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梅花甘茶の育て方

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梅花甘茶の分類

■学名:
Platycrater arguta Sieb. et Zucc.

■英名:
Platycrater(プラティクラター)

■科名:
アジサイ科

■属名:
バイカアマチャ属

■和名・別名:
梅花甘茶(バイカアマチャ)、モッコバナ

■原産地:
日本固有種(東海地方、関西、中国地方、四国、九州)

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梅花甘茶の詳細情報

■園芸分類
落葉低木

■草丈・樹高
1m〜1.5m

■耐寒性
強い

■耐暑性
強い

■耐陰性
半日陰でよく育ちます

■花色
白(ピンク味を帯びている時もある)

■開花時期
6月〜8月

梅花甘茶の特徴

instagramID:tomochi1002

初夏に開花する、アジサイの仲間の落葉低木です。湿った山林に自生します。かつてはユキノシタ科に属していましたが、昨今の研究でユキノシタ科とは縁遠いことが分かり、アジサイ科になりました。
自生地は主に日本の東海以西の太平洋側の山林で、中国の一部にも亜種(var.sinensis)が存在しています。

山アジサイの一種ですが、花はアジサイのようにボール型ではなく、まばらで、ひとつひとつが独立しているので一般的なアジサイのイメージとは異なります。

白く清楚な直径2cmほどの小さい花が、まるで梅の花のようです。また、先端がとがった細長い楕円の葉っぱが、アジサイ科の甘茶(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)の葉に似ているところから「梅花甘茶」と名付けられました。

花姿に風情があるので、小さな鉢で盆栽風に植えられることもありますが、本来はアジサイと同じくらい大きくなる植物で、水が好きなので、鑑賞後は地植えか、鉢植えなら8号以上がよいでしょう。

■梅花甘茶の花
4枚に分岐した肉厚の梅のような白い花が、垂れ下がって付くのが特徴です。花柄が長いので、ころんとしたつぼみは、まるで小さいサクランボのようです。白い花びらは反り返り、2本のめしべと多数のおしべが、ふわりとボール状に広がって小さいボンボンのように見えます。
梅花甘茶の花は、ひとつひとつが独立しているように見えますが、よく見ると、一般的なアジサイのように、花茎から分岐して数個の花がついています。それがまばらなので、一般的なアジサイのような半ドーム状の花のイメージにはならず、ひとつの花に見えるのです。

一番外側のつぼみから、分岐して、非常に地味な皿状の「装飾花」がついていることが分かります(上記画像参照のこと)。一般的なガクアジサイを思い浮かべてみても、外側が「装飾花」で、内側が「両性花」となっていますよね。見た目は全く違いますが、梅花甘茶も同様のスタイルとなっています。

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甘茶とは

釈迦の誕生日の4月8日に行われる祭典「灌仏会(花祭り)」で、「甘露」と呼ばれる、薄茶色の甘いお茶をふるまわれる時がありますが、これが甘茶です。お釈迦さまが誕生した時に、産湯に甘露を注いだという逸話から、4月8日に甘露が飲まれるようになりました。

茶葉に使われるのは、山アジサイの亜種の「甘茶(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)」で、葉に甘みがあるのが特徴です。またウリ科の「アマチャヅル」で作られた甘茶もありますが、このアジサイ科の低木の茶葉で作ったものが正式な甘茶です。この茶葉に、「御法楽」というご祈祷を行ったもののみ、「天」のお茶と書く「天茶(アマチャ)」という称号が与えられます。

甘茶は、生の葉には甘みはなく、むしろ苦いそうですが、発酵後に乾燥させて茶葉にすると、その甘さは砂糖の1000倍ほどになるといい、昔は砂糖の代わりに使われていたのだそうです。江戸時代では、抗菌や食欲不振などの生薬として民間処方されていました。

「甘茶」と名の付く「梅花甘茶」ですが、葉に甘みがあるという報告はないので飲用しないように気を付けてください。甘茶(学名:Hydrangea macrophylla var. thunbergii)の花の見た目は、ガクアジサイによく似ており、梅花甘茶の見た目とは違い、別の種類ということが見て取れます。アジサイには毒があり、誤って口にして、救急搬送されるケースが後を絶ちませんので、アジサイ科のものはむやみに口にしないよう注意しましょう。

梅花甘茶の栽培環境

■日当たり・置き場所
山林の植物なので、湿った半日陰を好みます。完全な日陰ではなく、午前中日の当たる場所だと花付きがよくなります。

■用土
保水性のある用土を好みます。庭土や培養土に、腐葉土などをすき込み、排水性と保水性を兼ね備えた用土に植え付けて育てましょう。

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梅花甘茶の育て方のポイント

instagramID:tomochi1002

■水やり
・地植えの場合:
降雨があれば特に必要ありません。雨不足で乾いていたらしっかり水やりします。夏場は水切れを起こしやすいでしょう。

・鉢植えの場合:
乾いたら、たっぷり与えましょう。水切れを起こすと葉がしおれてきます。特に夏場は開花期ですので、水を切らさないように気を付けましょう。

■肥料
特にいりませんが、やるとしたら春と秋に緩効性肥料の置き肥を与えます。鉢植えでは、ときどき規定量より少し薄めの液肥を与えてもよいでしょう。

■病害虫
特になし

■植え付け
春か秋に行いましょう。アジサイと同じくらい大きくなるので地植えがおすすめですが、鉢植えなら8号以上がよいでしょう。

■植え替え・鉢替え
・地植えの場合:
特に必要ありません。

・鉢植えの場合:
大きくなるので、毎年2回り大きな鉢に植え替えるとよいでしょう。

■剪定・花後
大きなままでよければ、特に剪定はありません。枯れた花を切り取るだけでよいでしょう。
鉢植えなどでコンパクトに仕立てたい場合は、通常のアジサイ同様、8月までに剪定をしないと花芽を落としてしまい、来年咲かなくなってしまいます。咲き終わったらすぐカットするとよいでしょう。

■休眠期
冬は落葉して越冬します。春になればまた芽吹いてきます。

■増やし方
・挿し木:
梅雨頃、枝の先端を10cmほど切り、清潔な用土に挿します。比較的発根率はよいようです。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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