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【ボランティア団体紹介】時代装束に身を包み、世界遺産・姫路城を訪れる観光客をおもてなし 〜「播磨甲冑倶楽部」「門番さくら組」〜

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国内外から多くの観光客が訪れる静岡県の世界遺産・姫路城。
その姫路の観光をさらに盛り上げようと、甲冑や足軽などの装束で出陣し、観光客をもてなす活動を行っているボランティア団体を2つご紹介します。

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姫路城の「平成の大修理」を機に発足した「播磨甲冑倶楽部」

「播磨甲冑倶楽部」は、2009年から始まった姫路城の「平成の大修理」によって観光客が減少することを想定し、観光の活性化につながることはできないかと考えたのが発足のきっかけとのこと。姫路城にちなんだ豊臣秀吉の「天下取り大返し」の史実に基づき、甲冑姿に幟旗と槍を携えて姫路城内に出向くところから活動がスタートしました。
いかにも城に相応しいその姿はたちまち評判を呼び、記念写真などに引っ張りだこだったとか。その後、口コミなどで増えたメンバーは、発足から10周年を迎えた2019年には大学生からシニアまで35人を数えるまでになっています。
装束も甲冑姿の武将だけでなく足軽や僧兵など様々。兜も戦国武将を模してそれぞれが異なるデザインのものを着用するなど、細部にまで凝ったところに見応えがあります。

変身体験やイベントでのパフォーマンスなどで観光客と楽しく交流

同団体の活動日は、毎週日曜日の14時〜16時まで。約20人が姫路城周辺に出陣し、記念撮影や道案内に応じています。
また、観光客が戦国武将に変身できる有料の体験会も行っており、これも人気です。こちらは日曜日の12時30分からで、約1時間と3時間のコースがあります。体験者は鎧兜を身につけ、姫路城内や周辺を散策することができ、タイムトリップしたような気分を味わえることでしょう。
さらに、年1回開催される「姫路お城まつり」の「時代パレード」にも参加。お城を背景に大通りを行進し、カメラを向ける沿道の観客にポーズを取って応えたり、目の前まで近づいたりするなどのサービスで交流を図っています。口上と演技によるパフォーマンスも、毎年人気を博しているパレードの目玉です。
2015年に姫路城の修理が完了し、グランドオープンして以来、姫路を訪れる外国人観光客は急増。同団体の活動もますます注目されていますが、そこで課題となってきたのが外国語による対応です。ここは若手のメンバーの活躍が期待されているとのこと。
しかし、言葉の壁はあっても十分にコミュニケーションができるだけのビジュアル力で、これからも訪れる人を楽しませてくれることでしょう。

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姫路城の大手門で門番として観光客を出迎える「門番さくら組」

一方の「門番さくら組」は、足軽の装束で姫路城への入口である大手門などに立ち、観光客を出迎える活動を行っている団体です。足軽といっても、その衣装はとてもカラフルで、赤、ピンク、ブルーなどの着物に黒や赤の甲冑を合わせて目を引きます。
観光客が門に差し掛かると、槍を手に「待たれい。どちらから来なさった」などと声をかけるので、驚く人が続出。しかし、その驚きはすぐに嬉しさや楽しさに変わり、一気に打ち解けた雰囲気が生まれます。一緒に写真撮影をするサービスでは、殿様と町娘のカツラを用意し、観光客の方に被ってもらうことができますが、これは特に外国人観光客の方には大変人気です。
また、幼稚園児などの団体が訪れた時には、槍でアーチを作ってくぐってもらうなど、細やかなおもてなしを工夫しています。
活動日は毎週水曜日と日曜・祝日の10時〜15時。年間を2期に分け、3月〜6月と9月〜11月の7ヵ月間出陣しています。約20名のメンバーが交代で活動していますが、真夏と真冬は休止しているとのことです。

体験会でメンバーを獲得し、英会話の勉強などで活動の充実を図る

同団体は通常の活動以外にも各種のイベントに参加し、盛り上げに一役買っています。毎年開催されている「姫路城観桜会」や「置塩城まつり」をはじめ、「世界遺産姫路城マラソン」には応援のために出陣。さらに熊本地震の際には街頭募金も行いました。
こうして様々なシーンで活躍する傍ら、やはり本拠地であるお城の門番活動を充実させることに最も力を注いでいます。写真撮影だけでなく、家紋や刻印、石棺など姫路城にまつわるガイドも行い、好評とのこと。
春と秋の観光シーズンの日曜・祝日には「姫路城・足軽門番体験」として活動の体験希望者を募っていますが、この体験がきっかけでメンバーになった人もいるそうです。
また、外国人観光客との交流をより深めるために、独自のテキストを作って英会話の勉強会も開いています。さらに中国語や韓国語も勉強したいと、ますます意欲的です。

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文化を守りたい! 世界が動き出している持続的開発目標とは

最近、世界中で地球の環境や人、街や文化をいつまでも持続的に守っていこうとする活動が広がっているのをご存知ですか? 国連が計画したSDGs=持続的開発目標は、様々な角度から地球やそこに暮らす生き物の未来を守っていこうとする壮大な計画なのです。

全部で17個のゴール(達成目標)を掲げ、みんなで一歩ずつ達成しようとする呼びかけが広がっていることは、明るい未来を予感させますが、実はそれほど悠長なことを言っていられないほど、今の地球は大変なことになっているのです。地球温暖化による自然災害の増加や、超高齢化社会の到来は、皆さんも既に経験されていることと思います。
だからこそ、ボランティアなどの社会貢献活動は、非常に重要な取り組みとなっているのです。

今回ご紹介した2団体(播磨甲冑倶楽部/門番さくら組)の活動は、このSDGsが提唱する17個の達成目標の11番目、「住み続けられるまちづくりを」の中にある「世界の文化遺産および自然遺産の保全」「女性・子ども、高齢者および障害者に対し、公共スペースへの普遍的アクセスを提供」という項目に貢献する活動です。
団体の皆さんが国連の意志を組んで活動しているわけではないとしても、未来の地球で幸せに生きたいというみんなの願いをかなえる活動のうちの一つなのです。

趣味時間は個人の団体から企業活動まで、SDGs=持続的開発目標に通じる尊い活動に注目し、皆さんにご紹介することを通じて、啓蒙活動のお手伝いが出来たらと考えています。

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