関節痛

変形性膝関節症に対する原因と対処方法

2020-01-25

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はじめに

変形性膝関節症とは膝の関節軟骨がすり減って強い痛みを生じる病気となっています。この関節軟骨がないとスムーズに膝が動かず骨に負担がかかってしまいます。

今回の記事では変形性膝関節症の症状、原因、予防について詳しく解説しています。

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変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは膝の関節軟骨がすり減って強い痛みを生じる病気となっています。

この関節軟骨が存在することにより、膝がなめらかに動かすことができます。そのため、何かの理由で関節軟骨がすり減ってしまうと、関節の動きが悪くなり、膝に痛みが生じるため、歩行などを行う時に強い痛みが生じてしまうことがあります。

この変形性膝関節症はよくみられる膝の症状となっています。

レントゲン検査をした結果、変形性膝関節症の傾向がみられる人は日本全国で約2500万人と10人に1人の割合で傾向がみられており、その中でも膝の痛みなどの症状がある患者さんは約1 000万人といわれています。

今後は高齢化の割合が多くなっていくため、患者数に関してはさらに増えていくと思われます。

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の男女比に関しては1:4となっており女性の方が多くみられており、年齢的には、50歳を過ぎた頃から徐々に発症します。
変形性膝関節症が女性に多い理由は、まだはっきりとは分かっていませんが、何点かの理由が考えられますので主に理由を3点示します。

1. 女性は男性よりも筋力が弱いため
2. 体重が増えやすいため
3. 運動量が少ないため

上記が主な理由となっています。

変形性膝関節症の主な症状は膝の痛みと水がたまることとなっており、膝が痛くて正座ができない、階段を降りるときに痛い、椅子から立ち上がる時に痛みがあるなどが主な症状となっています。

また炎症が強いときには寝ているときにチクチクしたり、ズキズキしたりする痛みが生じます。骨の変形が激しい場合、歩くたびに強い痛みが生じるようになります。

変形性膝関節症は早期であれば予防も可能となっているため、早期に対応することが重要になります。

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変形性膝関節症の原因と病態

変形性膝関節症の原因と病態はさまざまな要因が考えられます。ここでは主な原因と病態は以下の3つとなっています。

1. 加齢による影響
2. 肥満やO脚による影響
3. 怪我や病気による影響

1.加齢による影響

変形性膝関節症の原因として、加齢はもっとも大きな要素となっており、軟骨をつくる細胞である軟骨細胞のはたらきが加齢と共に衰えることが主な原因といわれています。

軟骨というのは、古い軟骨をこわして新しい軟骨をつくるように新陳代謝が常に行われています。

しかし、軟骨細胞のはたらきが衰えてくると新しい軟骨が作られにくくなり、新陳代謝のバランスが崩れてしまいます。

このバランスが崩れて軟骨をこわす力のほうが優勢となるため、軟骨の量が徐々に減っていってしまいます。

それとまた、軟骨というのは血流が乏しいため、血流が豊富な組織と比べると、新陳代謝の行われるスピードが非常にゆっくりとなっています。

そのため、一度すり減ってしまった軟骨というのは再生することなく、変形性膝関節症は少しずつ進行していってしまいます。

2.肥満やO脚による影響

体重が増加してしまうと、関節軟骨にかかる負荷が強くなってしまいます。

また、膝が外側に広がってしまう「O脚」の変形に関しても、関節の内側に体重が集中してしまい負担がかかるため、変形性膝関節症の原因になってしまうことがあります。

3.怪我や病気による影響

変形性膝関節症は靭帯(じんたい)を痛めてしまったり、骨折してしまったりすると、それらの影響が残って、変形性膝関節症の原因になってしまうことがあります。

また、偽痛風(ぎつうふう)と呼ばれる膝の腫れが主な症状の病気になりやすい人は関節炎を頻繁におこってしまい、その影響で膝関節の変形が進みやすいといわれています。

これらのように、「変形性膝関節症」といっても、さまざまな原因が関係していることがいわれています。

変形性膝関節症の予防と治療方法

変形性膝関節症は日常生活上においてある程度予防することは可能となっています。また、重度な変形性膝関節症に関しては手術などの治療が必要になりますが、軽度であれば十分痛みを軽減することができます。

ここでは変形性膝関節症の予防について解説します。

主な予防の方法としては以下の方法があります。

1.ふとももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える。
2.正座を極力避けるようにする。
3.肥満であれば体重を減量する。

1.ふとももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛える。
変形性膝関節症の人は足の筋力は全体的に弱くなっているものの特にふとももの前の筋肉である大腿四頭筋の筋力の低下がみられています。

実際に大腿四頭筋の筋力を強くすると痛みが軽減するケースもみられます。変形性膝関節症の人には全体的な筋力の向上を行うようにし、特に大腿四頭筋を鍛えることが重要になります。

2.正座を極力避けるようにする
正座という動作は両膝を大きく曲げる動きになります。さらに膝の上に自分自身の体重がかかってくるため、膝には大きな負担がかかってしまいます。

日常生活において正座を避けることができない場面はあるとは思いますが、できる限り、正座を行わないで生活できるようにしていくことが重要になります。

3.肥満であれば体重を減量する。
立つ姿勢を行うだけで膝にはある程度の負担はかかってきます。そのため、体重が重くなるにつれて重さが重くなり膝にかかってくる負担も大きくなります。

このような負担を減らすためには普段から体重の軽減に努めて膝にかかってしまう負担を減らすことが重要になります。

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まとめ

今回の記事で変形性膝関節症について詳しく解説しました。変形性膝関節症自体を治療するのは手術を行うことが必要となってきますが、痛みの軽減や予防に関しては自分自身で行えることも多くあります。

今回の記事を参考にして、変形性膝関節症の予防と痛みの軽減に努めるようにして下さい。

ただ、膝関節の痛みが強い場合に関しては無理はせずに一度病院を受診して、診察してもらうことも重要なため、膝に痛みがある場合は無理しないようにして下さい。

【経歴】
野田 政誉士
(理学療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級)
約10年前に理学療法士の資格を取得し、病院に勤務。急性期・回復期・生活期までの病期を経験するものの主に回復期リハビリテーション病棟にて臨床業務を実施。
現在は管理職として勤務しており、臨床業務だけではなく管理業務の両方を行っており、病棟の知識だけではなくの知識だけではなく、在宅への介入やマネジメント業務にも力を入れている。

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