光を避けた日当たりの良い場所から半日陰まで育ちます。野趣あふれる風情が魅力的で、山野草愛好家に人気があります。主に太平洋側の福島県以南の本州、四国、九州、などの山野に分布しており、半日陰の林や沢に生育しているため「サワアジサイ」という別名があります。

ヤマアジサイの特徴は、中心部に小さな花が集まり、その周りを「装飾花」と呼ばれる花弁状のガクが取り囲むように咲く「ガク咲き」です。同じ咲き方のガクアジサイよりも花は小さく、茎は細く、葉も薄くて小ぶりです。花序が小型なので「コガク」と呼ばれることもあります。装飾花のガクは少し反り返り、花色は白色、青色の他、赤や紫、虹色を帯びることもあります。

一般的にアジサイは土の成分によって虹色に変化するのが大きな特徴ですが、ヤマアジサイは土質により色の出方には多少変化があるものの、土質にあまり左右されず、花色が固定したものが多いのも魅力のひとつです。その代表格が「紅(クレナイ)」と呼ばれる園芸品種で、咲き始めの花色は白ですが、咲き進むごとに真紅に変わっていきます。

他にも、白い花を散らせるように咲く「白鳥」、白花の円弁八重咲き「富士の滝」、赤紫から色鮮やかな藍色に変化する「藍姫(あいひめ)」などが人気の品種です。また、「紫紅梅(しこうばい)」は、花色がアプリコットから紅珊瑚色、そして美しい紫色に移り変わる品種です。このようにヤマアジサイの園芸品種には次々と銘品が生み出されています。

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2.ヤマアジサイの鉢植え

大きくこんもりとした西洋アジサイとは違い、ヤマアジサイは花や葉が小さく楚々とした印象のため鉢植えにもよく合います。鉢植えに映える小型の品種を選び、ぜひ一鉢か二鉢、お庭の片隅に置いて、葉陰に隠れるように花を咲かせる山野草の魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ヤマアジサイの風情を活かすのであれば、植える鉢にもしっかりこだわって選びたいですね。大きさは5〜6号くらいが管理しやすいでしょう。通気性が良すぎる素焼きの鉢はなるべく避けてください。保水性と通気性の良さを兼ね備えた、上薬を塗った駄温鉢が最適です。シックな漆黒の盆栽鉢などともよく似合います。

鉢植えの用土は、赤玉土に鹿沼土を半々に混ぜたものを使います。青い花であればピートモスを、赤い花であれば腐葉土を少し配合して酸度調整をするとよいでしょう。鉢の底に鉢底石を入れ、用土を少し入れ、根鉢を少し崩してから植え付けてください。植え付け後は根鉢から水が流れ出すほどたっぷり与え、しばらく日陰で管理します。

花後の剪定を行った後、2月頃の寒肥として、粒状の完熟発酵肥料を置き肥してください。青い花であれば油かす、赤い花であれば、油かすに骨粉や鶏糞や魚粉が混ざったものがよいでしょう。

鉢植えの注意点としては、水枯れしないようにこまめに水やりすることです。夏場は受け皿に水を張って、腰水にして栽培するのもおすすめします。ヤマアジサイは水切れに弱いので、土の表面が乾ききる前に水やりをして管理しましょうね。

3.ヤマアジサイの地植え

ヤマアジサイは、野趣あふれる風情が庭の自然に馴染みやすいことから、地植えをおすすめします。鉢植えだとコンパクトに育てられて管理もしやすいのですが、湿り気のある肥沃な土壌に植え付けてあげることでより良く生育しますよ。西日が差し込むような場所は避け、庭の東向きの明るい日陰や、直射日光の当たらない花壇の奥などに植え付けてください。

ヤマアジサイはもともと山間の沢や水辺に自生していたような植物なので、乾燥は死活問題です。水切れしないように注意が必要です。夏場は、朝夕、ヤマアジサイや土の状態を見ながら乾いていたらたっぷりと水を与えてください。空気が乾燥しやすい冬場は、葉水などをして湿った環境を作ってあげるのも効果的です。ヤマアジサイは通年水やりに気をつけて管理しましょう。

また、日本の土壌は、火山や酸性雨の影響で酸性に傾いているため、ヤマアジサイの花は青色に変化しやすくなっています。
赤味のある紫やピンクの花を咲かせたいのであれば、土の酸性化を防ぎましょう。
追肥の際に、油かすに骨粉や鶏糞や魚粉が混ざった固形有機肥料を与えるのもおすすめです。また、赤系やピンクの花色を保ちたい場合は、年に一度、開花する前の4月〜5月頃に株元に一握りの苦土石灰を撒くと効果的です。
ただし、元来アジサイは弱酸性の用土を好むので、アルカリが強すぎると根を傷めてしまいますので注意しましょう。

4.ヤマアジサイの剪定

ヤマアジサイは、観賞花が裏返ったら、花後の剪定を行いましょう。
剪定時期は、6月に咲き終わったらなるべく7月中に剪定を終わらせるように、花後すぐに切るのがポイントです。8月以降に剪定すると、誤って新芽まで切り落としてしまう可能性が高くなります。花芽になった部分を切ってしまうと来年の花付きが悪くなりますので注意しましょう。

剪定する場所は、花が終わった枝の2節目です。枝分かれした部分から2、3節残して剪定しましょう。あまり深く切り詰め過ぎると花芽が付きにくくなります。株全体の1/3までを限度に剪定してください。9月には、切り戻した枝が充実して翌年の花芽が付きやすくなります。

鉢植えの場合、あまり大きくならない品種は、花柄を摘むだけでもかまいません。剪定は枝が伸びて樹形が悪くなってきたときにします。背丈を小さく保ちたいなら2節目より深く剪定してもかまいません。

冬に剪定するときは、2月〜3月の休眠期に行うとよいでしょう。花芽が出来ない細枝や、前年に花をつけた古枝を根元から切り取ってください。
5〜6月にかけて蕾が見えてくる時期には、蕾のない枝を根元から切り取ってしまいましょう。
余分な枝は根元から切るか、枝分かれしているところまで切り戻します。育てる枝数が多すぎると、花つきが貧弱になり、余分な枝が無い方が見栄えよく、すっきりと仕立てられます。切り取った若枝は、そのまま挿し木として使えますので役立ててくださいね。

ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。

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