ガーデニング

美しく華麗な花!牡丹

2019-06-16

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1.牡丹の季節

牡丹は、4月から6月にかけて、大輪のバラのような美しく華麗な花を咲かせます。花びらは薄いシルクのようですが、触るとベルベッドのようにしっかりした手触りです。園芸品種で出回っているほとんどは春咲き品種の「春牡丹」で、4月から開花し、4月下旬?5月頃に見頃の時期を迎えます。

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早春と晩秋から初冬の11〜1月に花を咲かせる二季咲き品種の「寒牡丹」と、1?2月に咲くように調整した「冬牡丹」と呼ばれるものもあります。冬の寒空に凛とした美しさを見せ、人気があります。

牡丹の花を美しく咲かせるためには、季節ごとのお手入れが必要になります。ここからは月別の剪定方法をご紹介していきますね。

5〜6月「花がら摘み」:牡丹は、花が咲き終わった後そのまま放っておくと種ができて、株が弱ってしまいます。そのため、花が終わったら花茎ごと切り落としましょう。特に植え付け1年目は、花を咲かせることで体力を消耗させるので、早めに花がらを摘みましょう。また、花が終わればお礼肥を与えてください。

6月下旬「芽かき」:6月下旬からわき芽がつきはじめるので、取り除きましょう。放っておくと背丈がどんどん高くなり、手入れが大変になります。根元の3芽ほど残し、上の方にある芽は全てかき取ってください。

9〜10月「剪定」:葉が黄色くなってくる頃に、細かい枝の剪定をします。翌年に花をつける新しい芽や葉の芽は残して、発芽しない枝だけ切り取るのがコツです。全ての葉っぱと、変色した葉を下向きに生やす枝などを切り取ります。ただし、樹形を乱していてもできるだけ自然に生えた新しい枝は、残しておくのがポイントです。

2.牡丹の種類

牡丹は花ではなくて、ボタン科ボタン属の落葉性の花木です。
よく似た花に芍薬があり、こちらは多年草です。英名ではどちらも「Peony」と呼ばれます。日本へは奈良から平安時代に薬用植物として中国から渡来しましたが、その花の美しさから観賞用として栽培されるようになりました。

元は8種ほどの原種から様々な園芸品種が作出され、昔は赤色がメインだった花色も、白、赤、紅白、紫、黄、黒、ピンク、オレンジなど豊富に出揃っています。
花姿も豪華な大輪だけでなく、可憐な小輪種や一重咲きの品種もあります。花弁の色や重なり方、咲き方も一重咲き、八重咲き、千重咲き、万重咲きなど実にさまざまです。

また、流通している品種の大半が、春に花を咲かせる「春牡丹」なのに対して、晩秋11月から初冬にかけて開花する二季咲きの「寒牡丹」、冬咲きに調整された「冬牡丹」という品種もあります。

このように、牡丹の種類は膨大で、園芸用の品種だけでも300?400種類あるといわれています。
さらに、品種改良された地名ごとに日本牡丹、中国牡丹、西洋牡丹(フランス種、アメリカ種)があり、世界中の育種家によって今も新品種が続々と生み出されています。人気の園芸品種は、花王、金閣、太陽、ハイ・ヌーン、五大州など枚挙にいとまがありません。

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3.牡丹の地植え

よく「芍薬より育てるのが難しい」といわれる牡丹ですが、地植えにすれば水やりなども不要で管理も楽になりますよ。西日の当たる場所は避け、日当たりと風通しのよい場所に深さ30〜50cmほどの植え穴を掘り、土に腐葉土や完熟堆肥、ボカシ肥などをよく混ぜこんで1週間ほど寝かせてから植え付け作業に入りましょう。

9月下旬から10月に苗を購入し、切戻しを行います。市場に出回る苗木の根は、短く切られて傷んでいるので、まずは自根の勢いを回復させるためです。地植えの場合、花芽の有無や数を気にする必要はありません。
花芽が付いていても思い切ってハサミを入れるのがポイントです。

苗木の接ぎ木部を木酢20倍液に30分ほど浸しておきます。接ぎ木部が10cmほど埋まる深さの植え穴を掘ります。
穴の底には、発酵済みの油かすや骨粉などの肥料を一握り入れ、そのうえに土を被せましょう。悪玉菌が増殖するので、未発酵の有機配合肥料は苗木の根に直接触れないように施してください。

接ぎ木苗であれば、植え穴に苗木を収め、さらに5〜10cmほど土を盛って埋めてください。牡丹の自根は、接ぎ木部の直ぐ上から出てきますが、ここが空気に触れていると発根しないので、浅植えではなく土でしっかりと覆うのがコツです。水やりをしたら植え付け完成です。土の乾燥を防ぐため腐葉土などで株元をマルチングすることをおすすめします。

バラと同様、ボタンは花を咲かせるために多くの肥料を必要とする植物です。植えつけ直後の施肥は根を傷めるのでNGですが、翌春からは開花後の5月〜6月上旬と9月下旬に、固形の発酵油かすや緩効性化成肥料を適量追肥してください。地植えの場合、牡丹は植え替えの必要はありません。

4.牡丹の鉢植え

牡丹の苗木は、植えつけに適した9?10月頃に園芸店やホームセンターに並びます。
購入の際はラベルをチェックして、花を咲かせやすい「2年生」以降の苗を選ぶようにしましょう。2年生苗とは、芍薬の台木に接ぎ木して育てて2年目という意味です。
鉢植えの場合、しっかりした花芽が3個以上あるものを選ぶとよいでしょう。

購入したら直ぐに苗木の切り戻しをします。接ぎ木部近くの1?2芽だけを残し、幹を短く切り詰めましょう。殺菌及び病害虫予防のため、木酢20倍液に30分ほど浸したものを鉢に植え付けていきます。

牡丹は植え替えを嫌うので、鉢は最初から大きめのもの、最低でも8号鉢以上の素焼き鉢や駄温鉢を用意しましょう。水はけと水もちがよい土(赤玉土小粒7と腐葉土3の割合の混合用土など)を用いてください。鉢底ネット、鉢底石、用土を高さ3cmほど敷きます。

苗木の位置を決めたら、接ぎ目が地面の下5cmほどの深さになる位置まで用土を加え、深植えするのがポイントです。鉢植えの場合は、根が十分に張らないと地上部が生育しません。植え終えた苗の周囲に緩効性肥料を置き、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりをしたら完成です。品種名を記載したラベルを挿しておくと便利ですよ。

牡丹の鉢植えは明るい日陰や戸外で管理します。3〜5年を目安に、生育が悪くなった場合は10月に植え替えをします。問題がないかぎり、植え替えは不要です。

ペンネーム:Yoshidanz
ファームステイしたのをきっかけに農業生活にはまる。イギリスのオーガニックガーデニングを通信教育で勉強しながら、コンポースト造りと家庭菜園に挑戦。現在はニュージーランドの海沿いの丘陵地に土地を購入、ポタジェで有機野菜作りに励んでいる。

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