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認知症の予備軍かも?知っておきたい認知症の症状やチェック方法

2020-04-08

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日本は長寿国であることが知られており、高齢者の割合が増えています。
高齢者の増加に伴い、認知症を発症する人も増えています。認知症を発症すると症状が進み、日常生活に支障をきたすことが多いです。

今回は、認知症の予備軍である軽度認知障害や認知症の症状、自分でできるチェック方法などについてわかりやすくまとめます。

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もの忘れと認知症の違いとは?

日常生活の中で、メガネや財布をしまった場所が思い出せなかった時や、以前に会ったことのある人やテレビに出ている芸能人の名前を思い出せない時に、もしかして認知症なのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかし、このような症状は年齢を重ねると誰にでも起きる「もの忘れ」なので心配する必要はありません。では、もの忘れと認知症の違いは何でしょうか。
例を挙げると、朝食に何を食べたのか思い出せないのはもの忘れで、食事をしたかどうかを思い出せないのは認知症です。他にも、買い物に出かけたものの買いたかったものを思い出せない、話している途中で何を話したかったのか忘れてしまう、などはもの忘れです。しかし、外出の目的を忘れてしまう場合や、自分の居場所がわからない時は認知症の可能性があります。

つまり、過去の経験の内容の一部分が思い出せない場合にはもの忘れですが、体験したこと自体や現在行っている動作の目的などを忘れてしまうのは認知症ということになります。

認知症の予備軍である軽度認知障害とは?

ひとことで認知症といっても、さまざまな種類がありますが、一般的に症状は徐々に進行していきます。
もの忘れが進んだ状態を軽度認知障害と呼びますが、将来認知症を発症する可能性が高いと考えられており、注目を集めています。
厚生労働省の報告によると、軽度認知障害にあてはまる65歳以上の方は約400万人いるそうです。つまり、65歳以上の方のうち約4人に1人は軽度認知障害で認知症の予備軍であるということになります。軽度認知障害と診断された人は、その後に約半数が認知症へ進むといわれています。

軽度認知症と認知症の違いですが、軽度認知障害では記憶や見当識など1つ以上の認知機能の障害が認められるものの、日常生活は正常に送れます。
一方で、認知症の場合には少し前に聞いたことも忘れてしまい何度も繰り返し聞いたり、世間を騒がせたニュースや最近招かれた結婚式の内容(両家の名前、開催場所)などを思い出せないことがあり、日常生活にも支障をきたすことが多いです。
他には、感情の起伏が激しくなったり、1つの作業を最後まで終わらせることができなくなったり、部屋を片付けられなくなるという症状が出る可能性もあります。

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もしかして認知症?認知症に早く気付くためのチェックリスト

いくつかの自治体や医療機関などは、認知症に早く気付くためのチェックリストを公開しています。
インターネットなどで「認知症」、「症状」「チェックリスト」などと入力して検索すると、見つけることができるはずです。
例えば東京都は10項目の質問に対して、頻度や能力に応じて4段階の答えの中から選ぶ認知症チェックリストを公開しています。
4段階の中で、認知症のリスクが低い答えを選んだ場合には1点、高い場合には4点となり、加算していきます。最終的に、高い点数ほど認知症のリスクが高いと考えられます。
もし20点以上になった場合には、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性あるので医療機関を受診するようにしてください。

参考までに、東京都の認知症チェックリストの10項目の質問を紹介します。

1、財布や鍵などを置いた場所がわからなくなることがありますか
2、5分前に聞いた話を思い出せないことがありますか
3、周りの人に「いつも同じことを聞く」などもの忘れを指摘されたことがありますか
4、今日の日付がわからないことがありますか
5、言おうとしている言葉がなかなか出ないことがありますか
6、家賃や公共料金の支払い、貯金の管理が1人でできますか
7、1人で買い物に行けますか
8、バスや電車、車などを使って1人で外出できますか
9、掃除機やほうきを使って自分で掃除をすることができますか
10、電話番号を調べて電話をかけることができますか
1-5の質問に関しては、まったくない(1点)、ときどきある(2点)、頻繁にある(3点)、いつもそうだ(4点)、6-10の質問に関しては、問題なくできる(1点)、だいたいできる(2点)、あまりできない(3点)、できない(4点)で答えます。

まとめ

もの忘れは加齢に伴って誰しも起きることがありますが、認知症の症状とは異なります。
認知症の症状の場合には、周囲に言動の異常を指摘されたり、日常生活に支障をきたすことが多いです。
また、最近ではもの忘れの症状が進んだ状態である軽度認知障害が注目されています。
軽度認知障害は将来的に認知症になるリスクが高いことがわかっています。
今回紹介した認知症チェックリストで点数が高い場合には医療機関を受診することを検討してみてください。

監修:大塚真紀(医師・医学博士)
学歴:東京大学大学院医学系研究科卒。
専門:内科、腎臓、透析の専門医。

自己紹介
現在は育児の傍ら、医師という職業を生かし、医療系記事の執筆・監修、最新医学論文の翻訳、医療コラムの作成に従事。

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