血圧

命に関わる危険も!?腎臓病ってなに?

2020-04-07

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肺や心臓、胃腸に関する病気は想像しやすくても、腎臓病というとどんな病気か思い浮かばない人も多いかもしれません。
腎臓病の原因は、肥満や糖尿病、高血圧といった生活習慣病から膠原病、アレルギー、薬の副作用、感染症などさまざまです。
腎臓病は誰でも発症する可能性があり、命に関わることもある怖い病気でもあります。

今回は腎臓病の原因や検査方法、症状などについてわかりやすくまとめます。

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腎臓病ってなに?原因は?

腎臓病と聞いても、どのような病気か想像がつかない人も多いのではないでしょうか。
ひとことで腎臓病といっても、急激に症状が進行する急性腎障害、ゆっくりと症状が進行する慢性腎臓病があります。また、腎臓病の原因としては肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病から膠原病、感染症、薬の副作用、アレルギーなどさまざまなものが考えられます。

急激に腎機能が悪くなる場合には、倦怠感やめまい、むくみ、食欲低下、尿が出なくなる、などの症状が出ることが多いですが、ゆっくりと症状が進行する場合には自覚症状がないことがほとんどです。
ゆっくり経過する慢性腎臓病が怖いと言われているのは、症状が出た時にはすでに腎機能がとても悪い状態で、透析や腎移植などの治療をしないと命に関わるからです。
また、腎臓病の人は脳卒中や心臓病を合併するリスクが高いことが知られています。
日本には慢性腎臓病の患者が約8人に1人いると考えられており、知っておくべき国民病と言えます。

腎臓病の検査方法は?

腎臓の状態を調べる検査方法には、尿検査、血液検査、画像検査、腎生検などがあります。
尿検査は、健康診断や人間ドッグでも行われる検査で蛋白尿や血尿、尿の濃度、細菌の有無などがわかります。腎臓に炎症が起きている場合には血尿が、腎臓病で腎臓が傷んでいる場合には蛋白尿が出ることがあります。
血液検査では、尿素窒素やクレアチニンと呼ばれる数値を調べます。腎機能が低下すると、腎臓から排出されるべき老廃物や代謝産物が体に溜まります。
腎臓病の場合には、血液中の尿素窒素やクレアチニンの数値が上がります。
画像検査には、超音波検査、CT検査、MRI検査などがあります。超音波検査は外来でもすぐにできる医療機関が多く、腎臓の大きさや結石、腫瘍の有無などを把握できます。
より精密な検査が必要な場合には、CT検査やMRI検査が行われます。腎臓病が疑われる場合には、入院をして腎生検とよばれる検査をすることがあります。
うつぶせの状態で背中に超音波を当てて腎臓の位置を把握しながら、細い針を刺して腎臓の組織を取り、顕微鏡で確認します。腎臓病の原因は、尿検査や血液検査、既往歴(高血圧や糖尿病など)、家族歴などから推測することが可能ですが、診断を確定するための方法は腎生検しかありません。
腎生検は、検査中と検査後に安静を保つことができる、出血しやすい体質ではない、など検査の適応となる条件があります。

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腎臓病の症状は?

腎臓のはたらきというと、尿を体の外に出すことが思い浮かぶかもしれません。
実際には、腎臓は体の中の余分な水分や老廃物の排泄、体の中の電解質の調節、ビタミンDの活性化、血圧の調整、体内のpH維持など、いくつもの重要な役割を担っています。
急性腎障害の場合には、倦怠感や食欲低下、むくみ、無尿などの症状が出ることがありますが、慢性腎臓病の場合には末期になるまで特に症状がないことがほとんどです。
慢性腎臓病が進行して、腎臓が機能しない腎不全という状態になると、めまいや吐き気、下痢、むくみ、倦怠感、かゆみなどの症状が出て、日常生活に支障をきたします。腎不全の状態をそのまま放置していると命に関わります。

腎臓病にならないための方法は?

日本人の約8人に1人が慢性腎臓病で、進行すると透析や腎移植などの治療を受けないと命に関わることがわかっています。
では、腎臓病にならないための方法はあるのでしょうか。また、腎臓病の進行を遅らせる方法はあるのでしょうか。

腎臓病の原因は、高血圧や糖尿病、肥満、脂質異常症、膠原病、感染症、アレルギー、薬の副作用などが挙げられますが、生活習慣病や薬の副作用による腎臓病は予防することも可能です。血圧や血糖値、体重を適正範囲に保ち、禁煙、節酒を心がけましょう。
塩分を控えると高血圧が改善することが多く、間食をやめて野菜の多いバランスの良い食事を心がけると血糖値や体重が正常範囲になることを期待できます。
適度な運動も良いでしょう。サプリメントや漢方薬も含めて、薬は肝臓や腎臓で代謝されます。
薬の副作用によって腎機能が低下する可能性もあるので、サプリメントや漢方も含めて不必要な薬を飲むのは控えましょう。

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まとめ

腎臓病は発症のスピードから、急性腎障害と慢性腎臓病にわけることができます。
慢性腎臓病の原因は、生活習慣病から感染症、膠原病などさまざまです。慢性腎臓病の場合、最初は自覚症状がないものの、進行していくにつれて倦怠感や下痢、めまいなどの症状が出ます。気付いた時にはすでに腎機能が低下していることが多いのが、慢性腎臓病の怖いところです。
毎日の生活習慣を改善すると、慢性腎臓病の発症や進行を予防することも可能なので、できることから試してみるとよいかもしれません。

監修:大塚真紀(医師・医学博士)
学歴:東京大学大学院医学系研究科卒。
専門:内科、腎臓、透析の専門医。

自己紹介
現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。

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