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さまざまな腰痛の種類を理解しよう

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はじめに



腰痛というと男女問わず多くの人たちが悩まされている国民病となっています。しかし、腰痛の原因に関しては、さまざまな理由があります。

ここではそれぞれの腰痛の原因を理解し、症状に対して対応していくことが重要になります。

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腰痛とは

腰痛とは、1つの怪我や症状というものではなくさまざまな腰の痛みの総称のことをいいます。

このように腰痛の定義の範囲は非常に広いため、さまざまな種類があります。

腰痛の症状に悩んでいる人は非常に多く、腰痛の患者数に関しては全国で約2800万人ともいわれており、4人に1人の割合で腰痛に悩まされていることになります。

タイプ別の腰痛の理解

一言で「腰痛」と言っても、さまざまな腰痛の種類があり、大きく分けると、以下の「4タイプ」になります。

1.病気と呼ぶことができない腰痛
2.腰の病気が原因による腰痛
3.内臓の病気が原因による腰痛
4.心理要因が要因による腰痛

上記の4種類を詳しく解説します。

1.病気と呼ぶことができない腰痛

病気と呼ぶことができない腰痛のことを「非特異的腰痛」とも言われています。

「非特異的腰痛」は、腰痛全体の85%以上を占めると言われていることか腰痛のほとんどが、非特異的腰痛となります。

非特異的腰痛の中には、ぎっくり腰(急性腰痛)や、腰痛症(疲労性腰痛、姿勢性腰痛)などがあります。

非特異的腰痛は、姿勢の悪さや生活習慣による筋肉の疲労が原因となる場合が多くみられており、以下のようなさまざまな外的要因が考えられます。

1.長時間座った姿勢が続いてしまう
2.急に腰に負担がかかってしまった
3.普段の運動が不足している

上記の外的要因を詳しく解説します。

1.長時間座った姿勢が続いてしまう

腰痛といわれると立っている時よりも座っている時の方が腰への負担は少ないと思われているかもしれませんが、実は座っている姿勢は立っている姿勢よりも腰のクッションである椎間板(ついかんばん)への負担が大きくなります。

そのため、「職場でデスクワークの時間が多い」「パソコンなどの作業で同じ姿勢をずっととっている」などの人は「慢性腰痛」になりやすい傾向となります。

2.急に腰に負担がかかってしまった

激しい運動などによって、突発的に腰を痛める方も多く、そのような腰痛のことを急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)といい、一般的には「ぎっくり腰」と呼ばれています。

そのため、「急に重い荷物を持ち上げた」や「激しい運動を急にした」などの人は「ぎっくり腰」になりやすい傾向となります。

3.普段の運動が不足している

上記のように腰に長時間に渡って負担がかかったり、急に腰へ負担がかかった場合以外にも普段まったく運動しないのにも関わらず腰痛になる場合があります。

このような人は腰を支えるために存在する筋肉が、かなり硬くなっている場合がみられます。

普段運動せずに運動不足になっている人は、ずっと同じ姿勢を続けることで筋肉がカチカチになり、腰痛の原因となってしまいます。

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腰の病気が原因による腰痛

腰の病気が原因による腰痛とは、いわゆる病院にいって「病名」がついた腰痛のタイプをいい、特異的腰痛(とくいてきようつう)と呼ばれています。

特異的腰痛(とくいてきようつう)とは以下のような病名があります。

・椎間板ヘルニア
・腰部変形性すべり症
・脊柱管狭窄症
・変形性脊椎症

上記以外にもさまざまな病名がありますが、腰の痛みが強い場合はしびれがある場合など明らかな腰の病気による腰痛に関しては、病院への受診を行い、どのようにして痛みが生じるかを知ることが重要になります。

内臓疾患による腰痛

腰痛の原因で外的要因がまったく思い当らない場合は内臓疾患による腰痛を疑う必要性があります。

内臓疾患による腰痛の特徴としては、姿勢とは関係なく、ある特定の場所が普段では感じることができない違和感を生じる痛みがあります。

内臓疾患による腰痛は姿勢に関係ないため、寝ている間にも痛みが生じており、痛みによってあまり寝ることができないという人も多くみられます。

内臓疾患が原因で腰痛を生じてします原因としては以下のような原因が考えられます。

1.腎臓の病気
2.泌尿器系
3.消化器系
4.循環器系
5.内分泌系
6.婦人科系 など

上記の中で最も多いのは腎臓の病気となっています。

腎臓は背中側の腰付近に位置しているので、腎盂炎(じんうえん)や腎臓結石のような腎臓に問題があった場合は、その場所が痛みを生じてしまう場合があります。

泌尿器系の場合は、尿管結石、腎盂炎(じんうえん)や前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)などが原因となります。

消化器系なら、胃潰瘍(いかいよう)、十二指腸潰瘍(じゅうにしちょうかいよう)が疑われ、内分泌系なら胆のう炎や膵炎(すいえん)となり、循環器系なら、腹部大動脈瘤(ふくぶだいどうみゃくりゅう)となります。

最後に婦人科系の場合は、子宮内膜症、卵巣膿腫、子宮や卵巣の腫瘍などが疑われます。

これらの特徴としては腰痛だけではなく腹痛、吐き気、発熱、めまいなど、腰痛以外の症状が生じるケースが多くみられています。

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心理要因が要因による腰痛

心理要因が要因による腰痛は、主に精神的ストレスが原因であるといわれています。

ストレスが原因で腰痛になるという「ストレスと腰痛」の関係性というと、近年では社会的ストレスや心の影響も「腰痛の原因」の1つとして考えられています。

実際に、「うつ病患者」の半数以上が腰痛を訴えているという報告もあるなど、ストレスと腰痛の関係は非常に深いものとなっています。

以下に、主要な心理要因による腰痛を引き起こす原因を紹介します。

・毎日職場での仕事が忙しく過度なプレッシャーがかかってしまう
・日常的に楽しみがなく常に憂鬱な状態である
・人間関係に対して色々な悩みを抱えている
・子育て・育児ノイローゼの傾向がある
・精神不安定、自律神経失調症   など

このような心理的な原因となっている場合は整形外科よりも心理内科などを受診し、原因と対処方法を知ることが重要になります。

更に心理的な要因に加えて外的要因が合わさった腰痛の種類もあります。

全く同じ仕事をしていても、精神的にストレスを感じている時には、ストレスを感じていない時より腰痛になる可能性は高くなります。

例えば、荷物を運んだりして、腰に負担がかかる作業を行う場合は、精神的苦痛の有無によって、腰や背中の筋肉へかかる負担が違ってきます。動作だけみると不思議な感じがすると思いますが、ストレスがあった方が、通常よりも腰への負担は増加してしまいます。

心理的要因による腰痛は、精神的なケアを行うことによって痛みが改善されることも良くあるためしっかりケアすることが重要になります。

まとめ

今回の記事での腰痛の原因をしっかり理解してそれぞれの原因を解決することにより、腰痛の軽減を行うことができます。

腰痛は大きく分けて4つのタイプがあります。

1.病気と呼ぶことができない腰痛
2.腰の病気が原因による腰痛
3.内臓の病気が原因による腰痛
4.心理要因が要因による腰痛

これらの腰痛の原因をしっかり理解することによりどのように行えば腰痛の軽減を行うことができるのかが分かるので、参考にして腰痛の軽減に努めて下さい。

【経歴】
野田 政誉士
(理学療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級)
約10年前に理学療法士の資格を取得し、病院に勤務。急性期・回復期・生活期までの病期を経験するものの主に回復期リハビリテーション病棟にて臨床業務を実施。
現在は管理職として勤務しており、臨床業務だけではなく管理業務の両方を行っており、病棟の知識だけではなくの知識だけではなく、在宅への介入やマネジメント業務にも力を入れている。

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