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その頭痛は何が原因?〜片頭痛・緊張性頭痛・群発頭痛の違いと対処方法〜

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はじめに

頭痛は誰もが1度は経験したことがあると思いますが、頭痛を生じさせる原因はさまざまあります。

その中でも今回は日常的によく発症する片頭痛・緊張性頭痛また群発頭痛について理解するとともに、それぞれの頭痛に対しての対処方法まで詳しく解説します。

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頭痛は国民病である

日常生活において頭痛というのは多くの人が悩まされており、約3000万人という多くの人が頭痛で悩まされているともいわれています。

頭痛の頻度に関しても7割の人が月に1回以上の頭痛を感じているともいわれており、このことからも非常に多くの人が頭痛に悩まされていることが分かります。

頭痛の種類について

実際の頭痛に関してはさまざまな種類があります。

脳卒中などすぐに病院で診てもらう必要性がある頭痛もありますが、ほとんどが筋肉のコリや神経の圧迫が原因となっています。

筋肉のコリや神経の圧迫が原因の頭痛の種類としては大きく分けて以下の3種類に分けることができます。

1. 片頭痛
2. 緊張型頭痛
3. 群発頭痛

これら3種類の頭痛の原因について詳しく解説します。

1. 片頭痛

片頭痛はその名前の通り、頭の片側のこめかみから目のあたりが脈を打つように痛むことが多くみられていますが、時折、頭の両側や後頭部に痛みが出るときがあります。

また、症状が強い場合は動いたりすると痛みが強くなり、頭痛が強い時には吐き気や嘔吐などの症状が出てしまい、寝込んだり、いつものように仕事ができなくなるなど、日常生活に支障が大きいため、悩んでいる人が一番多い頭痛といわれています。

すべての人に起こるわけではありませんが、片頭痛が始まる前に閃輝暗点(せんきあんてん)と呼ばれる前兆が生じることがあります。

閃輝暗点(せんきあんてん)の症状がある人は、目の前に「火花が散るような」光がみえたり視界の一部がその光によって遮られたりしてしまう症状が出るのが特徴的となっています。

片頭痛の痛みは数時間から、長い場合は3日間続き、このような痛みが周期的に起こり1ヵ月に15日程度起こります。

片頭痛の多くは思春期または若年成人期に発生する頻度が高くなっており、また、家族性に発生する傾向があり、片頭痛の半数以上では、近親者に片頭痛の人がいるといわれています。

また、片頭痛は男性よりも女性に多くみられており、その差は約3.6倍となっており、30歳代の女性では5人に1人が片頭痛持ちといわれていますが50歳を過ぎると、頭痛が軽くなったり、まったく起こらなくなったりします。

2. 緊張性頭痛

緊張型頭痛は、日本人の頭痛の中で最も多い頭痛となっており、15歳以上のおよそ5人に1人が悩んでいる頭痛となっています。

緊張型頭痛は、女性のほうが男性より約1.5倍多い割合で発症し、さらに「片頭痛」と同じく遺伝的な素因が関係あるといわれています。

痛みの症状としては、頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こる頭痛のことで、頭の周りを何かで締めつけられるような鈍い痛みが30分〜7日間程度続き、「頭がベルトで締めつけられるような痛み」といわれる人もいます。

緊張性頭痛と片頭痛の違いは、多くの場合、ズキン、ズキンとした拍動性の痛みではないことや頭を動かしても痛みが激しくなることはないことはなく、吐いたりすることもありません。

そのため、緊張性頭痛は作業能率の低下はみられるものの、我慢すれば仕事や家事を何とか続けることができるため、日常生活に大きな支障を生じてしまう「片頭痛」とはこのあたりが異なります。

3. 群発頭痛

群発頭痛は、ある期間に集中して頭痛が起こるところから群発地震のようであると表現されその名が付けられました。

群発頭痛は、左右どちらかの眼の周囲やこめかみに生じる激しい痛みで、30分〜1時間と比較的短時間で痛みがなくなります。

このような痛みが数カ月〜数年に1度生じ、数週間〜数カ月の間ほぼ毎日、多くは夜間に生じますが、1日の中でも決まった時間帯に強い頭痛がおこります。

「片頭痛」や「緊張性頭痛」は女性に多くみられるものの、群発頭痛は20〜40歳代の男性に多く、女性の3倍になるともいわれています。

また、遺伝性に関しても「片頭痛」や「緊張性頭痛」とは異なり関係性は低いといわれています。

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それぞれの頭痛に対する対処方法

上記の3種類の頭痛に関しては頭痛がおこる原因はそれぞれ異なるため対処方法もそれぞれあります。

ここでは、3種類の頭痛に対する対処方法を解説します。

1.片頭痛に対する対処方法

片頭痛は脳の血管の拡張(血管の広がり方)が原因となっています。そのため、痛みの部位を冷やして、血管を収縮させることにより痛みを和らげることができます。

また、空腹によっておこる低血糖も片頭痛がおこる原因の1つと考えられるため、しっかりと食事を摂取するなどの規則正しい生活を行うことも重要です。

また、片頭痛の発生初期に関してはコーヒーや紅茶などに含まれるカフェインを取ると頭痛が抑えられる場合があります。

2.緊張性頭痛に対する対処方法

緊張型頭痛は首や肩の筋肉のコリが原因で血流が悪くなってしまうことが原因となっています。

緊張性頭痛の場合は血流の流れを良くする必要性があるため、こまめにストレッチを行ったり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなどの対処方法を行うことが効果的です。

3.群発頭痛

群発頭痛は目の奥を走っている三叉神経が炎症物質を出すことにより、目の後ろの眼動脈や内頚動脈が拡張させ、炎症を起こすことが原因となっています。

群発頭痛の場合は原因が神経であるため、薬局などの市販で売られている鎮痛剤では症状の改善は難しいため、症状を改善させるためには医療機関での治療が必要となります。

群発頭痛の症状が生じる時間は人によって決まっていることが多いので、自分自身でどの時期その時間で症状が生じるか理解し、医療機関にて予防薬を処方してもらうなどの対策を行うことが重要になります。

まとめ

日常的な頭痛持ちでいわゆる「頭痛持ち」の種類としては大きく分けて以下の3種類に分けることができます。

1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.群発頭痛

片頭痛は脳の血管の拡張が原因となっており、頭の片側のこめかみから目のあたりが脈を打つように痛みが生じます。対処方法としては血管を収縮させるために冷やす、規則正しい生活を行う、カフェインをとるなどがあります。

緊張性頭痛は頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張するために起こるため、こまめにストレッチを行ったり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるなどの対処方法を行うことが重要です。

群発頭痛は目の奥を走っている三叉神経が炎症物質を出すことにより、目の後ろの眼動脈や内頚動脈が拡張させ、炎症を起こすことが原因となっており、医療機関を受診し、投薬などを行ってもらうことが重要になります。

頭痛にはさまざまな種類があり、それぞれ症状が生じる原因と対処方法が異なるため正しく症状を理解し、対応することが重要になります。

【経歴】
野田 政誉士
(理学療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級)
約10年前に理学療法士の資格を取得し、病院に勤務。急性期・回復期・生活期までの病期を経験するものの主に回復期リハビリテーション病棟にて臨床業務を実施。
現在は管理職として勤務しており、臨床業務だけではなく管理業務の両方を行っており、病棟の知識だけではなくの知識だけではなく、在宅への介入やマネジメント業務にも力を入れている。

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