世界でも大人気!日本犬は全部で6種類しか存在しないって本当?

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凛々しい顔立ちと素朴な美しさが魅力の「日本犬」は、世界でも高い人気を誇る犬種です。
天然記念物として指定されているのは、日本犬保存協会が1934年に制定した日本犬標準に該当する6種類。大型犬・中型犬・小型犬に区分されます。

日本原産まで範囲を広げると10種類以上になり、日本スピッツ・狆・土佐犬など、日本犬標準に該当しない犬種も含まれます。
こうなってくると、日本犬の定義はどうなっているの?という疑問を持つ人も多いでしょう。

そこで、日本を代表する6種類の日本犬について、歴史や特徴などを詳しく調べてみました。
日本ならではの魅力にあふれた素晴らしい「日本犬」について解説いたします。

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天然記念物に指定されている日本犬とは

日本犬保存会は、1928年に創立された公益財団法人です。創立90年以上の歴史を持つ日本最古の犬種団体であり、日本犬の保護・繁殖・体型能力向上などを図り、日本文化の向上に資することを目的とされます。

日本犬保存会が1934年に制定した日本犬標準を満たす犬種は、「柴犬・紀州犬・四国犬・北海道犬・甲斐犬・秋田犬」の6種類。日本犬の理想とされる容姿や性質が全て備わっており、日本古来の素朴な美しさが特徴です。

犬種別に解説!日本犬の特徴と性格



◇柴犬(1936年指定:小型犬)

柴犬は、最も古い歴史を持つ日本の土着犬です。
祖先(縄文柴)は縄文〜弥生時代から人と暮らしていたと伝えられています。紀元前の時代より、使役犬として人の暮らしに寄り添ってきた古代犬です。
日本犬唯一の小型犬で、標準体高36.5cm〜39.5cm・標準体重7kg〜11kg程度。小さな立ち耳と涼しげな黒目が特徴の凛とした顔立ちをしており、コンパクトな体は筋肉質でがっしりと引き締まっています。毛色は、赤・黒・胡麻の3種類のみ。赤毛の割合が最もポピュラーで、全体の8割を占めます。

性格は、基本的に賢くて従順。飼い主の気持ちを読み取って行動することができます。
日本の風土を彷彿させる素朴で美しい容姿と飼いやすい性格が海外でも広く知られており、世界的に人気がある日本犬です。

◇紀州犬(1934年指定:中型犬)

紀州犬は、紀伊半島の山岳地帯で古くから飼育されてきた土着犬を固定させた犬種です。
昔は、猪の狩猟犬・その猟に伴う作業犬として人の暮らしを支えていました。がっしりとした逞しい中型犬で、標準体高49cm〜52cm・標準体重15kg〜23kg。
大きさに個体差があり、中型犬としては大きめサイズ。近年では小さめの個体も増えているそうです。
容姿は、ピンとした小さな立ち耳の精悍な顔立ちをしており、オオカミに近い犬種に見られる「狼爪」が残っているのが大きな特徴。毛色はほとんどが白で、ごく稀に赤毛や胡麻毛が生まれることがあります。

性格は、警戒心や縄張り意識が強く勇敢であり、信頼した飼い主に対しては忍耐強く忠実。
安定した人気がありますが、危険犬種に指定されている地域もあるので、飼育には十分な注意が必要です。

◇四国犬(1937年指定:中型犬)

四国犬は、古くから四国山脈で飼われていた土着犬です。
高知が原産なので土佐犬と呼ばれていましたが、土佐闘犬との混同を避けるため「四国犬」という犬種名に変更されました。均整のとれた頑強な肉体を持つ中型犬で、標準体高49cm〜52cm・標準体重15kg前後の大きさです。
容姿は、日本犬らしい立ち耳がついた凛々しい顔立ちをしており、オオカミを彷彿させる風貌が特徴。
オオカミの末裔だと推測されるヤマイヌが祖先だと考える説もあり、とても野性的な容姿をしています。毛色は、胡麻・赤・黒褐色の3種類で、最も多いのは胡麻色です。

性格は、狩猟本能が強く、現役でも猟犬として活躍する個体が存在するほどです。鋭敏な感覚を持ち、警戒心が強く勇敢。
利発で賢く信頼した飼い主には忠実ですが、他人には心を許しません。
ときに攻撃的になることもあるので、日本犬の飼育に精通した人に向いている中型犬です。

◇甲斐犬(1934年指定:中型犬)

甲斐犬は、山梨県(旧:甲斐国)の土着犬をベースに繁殖を繰り返して誕生した日本犬です。当時は、鹿や猪などの狩りをサポートする狩猟犬として飼われていました。
筋肉と四肢が頑健に発達した肉体を持つ中型犬で、体の大きさは標準体高49cm〜52cm・体重12kg〜18kg程度。
甲斐犬には、鹿型と猪型の2種類が存在します。
鹿型は四肢がすっきりしており、猪型はずんぐり体型です。毛色は、黒虎毛・中虎毛・赤虎毛の3種類。色の濃淡で様々なバリエーションの個体が生まれます。

性格は、一生で一人の飼い主にのみ忠誠を尽くす「一代一主」とされる気質。
他人や他の動物に対して心を開くことが非常に難しい性格なので、どうしても飼いたいのならば、本気で一生を背負う覚悟が必要になります。

◇北海道犬(1937年指定:中型犬)

北海道犬は、本州に住んでいた土着犬が北海道に渡ってきた日本犬です。
別名「アイヌ犬」とも呼ばれ、アイヌの人々と共に暮らし生き抜いてきました
。寒い北国の気候に耐えられる強靭な肉体を持つ中型犬で、体の大きさは標準体高49cm〜52cm・標準体重18kg〜20kg程度。
中型犬の中では大きめの体格です。小さく厚い立ち耳で体高は低めであり、筋肉質で頑強な逞しい体つきをしています。

性格は、甲斐犬と同じく「一代一主」の精神を持つ個体が多いとされています。
服従心があって辛抱強く、愛情深い面もあるのですが、自立心があり猟犬気質も強く残る性格です。携帯電話のCMに白い北海道犬が出演したことがきっかけで、家庭犬としての人気が高まっています。

◇秋田犬(1931年指定:大型犬)



秋田犬は、秋田地方の熊猟犬(マタギ犬)が祖先だと考えられる犬をベースに産出された大型犬です。
交配の過程では、土佐犬・マスティフ・ジャーマンシェパードの血が混じったとされています。
20世紀初め頃までは闘犬としての道を歩むこともありましたが、第二次世界大戦後は新しい秋田犬として固定されました。現代の日本や海外で人気の秋田犬は、標準体高61cm〜67cm・標準体重35kg〜50kg程度の大きさです。
容姿は、足が長く均整の良いがっしりした体格で、日本犬ならではの品格が漂う精悍な顔立ちをしています。毛色は、赤・虎・白・胡麻の4種類です。

秋田犬と言えば「忠犬ハチ公」として広く知られている通り、忠誠心が厚い愛情深い性格を持った大型犬です。
主と認めた相手に対して忠義を尽くす性格ですが、他人や他の動物に対しては強く警戒します。
世界的に最も早く知名度を上げた日本犬であり、近年では外国での登録数が日本国内より増えてきています。

監修:ソラノアンジュ
愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。

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