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バンクシアの育て方

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今流行りのオージープランツ『バンクシア』。まるでブラシのような花が咲くオーストラリア原産のネイティブフラワーです。
かつてはマニアの育てる植物でしたが、今では、ホームセンターのような一般の園芸店でも、母の日に合わせて花つきのバンクシアが売られているのを見かけるようになりました。

こちらの記事では、そんな一見難しそうな「バンクシアの育て方のコツ」をご紹介したいと思います。

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バンクシアの分類

■学名:
Banksia

■科名:
ヤマモガシ科

■属名:
バンクシア属

■原産地:
オーストラリア

バンクシアの詳細情報

■園芸分類
常緑低木〜高木

■草丈・樹高
1m〜15m以上

■耐寒性
強い(-5℃)

■耐暑性
強い

■耐陰性
日向を好みます

■花色
クリーム色、黄色、赤、オレンジ、茶色

■開花時期
・ヒース・バンクシア、ヘアピン・バンクシア(秋〜冬)
・スワンプ・バンクシア、ソー・バンクシア(夏〜冬)
・シルバー・バンクシア、バンクシア・バースデーキャンドル(春〜秋)
・デザート・バンクシア、バンクシア・アシュビー(冬〜春)
など種類により異なります。

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バンクシアの特徴

バンクシアはオーストラリア固有のネイティブプランツで、ユニークな花姿が特徴です。「綺麗」というよりは個性的で、「オシャレ」や「かっこいい」といった形容が似合います。日本では珍奇植物のひとつですが、オーストラリアではよく庭木に使われるポピュラーな植物です。

今までは、同じヤマモガシ科の「キングプロテア」と同様、1本でもインパクトがあるお洒落な花材として、切り花やドライフラワーとして比較的高価で取引されて人気がありましたが、日本では鉢苗を見かけることはほとんどありませんでした。
しかし、ここ数年のオージープランツの流行に乗り、園芸店でも鉢植えのバンクシアが取り扱われ、春ごろ流通しているのをよく見かけるようになりました。

■バンクシアの花
バンクシアの花はとても個性的です。種類により長かったり短かったりと多少の形の違いはありますが、まるで「タワシ」か「ロールブラシ」、あるいは「トウモロコシを食べ終わった後の芯」のような形をしています。この円筒状の花序の花は「スパイク」と呼ばれ、つぼみができてから咲くまでに数ヶ月かかるので、このユニークな形を長く楽しめますよ。

■バンクシアの種
オージープランツには、自然災害を利用して繁殖を続けていく植物がありますが、バンクシアもその一つです。
オーストラリアのような乾燥地帯の森は、自然発生的に山火事がよく起こるのですが、殻が固く閉じたバンクシアの実は、山火事で焼かれた時にだけ、ぱっくりと開き、種子が放たれるという特徴があります。自然の神秘ですね。ご自宅で採種して種まきするときも、このことを踏まえて加熱してから種まきをしないと発芽しませんので注意しましょう。

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バンクシアの種類

■スワンプ・バンクシア(学名:Banksia robur)

(instagram ID:B0PvuJcFDZD)
スワンプ・バンクシアの「スワンプ」とは湿地のことで、湿地に生えるバンクシアなので、日本の高温多湿にもよく耐えます。花色は抹茶色でやや渋めです。

■ヒース・バンクシア(学名:Banksia ericifolia)

(instagram ID:taiyo_green)
赤〜オレンジ〜茶褐色の花。まるでヒース(エリカ)のような葉を持つところからヒース・バンクシアと名付けられました。日本でも育てやすい品種です。

■シルバー・バンクシア(学名:Banksia marginata)

(instagram ID:B6SYI5ZjHYj)
淡い黄色の花を咲かせ、葉の先が丸まったギザギザした、のこぎり葉を持つ。樹丈は2mほどと他の種類に比べてコンパクトなので日本の住宅事情にもよく合います。

■ヘアピン・バンクシア(学名:anksia spinulosa)

こちらも矮性品種で鉢植えにもできます。花色は、黄色〜赤〜黄金〜黒系まで色幅があります。

■バンクシア・バースデーキャンドル(学名:Banksia spinulosa Birthday Candles)

(instagram ID:B2c_RoBlyNn)
上記のヘアピン・バンクシアのひとつで、より矮性で這性の園芸品種です、短いトウモロコシのような筒状の黄金色の花を咲かせ、這松やローズマリーを思わせるような細い葉を持ちます。
コンパクトなので、鉢植えでも楽しめますよ。

バンクシアの栽培環境

■日当たり・置き場所
オーストラリアの植物なので、よく日が当たり、乾燥した場所を好みますが、水が切れるのもあまりよくありません。水やり時に加減しましょう。

■用土
元々痩せた土地に自生する植物なので、元肥や堆肥は不要です。
肥沃な用土は避けましょう。オージープランツにありがちな「プロテオイド根」という特殊な根っこの性質により、リン酸が多めの土だと枯れてしまう場合がありますので、市販の培養土を使用するより、赤玉や鹿沼土、軽石などを自分でブレンドしたほうがよいでしょう。

バンクシアの育て方のポイント

■水やり
・地植えの場合:
降雨があれば必要ありません。夏場はしっかり与えましょう。

・鉢植えの場合:
乾燥を好む植物なので、しっかり乾いてから与えます。しかし種類によって水切れは厳禁です。夏場しっかりと毎日与えます。

■肥料
特に要りません。バンクシアは、リン酸の吸収能力がひじょうに高い「プロテオイド根」を持つため、リン酸を与えすぎると枯れてしまう可能性があります。リン酸はなるべく与えないように注意しましょう。

■病害虫
カイガラムシ、アブラムシ、ナメクジがつくことがあります。

■植え付け
3月〜5月、9月〜10月

■植え替え・鉢替え
・地植えの場合:
特に必要ありません。

・鉢植えの場合:
樹木は大きくなりやすいので、根詰まりしているようなら植え替えます。物によっては10号以上になる場合もあります。

■収穫
種子:
実をドライフラワーとして、工作などに使います。

切り花:
花を、切り花やドライフラワーにして使用します。

■休眠期
寒さに比較的強く、-5℃ほどまで耐えます。関東以西なら庭植えでも越冬します。

■増やし方
・種まき:
硬い殻に包まれた実を火であぶり、はじけた種子を取り出して、種まきします。加熱時に種子が死んでしまうことがあるので、発芽率はあまり良くないようです。発芽は1〜2ヶ月後。

・挿し木:
挿し木で増やすのが一般的です。

監修:冥王堂あや
クリスマスローズ専門店「冥王堂」店長。交配、育種にも携わる。2014年「クリスマスローズの世界展」にて、新花コンテスト「特別賞」「ミヨシ賞」を受賞。
(公)日本園芸普及協会グリーンアドバイザー。

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