血圧

健康的に過ごすために重要なバイタルサインとは?

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はじめに

健康管理を行うなかではバイタルサインは非常に重要なサインとなっています。

そのため、バイタルサインの内容を詳しく理解することにより今まで以上に自分自身または相手の健康管理を行うことができます。

今回はバイタルサインの項目1つずつに対して詳しく解説します。

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バイタルサインとは

バイタルサインとはからだの状態を示す基本的なサインのことで、健康管理を行うなかで医療・介護・保育などのさまざまな場面で使われています。

バイタルサインとは計測される客観的な数字を目安として、その日の体調の異常を早期にみつけることができます。

これらの数字は全て基本値というものがありますが、その基本値からどれくらい外れているのかだけではなく、前回の測定値と比べてどのように違うかをみることも重要になります。

バイタルサインの内容

バイタルサインはからだの状態を示す重要なサインとなっていますが、実際の内容というのは以下の5つがバイタルサインの基本となります。

1. 脈拍
2. 呼吸
3. 体温
4. 血圧
5. 意識レベル

上記の5つがバイタルサインの基本となります。これらの内容を1つずつ詳しく解説します。

1.脈拍

脈拍とは、心臓がどれくらいドキドキしているのかを表しており、心臓から送り出される血液の拍動の回数を表します。

脈拍は、身体や脳が必要としている酸素量や、血管の圧、自律神経により自動的に調整されています。

◎測定方法
脈拍を実際に測定する場合で、手首の親指側にあり最も脈が触りやすい「橈骨動脈(とうこつどうみゃく)」で測定することが多くみられます。

脈拍を測定するときに心臓の心拍数が安定していないときなどに不整脈が発生します。

基準値は60〜100回/分となっていますが、夜になると脈拍は減少する傾向があるため、60回以下でも問題はありませんが、普段と違うかどうかを判断することが重要です。

脈拍が60回/分未満の状態のことを除脈といい、脱水の時に徐脈が発生しやすい状態となります。脈拍100回/分以上の状態のことを頻脈といいます。

2.呼吸

呼吸とは、口から酸素を取り入れて肺へ送り込み、二酸化炭素を出すことを表します。

呼吸状態を確認するというとは客観的に変化がわかりやすくなっていますが、呼吸が乱れていると言われても種類や状態に関しては一人一人によってさまざまとなっています。

一般的な呼吸数の平均値は、大人で15〜20回/分となっていますが、同じ人にとっても精神状態などさまざまな状態によって変化がみられます。

呼吸数は子供の場合は大人に比べて早くなり、新生児の呼吸数は40回/分、幼児の呼吸数は20〜30回/分、小学生くらいからは20回/分程度となっています。

3.体温

体温とは身体の温度を表します。体温は周りの温度と身体の内で作られる熱エネルギーの影響により変化します。

体温測定は以下の3種類あります。

1. 表面体温
2. 口腔温・腋窩温
3. 深部体温

上記の3種類のなかで一般的によく行われるのは「腋窩温」となっています。

◎測定方法
腋窩の最も窪んだ部分に体温計の先端を当てるように差し込みます。その際、体温計を斜め下から腋窩に差し込んで、身体に対して30度くらいになるように調節してから腋を閉じてもらうのがポイントとなります。「真横」から体温計を差し込むと「斜め下」に比べると測定温度が約0.3℃低くなるともいわれています。

◎体温の変動について
体温の基準値は36〜37℃で常に調整されていますが、体内の異常や炎症、感染などエネルギーをたくさん必要とする場合は体温の上昇がみられます。

体温の平均値は年代によって異なり大人の体温の平均値は36〜37℃となっており、朝の方が低く、夕方の方が高くなる傾向がみられます。

高齢者の体温の平均は35℃後半から36℃代、幼児・子供は少し高く37℃前後といわれます。

4.血圧

血圧は、血管内の血液の有する圧力を表し、心臓が1回ドクンと収縮する動きで、血液を送り出す量の「1回拍出量」と末梢血管での血液の流れにくさを表す「末梢血管抵抗」を掛けることによって出された数値で表されます。

◎測定方法
血圧の測定方法には以下の2つの方法があります。

1.観血的測定法
2.非観血的測定法

の2つの方法があります。

観血的測定法は、血管内に管を入れて、血管内に流れる血液の圧を直接測定する方法のことをいいます。

非観血的測定法は、血圧計を使用して血圧を測定します。

◎血圧の変動について
血圧の正常値は最高血圧120 mmHg以下かつ最低血圧80mmHg以下といわれていますが、日内変動があり、昼に高く、夜は低くなる傾向があります。
血圧が高いときは、「血液がどんどん送り込まれている」「血液が血管に通りにくくなっている」状態となります。

一方、血圧が低いときは、「血管がゆるんだり破れたりしている」「血液が心臓から十分に送られてこない」状態となります。

血圧は高齢者になると血管が硬くなってしまうため、最高血圧140mmHg以上である高血圧の人が多くなってしまいます。

5.意識レベル

全身状態を把握するためには上記で解説したバイタルサインだけでは不十分となっており、意識レベルと合わせて把握することが重要になります。

◎意識レベルの評価
意識レベルを評価する場合に関しても評価する者によって差が出てしまうといけないため、できるだけ客観的で、誰でも状態を把握しやすい方法で評価・記録することが必要となります。

まず意識レベルを簡単に調べる方法としては、声をかける、刺激をする、痛み刺激を与える、という順で行いどのような反応をするのかをみるようにします。

さらに細かい評価を行いたい場合は下記の2つのうちでどちらかの評価方法を使用するようにします。

1. JCS(ジャパン・コーマ・スケール)
2. GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)

上記の2つの方法のうちどちらかを選択することが多くみられます。

JCSは短時間で簡単に意識レベルの評価を行えるのが大きな特徴となっています。そのために緊急時に用いるのに適しており、急変対応時のスケールとしても、まず選択されることが多くなっています。

一方、GCSの最大の特徴といいますと世界的に通用する意識レベル評価法ということです。評価内容は「開眼」「発語」「運動機能」の3つから評価を行いますが、この3つの総和で評価するためやや複雑になっています。

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まとめ

今回はバイタルサインについて詳しく解説しました。

バイタルサインとはからだの状態を示す基本的なサインのことで、健康管理を行うなかでさまざまな場面で使われています。
バイタルサインは下記の5つ分けられるのが基本となっています。

1.脈拍
2.呼吸
3.体温
4.血圧
5.意識レベル

それぞれの項目に対して概ね基準値があります。それぞれの基準値を理解することが重要になります。

しかし、普段からこの基準値から外れている人もいるためその度にしっかり数値を確認しお互いのコミュニケ―ションを取りながら計測していくことが重要になります。

【経歴】
野田 政誉士
(理学療法士、介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター2級)
約10年前に理学療法士の資格を取得し、病院に勤務。急性期・回復期・生活期までの病期を経験するものの主に回復期リハビリテーション病棟にて臨床業務を実施。
現在は管理職として勤務しており、臨床業務だけではなく管理業務の両方を行っており、病棟の知識だけではなくの知識だけではなく、在宅への介入やマネジメント業務にも力を入れている。

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