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津軽職人の技術・技法に惚れる! 青森の伝統工芸〜津軽びいどろ・津軽塗・津軽焼〜

2019-11-09

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青森県には焼き物や塗り物などをはじめとしてさまざまな伝統工芸があります。
その中には経済産業省が認定している伝統的工芸品もあります。
ここではそういった青森県の伝統工芸について紹介していきたいと思います。

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1.津軽びいどろ

「びいどろ」とは江戸時代から明治時代前期ごろの日本製のガラスのことを指しているもので、もとはポルトガル語でガラスを意味する「ビードロ」からきています。

青森県で作られるガラスの工芸品ブランド「津軽びいどろ」を生産する北洋硝子の創業は1949年、当時は漁業で使用する浮玉を製造していました。
職人たちは紀元前からあったとされる手法「宙吹き」の技法で浮玉を製造していました。
これはガラス原料を灼熱の坩堝の中で溶融された、どろどろに溶けたガラスを吹き棹(ざお)に巻き取り、息を吹き込んで膨らませるというものです。
上下左右にさおを振って形を整え、熟練した職人たちが丸く形作っていくもので、最初は無色透明のものを作っていました。
当時は他にも浮玉を製造する工場があったのですが、北洋硝子が製造している浮玉は他の工場のものよりも丈夫だと評判になり、1973年には国内トップの生産高となりました。
そんなあるとき、一人の職人が美しい砂浜と緑豊かな自然が続く七里長浜のひと握りの砂を材料に混ぜて吹き上げたところ鮮やかな深みのある緑色の浮玉が出来上がったのです。

これをきっかけとしてガラスへの探求が進み、1977年に「津軽びいどろ」が生まれました。それから職人たちは「宙吹き」で培った技術をさらに向上させていき、青森の自然を感じさせるような色彩を生み出していきました。
また、それぞれの職人が自由で個性的なデザインを生み出していったことでバリエーションが多いというのも特徴となっています。
この高いデザイン性と美しい色合い、実用性は青森県にも認められ、現在は青森県が指定する伝統的工芸品となっています。

津軽びいどろWEBサイト
https://tsugaruvidro.jp/

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2.津軽塗

津軽塗は青森県で唯一の経済産業省指定伝統的工芸品です。
成立は江戸時代中期にまでさかのぼります。

日本全体で政情が安定してきたことによってそれぞれの藩では領地の経済を発展させるために地域の産業を保護していきました。津軽の地を治めていた弘前藩の4代目藩主である津軽信政も津軽の産業を発展させるために全国から商人、職人、技術者などを招きました。その招いた職人の中に青梅源兵衛という塗師がいました。
源兵衛は同じく塗師であった父親と同じく江戸の蒔絵師である青梅太郎左衛門の元に弟子入りし、ついに青梅一門の秘儀である「青梅波塗」を伝授されました。源兵衛はその技術を津軽の地に伝え、そこから津軽塗が発展していくことになります。
当時はさまざまな塗技法がありましたが、現在伝わっているのは「唐塗」「七々子塗」「紋紗塗」「錦塗」という4つの技法です。

そのころは「津軽塗」という名称ではなく、それぞれの名前で呼ばれていましたが、1873年に行われたウィーン万国博覧会に漆器を出展する際に名称をはっきりしなければならなかったため津軽地方の塗り物ということで「津軽塗」として統一されました。
その後、知名度が急激に上昇したことで大衆化、大量生産が行われたことでさらに津軽塗の名前は広がっていくことになります。

その特徴は丈夫で実用性が高く、美しい外見をしているということです。
特に津軽塗特有と言われる「研ぎ出し変わり塗り」は何重にも塗り重ねた漆を研ぎ出すことで模様を表すという手法です。
とにかく手間がかかる工程ではありますが、この手法によって複雑でありながら美しい漆模様が打ち出されているのです。

津軽塗
http://www.tsugarunuri.org/

3.津軽焼

津軽を代表する焼き物である津軽焼も始まりは弘前藩4代目の藩主である津軽信政が招いた職人たちが関係しています。
この時に招かれた職人の中には陶工たちもおり、彼らが1691年に築いた平清水三右衛門、瀬戸助、久兵衛たちが弘前藩の調度品、日用品などを焼いて用いたことがはじまりだと言われています。
いくつかの窯があったのですが、大正9年に一度すべてが途絶えてしまった後、昭和11年に再興されたものが今の津軽焼となっています。
その際、それまであった手法は大沢焼(後の下川原焼)に収束されました。
主に大鰐町で産出される土を原料として使用しており、焼き物には「天目釉(黒釉)」やりんごの木灰を原料とする「りんご釉」を釉薬として使用することで、シンプルで素朴な色合いを生み出しています。

製造過程は、土練り→成形→加工→乾燥→素焼き→下絵付け→施釉→本焼き(焼成)→完成となっており、「津軽藩ねぷた村」ではそれらを体験することが可能となっています。
ここではりんごの木灰を原料とする「りんご釉」を使用してなまこ模様をつけることができます。
また、完全に粘土から製作していくことや、素焼きされたものに絵付けをしていくことなど工程を選ぶことができます。
最初から製作する場合は一つの粘土から一つの作品を制作し、乾燥や焼き工程を経て2ヵ月ほどすると送られてきます。ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

津軽藩ねぷた村
http://neputamura.com/

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