健康保険

介護保険のしくみとサービス内容

2020-03-03

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はじめに

現在は、病院を退院した後に関しては介護保険のサービスを利用することが多くなっています。しかし、実際に介護保険はどのような制度でどのようなサービスがあるのか理解している人は少ないと思います。

ここでは、介護保険のしくみとサービス内容を詳しく解説して理解を深めます。

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介護保険とは

介護保険制度とは介護が必要となったヒトとその家族を社会全体で支えていく仕組みとなっています。

介護保険のサービスを受けるためには介護がどの程度必要か判定してもらい、要支援者・要介護者と認定されたあとに各市町村や専門機関に手続きを行う必要性があります。

介護保険のサービスはさまざまな種類があり、サービスを受ける場合は1割の自己負担でサービスを受けることができますが、年収によっては自己負担割合が2〜3割になる場合があります。

自己負担額以外の費用に関しては、介護保険というのは全国の市区町村が保険者となっており、その地域に住んでいる40歳以上の方が被保険者(加入者)として納めている介護保険料と税金で残りの費用を負担しています。

介護保険のサービス内容

介護保険のサービス内容に関しては大きく分けて以下の3つのサービスに分けることができます。

1.居宅サービス
2.施設サービス
3.地域密着型サービス

介護保険のサービス内容は上記の3つに分けることができます。

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居宅サービス

居宅サービスは、要介護・要支援者が現在の居宅に住んだまま提供を受けられる介護サービスのことをいいます。

居宅サービスは以下の3つに分けることができます。

1. 訪問サービス
2. 通所サービス
3. 短期入所サービス

上記の3つについて詳しく解説します。

1. 訪問サービス

訪問サービスというのは、自宅で生活している要支援者・要介護者に対して訪問を行い、買い物などの生活支援、排せつなどの介護、健康管理などの看護、リハビリ・入浴などを行うサービスとなっています。

・訪問介護:自宅にて掃除、買い物、排せつ、食事などの介助を行う。
・訪問入浴介護:自宅にて移動式浴槽を用いて入浴を行う。
・訪問看護:自宅にて医師の指示に基づく医療処置などを行う。
・訪問リハビリテーション:自宅にてリハビリテーションを行う。

2.通所サービス

通所サービスというのは、自宅で生活している要支援者・要介護者に対して施設などで過ごしてもらい、食事や排せつなどの介護、健康管理などの看護、リハビリ・入浴などを提供するサービスとなっています。

・通所介護、通所リハビリテーション
:利用者さんに対して食事、入浴、排せつの介助、リハビリなどを行います。

3.短期入所サービス

短期入所サービスというのは、一定の期間、要支援者・要介護者に対して施設に入ってもらい、食事や排せつなどの介護、健康管理などの看護、リハビリ・入浴などを提供するサービスとなっています。

・短期入所生活介護、短期入所療養介護
:利用者が施設に短期間宿泊し、その間に食事や排せつの介助、リハビリなどを行います。

4. その他

その他にも下記のようなサービスがあります。

・特定施設入居者生活介護
・福祉用具貸与
・特定福祉用具販売
・住宅改修費支給
・居宅療養管理指導
・居宅介護支援

施設サービス

施設サービスとは自宅で生活していくのが難しい人に対して介護施設に入ってもらい、その施設で提供されるサービスのことをいいます。

施設サービスは以下の4つに分けることができます。

1.介護老人保健施設
2.特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
3.介護療養型医療施設
4.介護医療院

上記の4つについて詳しく解説します。

1. 介護老人保健施設

介護老人保健施設は病院での治療が終わって症状が安定した人に対して、引き続きリハビリを重点に置き在宅復帰を目標とする施設となっています。

介護老人保健施設で受けることができるサービスは、医学的な管理の元で介護、看護、リハビリなどと日常生活の介護を受けることができます。

リハビリでは専門家である理学療法士や作業療法士がリハビリを行います。

介護老人保健施設は自宅へ帰ることが目標となっているため、終身利用は行うことができません。

2.特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

特別養護老人ホームへ入ることができる人は要介護3以上と介護を必要性が高い人のみ施設に入ることができるようになりました。

特別養護老人ホームに入って受けることができるサービスは食事、入浴、排せつ、機能訓練や健康管理などの介助を受けることができます。

3.介護療養型医療施設

介護療養型医療施設は治療が終わり症状は安定しているものの、引き続き長い期間の療養を必要とする人が入る医療施設となっています。

介護療養型医療施設で受けることができるサービスは、介護体制が整った医療施設で医療、看護または日常生活の介護となります。

5. 介護医療院

要介護者の人に対して「長期療養するための医療」と「日常生活上の介護」を一体化に提供する医療施設となっています。

介護医療院で受けることができるサービスは、医療と介護のサービスが同時に受けることができるため、吸引や経管栄養が必要な人でも入ることができます。

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地域密着型サービス

地域密着型サービスとは高齢者が身近な地域で継続して生活を行えるように、事業所のある市町村の要支援者・要介護者に提供されるサービスのことをいいます。

地域密着型サービスは多くの種類があるため下記に主要なサービスを載せます。

1.小規模多機能居宅介護
2.定期巡回・随時対応型訪問介護看護
3.看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

上記の3つについて詳しく解説します。

1.小規模多機能居宅介護

小規模多機能居宅介護は、1つの事業者と契約するだけで、家からの「通い」を中心として「訪問や短期間の宿泊」などを組み合わせて利用できるサービスとなっています。

小規模多機能居宅介護は1つの事業者で様々なサービスを利用できるメリットがあり、顔なじみのスタッフと過ごすことができるメリットがあります。

2.定期巡回・随時対応型訪問介護看護

定期巡回・随時対応型訪問看護介護は日中と夜間を通して1日何回かの定期訪問と対応を医療・介護が連携しながら提供されるサービスとなっています。

サービスの内容は看護師やホームヘルパーなどが定期的に自宅に訪問し、食事や排泄、入浴の介護を行います。

急な体調不良などがあった場合など、緊急的な連絡に対応することができ、訪問看護や訪問介護を受けることができます。また、24時間体制で対応可能となっています。

3.看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

看護小規模多機能型居宅介護は小規模多機能型居宅介護に追加して訪問看護が加わったもので、医療的な必要性がある人が対象となります。

まとめ

今回は介護保険のしくみとサービス内容を詳しく解説しました。

介護保険のサービスを受ける場合は1割の自己負担でサービスを受けることができますが、年収によっては自己負担割合が2〜3割になる場合があります。

また、介護保険のサービスは以下の3つ分けられます。

1. 居宅サービス
2. 施設サービス
3. 地域密着型サービス

上記の3つのサービスでもそれぞれ種類があるため、自分自身に合ったサービスをしっかり選択することが重要になります。

【経歴】
野田 政誉士
(理学療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級)
約10年前に理学療法士の資格を取得し、病院に勤務。急性期・回復期・生活期までの病期を経験するものの主に回復期リハビリテーション病棟にて臨床業務を実施。
現在は管理職として勤務しており、臨床業務だけではなく管理業務の両方を行っており、病棟の知識だけではなくの知識だけではなく、在宅への介入やマネジメント業務にも力を入れている。

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